
昨年9月にリリースした「恋雨〜KOISAME〜」がロングヒット中の石原詢子。切なさが心に染み入る究極のラブバラードだが、元・雅夢の三浦和人が石原詢子のためにメロディーを書き下ろし、石原自身が作詞を手掛け、作家・ボーカリスト石原詢子として新たな第一歩を踏み出した意欲作である。
そんな石原詢子がデビュー記念日の前日となる10月20日(火)、当日の21日(水)に東京・俺のフレンチ グランメゾンTOKYOにおいて、ディナーショーを二夜連続で開催した。ファンの間では恒例となるライブイベントだが、1日目は「詢子の和の世界」、2日目は「もうひとつのバースデー!」と題し、それぞれ趣向を変えた内容のライブを行った
1日目の「和の世界」は3部構成で、冒頭は尺八・箏・津軽三味線のみの演奏でヒットシングル「紅い月」と「ふたり傘」からスタート。黒の桜柄の振袖で登場した石原は「満38歳の前夜祭、皆さまに楽しんでいただけますよう、精一杯、心を込めて歌わせていただきます」と意気込みを語った。
今回は“うたりすと”と題した、曲目や披露する詩吟の解説を載せたお品書きを、ひとりひとりの名前を添えて観客にプレゼント。
そして「郡上節 かわさき〜郡上の詩」「ほたるのふる里(和歌「何ごとも」入り)」「濃尾恋歌」と故郷・岐阜にちなんだ楽曲を披露。「郡上節 かわさき」は囃子方の太鼓とスリ鉦のリズムに乗せて、“うたりすと”に記載した、かけ声レクチャーにより会場全体が盛り上がった。
2部の岐阜コーナーラストには、白地に紫の総絞り振袖の上に、紫のオーガンジーの色打掛を身にまとい、吟詠歌謡「淡墨桜」を披露。構成吟ということで、2007年にリリースの「淡墨桜」の中に、ご当地にゆかりのある第26代 継体天皇が詠んだ、淡墨桜という名前の由来にもなっている和歌と、江戸時代の漢詩人・広瀬旭荘作「桜祠に遊ぶ」という漢詩を織り交ぜた10分を超える大作を歌い上げ、会場を魅了した。
3部では明るい水色の着物で、装いも新たにステージに現れた石原は、「端唄」を初チャレンジ。毎年新たな挑戦をすることがディナーショーの恒例となっているが、端唄の師匠・春日とよ芝鳳の三味線演奏で披露した「梅は咲いたか」では、自身のことを書いた替え歌を織り込み、会場全体が“詢子コール”をする場面も。
津軽三味線の曲弾きから「千恵っ子よされ」に加え、自身のターニングポイントとなった「夕霧海峡」を披露した後、応援に駆けつけた歌仲間を紹介する際には、先輩の山川豊に対し「病気になってからとずっと支えてくださって・・・」と涙を流し感謝を述べた。
ラストはデビュー曲「ホレました」を、津軽三味線とエレキギターメインによるロックバージョンで披露。観客からの拍手も相俟って、会場のボルテージも最高潮のまま終演を迎えた。

翌日に行われた「もうひとつのバースデー!」は、デビュー記念日をファンと楽しむ、アットホームな内容となった。冒頭はデビュー2作目の「あなたにとまれ」からスタート。21歳頃の歌唱シーンがスクリーンに映り、オレンジの花柄の振袖でステージに登場。「今と変わらないでしょ?最近撮影したんです」という冗談混じりのほんわかとしたトークで、客席からは笑みがこぼれた。
オリジナル曲の中で特にお気に入りだという「桟橋」、NHK紅白歌合戦初出場曲「みれん酒」、自身作詞作曲の「風花岬」を披露。続けて、岩崎宏美「思秋期」、吉幾三「酔歌」、石川さゆり「天城越え」、千昌夫「望郷酒場」、八代亜紀「おんな港町」と、立て続けに尊敬する先輩歌手の昭和の名曲をカバーした。
続いて、原点である詩吟「明日坂(詩吟「宝船」入り)」を披露。この曲は、家元である父から直々に指導を受け、アルバム曲からカップリング、そしてシングル曲へと進化した、自身にとって思い出深い曲である。
そして、静岡県の樹海で撮影した「恋雨〜KOISAME〜」MVのメイキング映像が流れ、真っ赤なドレスで再びステージへ登場し、「恋雨〜KOISAME〜」を情感たっぷりに歌い上げた。
改めて38年を振り返り、40枚を超える曲をリリースした中で、デビュー10周年「人恋しぐれ」、20周年「なごり雨」、35周年「五島椿」の記念曲をセレクト。
昨年に発覚した乳がんにより、現在も治療を続けている中で、スタッフと温かい声をかけて支えてくれたファンに対して、感謝の思いを伝えると、声を詰まらせ、涙を流す場面も。「辛いことや悲しいことがあっても、この曲を聴くと、なんとか乗り越えていけそうな気がする」という、自身にとっても応援歌である30周年記念曲「遥かな道」でこの日のショーは幕を下ろした。

ショーの終盤にはサプライズで来年1月13日(水)に新曲をリリースすることをファンに知らせ、会場は大きな拍手と笑顔に包まれた。ファン待望の新作は石原詢子らしい“しあわせ演歌”だと明かした。
過酷な闘病生活を経て、およそ9ヶ月ぶりの長尺でのステージ。その復帰を待ちわびたファンからの大きな拍手と“詢子コール”は石原にとっても、大きな力になったことだろう。

1日目 「詢子の和の世界」 セットリスト
M1 紅い月
M2 ふたり傘
M3 郡上節 かわさき〜郡上の詩
M4 ほたるのふる里(和歌「何ごとも」入り)
M5 濃尾恋歌
M6 構成吟「淡墨桜」
M7 深川くずし
M8 梅は咲いたか
M9 千恵っ子よされ
M10 夕霧海峡
M11 ホレました
2日目 「もうひとつのバースデー!」 セットリスト
M1 あなたにとまれ
M2 桟橋
M3 みれん酒
M4 風花岬
M5 思秋期
M6 酔歌
M7 天城越え
M8 望郷酒場
M9 おんな港町
M10 明日坂(詩吟「宝船」入り)
M11 恋雨〜KOISAME〜
M12 人恋しぐれ
M13 なごり雨
M14 五島椿
M15 遥かな道
<INFORMATION>
2027年
1/12(火)「アコースティックライブvol.7〜バースデースペシャル♪〜」東京・SONORRAにて開催
1/13(水)新曲リリース決定!26日以降、随時情報アップ予定。
石原詢子 最新情報 https://lit.link/JunkoIshihara石原詢子 公式LINE https://lin.ee/2GN0wSc
