5人組次世代ガールズ・ユニオンFAKY(フェイキー)が8月21日(日)に渋谷REXにてワンマンライブ「FAKY IN HOUSE LIVE #five」を昼夜2公演で開催。今回は、夜公演の模様をレポートする。
「FAKY IN HOUSE LIVE #five」は、各公演それぞれメンバー1名がゼロからプロデュースする5ヶ月連続のマンスリーライブ。
いよいよファイナルを迎える今回は、FAKYのリーダーであるLil’ Fang(リル・ファング)がプロデュースを手掛ける。Lil’ Fangは、ハイトーンボイスを使いこなし伸びやかに歌いあげる表現力抜群の歌声はもちろん、数々のオリジナル楽曲の作詞、そして「It's a small world」では作詞作曲を手がけるなど、クリエイティブ面でもFAKYを支えている。
2度のメンバーチェンジをMikakoと共に経験したオリジナルメンバーの1人でもあるLil’ Fang。彼女がどのように”FAKY”を表現するのかファンからの期待度は高く、チケットは両公演ともソールドアウト。その期待に応えるように、個性溢れる5人の魅力を引き出した公演は満員の渋谷REXを熱狂で包み込んだ。
Lil’ FangがHinaに自身のプロデュースライブを終えての感想や、8/28(日)からスタートする全国ツアーに向けての意気込みについてインタビューをする映像からスタートした本公演。映像が終わると同時に真っ白な衣装を着て登場したFAKYが最初に披露したのは「It’s a small world」。先ほどのインタビュー内でHinaが「この曲のスタートのイメージは透明。その後はカラフルに展開していくんだけど、最初はキリッとした雰囲気になる」というこの楽曲で、観客を一気に洗練された空気の中に引き込む。そして、未リリースでライブでしか聴くことのできない「Why’ d You Make Me Cry」、ホラー映画『牛首村』のキャンペーンソングに抜擢され、人気ボカロP・Aqu3raがプロデュースを手掛けた楽曲「ふたこ糸」を立て続けに披露、会場をエモーショナルに彩る。さらに、Hinaがエアリーで繊細な歌声でAqu3raの「ロンリーユニバース」のカバーをソロで初披露。美しく儚いパフォーマンスで会場の心を奪った。
Lil’ Fangが同様の質問をTakiにインタビューする映像がスクリーンに映し出された後、ピンクの衣装に着替え登場したFAKYが披露したのは、ガールズ・パワーをテーマに制作されたダンスシングル3部作の第1弾「GIRLS GOTTA LIVE」。先程のエモーショナルなセクションとはうって変わり、パワフルなFAKYを魅せる。その後、アルバム「F」の先行配信シングル第1弾「Diamond Glitter」や清水崇監督の映画「樹海村」のキャンペーンソングに抜擢された「The Light」と明るいダンスナンバーを立て続けに披露し、会場を盛り上げる。さらに、ABEMAの大人気恋愛リアリティーショー「恋とオオカミには騙されない」への出演を通してTakiが抱いた心情をLil’ Fangが歌詞に落とし込んだ「HappyEverAfter」を披露し観客を魅了した。そしてMCをはさみ繰り広げられたのは、Takiプロデュース公演に登場した、Taki愛用の巨大ぬいぐるみ・”くまたん”とTakにiよるトークコーナー。オーディエンスを巻きこみながら、Takiの愛らしいキュートな掛け合いで笑いを誘う。
次のインタビュー映像はAkina。Akinaらしい天真爛漫な回答に会場は温かい笑いに包まれた後、真っ赤な衣装にチェンジしたFAKYがステージに再登場。アルバム「F」の先行配信シングル第2弾「Choco Fudge」をパフォーマンスし、甘くてポップな楽曲で会場をカラフルに彩る。次に披露されたのは、フィメールラッパー・Awichが作詞を提供したことでも話題となったダンスシングル3部作第2弾の「ANTIDOTE」。立て続けにFAKYの定番人気曲「Candy」をダンスパートを入れたライブバージョンで披露し、会場を熱狂させた。そして、Akinaがソロ名義”AKINA”として去年リリースしたオリジナル曲「Gravity」をソロでパフォーマンス。シンガーソングライターとしても活動する”AKINA”の力強いパフォーマンスで、ファンを美しい世界へと連れ出した。
次のセクションはMikako。Lil’ FangがレストランでMikakoにインタビューする映像から始まる。その後カラフルな衣装に着替えFAKYが披露したのは、語りかけるような歌詞が人気のミドル・バラード曲「Are You OK?」だ。笑顔いっぱいで優しく歌唱した次は、夏にぴったりで爽やかなライブ楽曲「SUGA SWEET」をパフォーマンスし、会場の一体感は最高潮に。さらに畳み掛けるように「Pretty」をダンスバージョンで披露し、クールさとセクシーさで観客を魅了する。そしてFAKYのデビュー曲である「Better Without You」へ。オーディエンスに呼応するようにメンバーのテンションも高まっていき、REXはまさにダンスフロアと化した。そして他メンバーが舞台をあとにしMikakoがステージに残ると、FAKY MANIA(FAKYのファンの呼称)に向けた手紙を読み上げる。Mikakoらしく真っ直ぐにファンへの感謝を伝え、会場は温かい雰囲気に包まれた。
その後スクリーンに映し出されたのは、インタビュー映像のNG集。個性溢れるNGシーンに会場は笑いにつつまれた。最後に映像を編集したのがHinaであることが種明かしされ、会場を驚かす。
アンコールをうけ、一人で舞台に出てきたのはLil’ Fang。Da-iCEの花村想太とコラボしたアニメ『オリエント』の主題歌「Break it down」をソロで初披露、ハイトーンをふんだんに詰め込んだ超高難易度楽曲を、その圧倒的歌唱力で見事に歌い上げる。次に、リリースイベントでも必ず披露するお馴染みの「Get Up」をメンバー全員で歌唱。ここでもLil’ Fangのハイトーンボイスが炸裂し、その歌唱力にファンは酔いしれた。
そして、今年2月に開催されたワンマンライブ「FAKY LIVE 2022 #nofilter」で初披露し、「FAKY IN HOUSE LIVE #five」でも必ず歌ってきた、「タイトルのない楽曲」の話に。
この楽曲は、ファンにむけてゼロからすべてメンバー5人だけで制作。ライブでだけ歌唱され、まだリリース予定も発表されていないものだ。そして、今まで開催されてきた「FAKY IN HOUSE LIVE #five」に来場したファンの応募によって、この楽曲のタイトルを決めることがアナウンスされていた。
そして今回、遂にタイトルが「five+」(読み:ファイブプラス)に決定したことが発表された。Lil’ Fangは「みなさんと一緒に作ってきた曲で、みなさんと育てていきたい曲ですので、これからも『five+』を愛してください」とコメント。ファンとメンバーをつなぐ新たな楽曲の誕生をお祝いした。そして「five+」を想いを込めて歌唱し、「FAKY IN HOUSE LIVE #five」は幕を閉じた。
メンバーのことを熟知しているリーダー・Lil’ Fangだからこそできた5人の個性を引き出した今回のライブ。マンスリーライブ最後の公演として、有終の美を飾った。
さらに、FAKYは8/28(日)から福岡公演を皮切りに「FAKY LIVE TOUR 2022 -ALIVE-」を開催。「FAKY IN HOUSE LIVE #five」を通して成長したメンバーがどんなツアーを繰り広げるのか注目が集まる。
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▼8/21(日)「FAKY IN HOUSE LIVE #five」セトリプレイリスト
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