6月4日・5日、つんく♂ 総指揮の「TOKYO 青春映画祭 2022」が原宿ベルエポックホールにて開催され、6月5日には表彰式が行われ、グランプリ作品に石川幸典監督作品「ねじけたつま咲き」が受賞した。
最初に、つんく♂オンラインサロンでの「中2映画プロジェクト」、そして「TOKYO 青春映画祭 2022」のいくつかの出品作品にも出演したヒロインたちが「中2映画プロジェクトアイドル部」を発足することになり、メンバーが発表された。
メンバーは稲垣蘭、廣江音采、クルクル、濱中里凪、富澤里緖、西玲名、せら、愛川ゆう、光石桔梗の9名。
代表して西玲名さんは「中2映画プロジェクトから誕生した私たち『中2映画プロジェクトアイドル部』、今回は吉矢響平監督の「懐胎新書」の主題歌『TOKYO DRAMATIC~単純ってピュアだよ!~』を歌わさせていただきました。作詞をしてくださったつんく♂さん、作曲・編曲をしてくださった、スギタシュウトさんありがとうございました。これからもっともっとアイドル活動の幅を広げて、皆さんに私たちのパワーで元気と笑顔を届けていきたいと思います。それぞれの個性を活かし最高のアイドルを目指して日々頑張っていきますので応援よろしくお願いします。」と意気込みを話しました。
そして、表彰式が始まると、「恋愛レボリューション21」の楽曲が会場内に流れる中、映画祭の総指揮するつんく♂さんが登場。
つんく♂さんから「昨日・今日と2Daysで開催された“TOKYO 青春映画祭”。オンラインはもちろんのこと、有観客でご覧いだたきましたが、皆さんどうでしたか?」とコメントすると、会場内は温かい拍手に包まれました。
続けて「たくさんの拍手ありがとうございます。大成功ですね。ということで、ここからの表彰式、皆さんドキドキのことと思います。ここで素敵なゲスト・スペシャルプレゼンターに登場していただきたいと思います。子役時代から役者として活躍され、今もなお青春真っただ中のスーパー女優さん。TOKYO 青春映画祭のゲストにふさわしいこの方、安達祐実さんに来ていただきました。」とコメントすると、ステージに女優の安達祐実さんが登場。
安達祐実さんは「小さい頃から私もお仕事してますし、青春時代もものすごく働いていたんですけど、でも大人になって、若い方たちから刺激をいただくことも多くなったので、こういう映画祭が有るというのはとても素晴らしいことだなと思い、参加できたことをすごく嬉しく思ってます。」とコメントした。
まずは、個人に贈られる部門。
最優秀助演賞には、吉矢響平監督作品「懐台新書」から桃山華瑛さん。
そして、川井田育美監督作品「アイマイミーマイン」から、せらさんの2人が選ばれました。
せらさんは「まさか受賞できると思わなかったので、本当に嬉しくて涙が出そうです。」とコメント。
最優秀シナリオ賞には、ワタナベカズキ監督作品「クチビルのはしっこ」から、脚本を担当した村田こけしさんと戸塚ヤスタカさんが選ばれました。
戸塚ヤスタカさんは「本当にこのような賞をいただけてびっくりしてるんですけど、本当にありがとうございますの一言です。」と感無量。
最優秀監督賞には、「ねじけたつま咲き」の石川幸典監督が選ばれました。
石川幸典監督は「受賞をいただいてとても嬉しく思います。コロナ禍でちょっと気持ちが沈んだ時に出てきた企画だったので、日の目が見られて本当に嬉しく思います。」とコメント。
アイドル賞には、河谷英夫監督作品「ムリっ恋!」から北川心愛さんが選ばれました。
北川心愛さんは「表彰式が始まる前は私が賞を取るなんてムリと思ってたんですけど、今はムリじゃないと思って、本当にこの作品に関わってくださったスタッフの皆さんに本当に感謝です。これからも頑張ります。」と初々しいコメント。
現役アイドルの寺島由芙さんからは「作中でたくさん“ムリ”というセリフを言う中で、同じ言葉なのにいろんな表情で言ってらしたのが印象的で、アイドルも同じ人だけど、いろんな曲でいろんな表情を見せて行くお仕事だと思うので、非常にアイドル性が高い、今後のご活躍が楽しみだなと思っております。今後も頑張ってください。」とエールを贈りました。
最優秀男優賞には、笠原ちゃこ監督作品「アイアム・ミー!」から陣慶昭さんが選ばれました(表彰式はお仕事の都合で欠席)。
続いて、最優秀ヒロイン賞には笠原ちゃこ監督作品「アイアム・ミー!」から中野マリアさんが選ばれました。
中野マリアさんは「まさか私が最優秀ヒロイン賞というすごく素敵な賞をいただけるなんて思ってもみなくて、驚きと喜びが交互に来てて、すごく嬉しいです。本当に笠原監督と笠原組のみんながいたからこそ、本当に素敵な作品になったんじゃないかなと思います。この賞を取ったからゴールではなくて、ここからが第一歩だと思ってこれからも頑張って行きたいと思います。」とコメント。
安達祐実さんはここまでの表彰式を振り返り、「男優賞の陣さんは本当に少年と青年のはざまの瑞々しさが本当に美しくて、本人の人柄の違いを通して、透けて見えるような、その人にしか出せない、とても大切な個性だと思うので、それが本当に素敵だなと思いました。」と最優秀男優賞に選ばれた陣慶昭さんを評価しました。
音楽賞にはリベンジヒロインズ製作委員会作品「Believe」、山本陽将監督作品「鯛を持って駆ける少女」、河谷英夫監督作品「ムリっ恋!」の3作品が選出。
