脊髄損傷の治療法研究を支援する世界最大規模のチャリティーランイベント「Wings for Life World Run 2026」(ウィングス・フォー・ライフ財団主催)が、5月10日(日)午後8時(日本時間)に世界同時スタートした。日本を含む173カ国から計34万6,527人が参加し、東京のアプリランイベント会場には日本公式アンバサダーを務めるアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともからが登場した。

「Wings for Life World Run」は、参加費の全額が脊髄損傷の治療研究に寄付されるチャリティーランイベント。全世界で同じ時刻に一斉にスタートし、決まったゴール地点が存在しないのが特徴だ。スタートから30分後に出発する「キャッチャーカー(追跡車)」に追い抜かれた時点でランナーのレースは終了となる。
今年で13回目を迎えた本大会には、過去最高となる920万ユーロ(約15億円)の寄付金が集まった。
■ 車いすで出走した猪狩ともかが語る大会の意義
東京・明治神宮外苑の会場には、思い思いの仮装を楽しむ参加者や車いすのランナーなどが多数集結。青山学院大学駅伝チームのメンバーやトップアスリートらも参加する中、会場にはSNSなどで人気のキャラクター「コツメカワウソの妖精ちぃたん☆」も登場し、スタート前のランナーたちと交流して会場を和ませた。
自身も脊髄損傷を経験し、車いすに乗ってアイドル活動を続ける猪狩ともかも、ランナーとして出走。笑顔でレースを終えた。イベント終了後、猪狩は本大会の魅力と自身の思いについて次のようにコメントを寄せた。

「こんなに明るく盛り上がっているチャリティーイベントはなかなかないと思います。これまでの常識を覆すような、唯一無二のイベントだと感じています。『Wings for Life World Run』をきっかけに、脊髄損傷について少しでも知っていただけたら嬉しいです」(仮面女子 猪狩ともか)
今大会の男子は、福岡会場で78.95kmを走破した福田穣が大会新記録で4度目の世界チャンピオンに輝き、女子はオランダのミッキー・ケーテルスが62.24kmを記録して優勝した。
本イベントの根底にあるのは「走れない誰かのために走る」というスローガンだ。猪狩やちぃたん☆をはじめとする多くの参加者が集った今年の大会も、脊髄損傷の治療法発見に向けた着実な一歩となった。
