2025年12月7日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sにて、仮面女子の絶対的センター・森下舞桜の生誕祭が開催された。
今年で事務所入所から10年、仮面女子のセンターに就任して不動の7周年を迎えた森下舞桜。「今の7人体制になってからの楽曲を詰め込んだ」というこの日のステージは、彼女の歩んできた軌跡と、仲間との絆を強く感じさせる一夜となった。

■自費で購入!? 本気すぎる「K-POPスタイル」プロデュース
ライブは、現体制での最新曲の一つ「XTREME☆GIRL」からアクセル全開でスタートした。 ステージに現れた7人は、いつものジェイソンマスクと仮面女子の衣装とは一味違う、鋭利で洗練されたオーラを放っていた。

この日着用していた特別衣装は、主役である森下自身が「K-POPアイドル」をテーマにプロデュースしたもの。「自己負担で購入しました。みんなに着てほしくて」と衝撃の裏話を明かしたが、そのクオリティは本物だ。
グレー、ブラック、ホワイトのモノトーンを基調としたスクールルックに、トレンドのクロップド丈(短丈)トップスやアシンメトリーなプリーツを配置。シルバーのウォレットチェーンやコンバットブーツでハードさを加味し、甘さを排した「舞闘派」らしいエッジィなシミラールックを作り上げている。
特筆すべきは、主役・森下のスタイリングだ。メンバーがグレーを基調とする中、森下のみがブラックのジャケットを羽織り、胸元には鮮烈な「赤」のネクタイを投入。この明確な配色の差別化により、ステージのどこにいても視線を集める圧倒的な存在感と、主役としての求心力を見事に視覚化していた。

■手作りだからこそ伝わる、メンバー愛あふれるセレモニー

MCパートでは、生誕祭ならではのアットホームな空気が流れた。 ステージには、盟友・涼邑芹がデザインを手掛けた特製チョコレートケーキが登場。さらに、ファンが着用していた生誕Tシャツは陽向こはるがデザインを担当。 クールなパフォーマンスとは裏腹に、メンバー全員の手作り感と愛情が詰まったセレモニーに、森下は満面の笑みで花束や色紙を受け取っていた。
■「震えるほど緊張した」初の完全ソロ歌唱への挑戦
中盤、会場の空気は一変し、森下のボーカリストとしての側面にスポットが当たった。 ソロコーナーで選んだのは、Mrs. GREEN APPLEの「点描の唄」。普段はグループの支柱として歌う彼女だが、「人生で初めて一人で全部歌うことに、実はすごくビビっていました」とステージ上で吐露した通り、この日はたった一人でマイクを握った。しかし、歌い始めればその不安を感じさせない情感豊かな歌声で観客を魅了。新たな挑戦への気概を見せつけた。

続いて披露されたのは、ドキュメンタリー映画『今は、進め。』の主題歌「星の降る夜(kiraboshi)」。オリジナルは卒業メンバーを含む編成だったが、この日は涼邑芹、陽向こはると共に3人で歌唱。「大切な曲だからこそ、今のメンバーで歌いたかった」という森下の想いが、しっとりとしたハーモニーとなって会場を包み込んだ。
■ラストは「7人の始まりの曲」で──

後半戦は、FLOWのカバー「GO!!!」や「ファンファーレ☆」で再びフロアを熱狂の渦へ。 そして本編のラストを飾ったのは名曲「DEAR☆PAIN」。この曲は、現在の7人体制になって最初に披露した楽曲だという。「初心を忘れないように」という決意を込め、全14曲を駆け抜けた。
■終演後インタビュー:メンバーが語る「森下舞桜」の魅力

ライブ終了後の囲み取材では、興奮冷めやらぬメンバーたちが口々に森下への想いを語った。
涼邑芹「まおちゃんとは候補生時代から同じユニット。お互い祝い合って早7年? 長い付き合いだけど、まおぴがセンターの仮面女子は背中がたくましくて安心します」
月野もあ「ステージではカッコいいけど、MCでは素頓狂なことばかり言う(笑)。そのギャップも魅力」
猪狩ともか「初めて会った時、まおぴはまだ小学生。あれから11年経って23歳になったけど、大人になってもずっとピュアなままでいてくれるのが嬉しい」
小島夕佳「今日はしっとりした曲をフルで聴けて『もっとソロが見たい!』って思いました。才能がもったいない!」
蒼井乃々愛「同い年だけど、ずっと東京で活躍していたまおちゃんと同じステージに立てているのが嬉しい」
陽向こはる「10周年おめでとうございます!これからも(ファッションリーダーに)ついていきます!」
メンバーから「この衣装、レギュラーにしてほしい!」と懇願されると、プロデューサーからも「仮面に合うね」とお墨付きが出る一幕も。

森下自身も「体感はあっという間だった」と10年を振り返りつつ、「これからは日本だけでなく、海外にも仮面女子を広めたい。そして個人としても、やったことのないことに何でも挑戦していきたい」と、11年目への野望を力強く語った。
10年というキャリアに裏打ちされた実力と、いつまでも変わらないピュアな探究心。その両方を武器に、森下舞桜はこれからも最強の地下アイドル・仮面女子を牽引していく。



















































