「Believe」に出演したSHURIさんは「まさかこの(表彰式の)ステージに上がれると思っていなかったので、音楽も有るし、みんなで頑張ったし、本当に感謝しかないです。」と感涙。
最優秀青春賞(観客賞)には坂部敬史監督作品「怪獣少女」が受賞。
坂部敬史監督は「怪獣という青春と最もかけ離れたテーマをぶつけてみたので、どういう反応が得られるかというのが全くわからなかったんですけど、こういう形で評価いただいて、今はとても嬉しく思っております。出演者の皆様、制作者の皆様、そしてこの映画祭、中2映画プロジェクト、つんく♂さんはじめ皆様のおかげでここに立つことができました。改めてお礼申し上げます。」と感謝のコメント。
審査員特別賞には、松村慎也監督作品「あいつのブラジャーと僕のパンツ」と河谷英夫監督作品「ムリっ恋!」が選ばれました。
「あいつのブラジャーと僕のパンツ」に出演したSEIさんは「このような賞を受賞できるとは全く思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございました。」とコメント。
「ムリっ恋!」に出演した杉原光玲さんは「すごく嬉しいです。本当に皆さんありがとうございます。」と感激の嵐。
そして、準グランプリには、ワタナベカズキ監督作品「クチビルのはしっこ」が選ばれました。
脚本を担当した戸塚ヤスタカさんは「本当にまさか賞をいただけるとは思わなくて、TOKYO 青春映画祭の作品の中では暗くサスペンスだったので、まさか(賞を)いただけるとは思わなかったんですけど、本当にワタナベ監督も喜んでいると思いますので、本当にありがとうございます。」とコメント。
安達祐実さんは「作品の中では主人公が何度も同じ時間を見て生きてループして行くということなんですけど、見てるこちら側も主人公がまた同じことを繰り返してしまうということが分かってるはずなのに、どこにこの作品が着地するのかというのが最後までわからないという面白さがあったり、作品的には24分の短い作品ですけど、長い時間映画を観たような気持ちにもなったり、描かれていない部分の無限の時間というか、そういうものが向こう側に有るなというのを感じさせてくれるような矛盾したものが共存している、奥行きの有る作品だなという風に感じました。」と評価コメント。
グランプリには石川幸典監督作品「ねじけたつま咲き」が選ばれました。
W主演の雀部夏生(ささべ なな)さんは「まさか受賞できると思ってなくて、この作品は本当に“ザ・青春”て感じの作品で、監督にも感謝ですし、この賞をくださった皆さんにもすごく感謝しています。ありがとうございます。」とコメント。
同じくW主演の金谷みひろ(かなや みひろ)さんは「ほんまにびっくりしてます。ありがとうございます。私自身、お芝居をもっとしたいなと思ったきっかけの映画だったので、すごく賞を取れて嬉しいです。ありがとうございます。」と感謝のコメント。
つんく♂さんは「とても青春の詰まった映画でした。深月(ミツキ)役の金谷さんと陽菜(ヒナ)役の雀部さんがWヒロインという形で演技していたわけですが、見ているこちら側がいつの間にか深月(ミツキ)を応援したり、陽菜(ヒナ)を応援をしていたりと、ある種監督や脚本の狙い通りに良いように操られたなと思うし、その難しい演技をこなした2人はあっぱれだと思いました。この先の活躍も楽しみにしてます。」とコメント。
安達祐実さんは「私はこの仕事を2歳からやってるんですけど、キャリアの長さというのが自分を助けてくれる。力になってくれてるなって感じることが最近増えてきて、やっぱり表現することって、源になるのはどう生きるかとか、どういう人間で有るかということがとても大事になってくると思うので、それを意識しながら映画作りだったり、お芝居だったりとか、そういうものに情熱を燃やして欲しいなと思いますし、心と体を大切にしながら楽しんで作品作りをこれからもして行っていただけたらなと思います。」と話しました。
最後につんく♂さんは「2日間の開催ということで準備から大変でしたが、やはり夢のあるこの映画祭。映画祭自体が青春そのものと感じています。つんく♂サロンからもたくさんの有志の皆さんがご参加くださり感謝しています。何より映画祭ということで、たくさんの有識者、審査員の方々にご参加いただきました。長い時間、何本もの映画をご視聴いただいたことに感謝いたします。そして、本日もプレゼンテーターとしてお越しいただいた吉田豪さん、鈴木 Daichi 秀行さん、寺島由芙さん、映画祭にさらなる箔を付けていただきましたスペシャルプレゼンターの安達祐実さんにも心から感謝いたします。第2回目の“TOKYO 青春映画祭”大成功! お越しいただいた皆様、参加くださった皆様、オンラインでのご視聴の皆様本当にありがとうございました。来年第3回のTOKYO 青春映画祭の開催に向けて既に応募が始まっております。また来年お会いできることを信じて本日の締めの言葉とさせていただきます。」と表彰式を締めくくりました。
「TOKYO 青春映画祭 2022」グランプリ作品にW主演した雀部夏生さんと金谷みひろさんの女優としての今後の成長に注目です。
TOKYO青春映画祭 -TOKYO Youth Film Festival-
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