モーニング娘。'25が2025年12月5日、横浜アリーナにて「モーニング娘。'25 コンサートツアー秋~Movin' Forward with Hope~羽賀朱音・横山玲奈 卒業スペシャル」を開催した。 9月13日のスタートから全国16会場・34公演を駆け抜けてきた本ツアーの千秋楽。会場には約11,000人のファンが詰めかけたほか、Huluでの独占ライブ配信、全国76館および台北でのライブビューイングも実施され、長年グループを支えてきた羽賀朱音と横山玲奈のラストステージを見守った。

会場が期待と緊張感に包まれる中、ライブは『ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。』で華やかに幕を開けた。冒頭からアリーナ全体がペンライトの光で埋め尽くされ、メンバーの気迫が客席に伝播していく。
メンバーは、「クラシカルなメイド風」と「力強いパフォーマンス」を融合させた新衣装で登場。黒のコルセット風トップスで引き締め、白のレースやチュールを重ねたティアードスカートが、激しいダンスの動きに合わせて華やかに舞う。シルバーの編み上げ装飾がクールさを添え、袖のデザインをメンバーごとに変えることで個性を演出しており、統一感と機能美を兼ね備えた完成度の高いデザインだ。



最初のMCを挟み、12月3日に発売されたばかりの最新シングル『てかHAPPYのHAPPY!』を披露。オリコン週間シングルチャートで初登場1位(12/3付)を獲得したこの楽曲で、現在のモーニング娘。'25の勢いと「HAPPY」な多幸感を会場中に振りまいた。『明るく良い子』へと続き、序盤からハイテンションな展開を見せる。
中盤ブロックは、『セクシーキャットの演説』からスタート。クールで演劇的な要素を含む楽曲から、『HEAVY GATE』『地球が泣いている』と重厚なダンスナンバーを畳み掛け、グループの持つ「表現の幅」を見せつける。 『What is LOVE?』では会場のボルテージが一気に最高潮へ達し、VTRコーナーへ。
VTR明けでは、『Give me 愛』からスタート。メンバーは、深緑と紺のタータンチェックを基調とした、ブリティッシュ風のトラッドな新衣装で登場した。ショート丈のナポレオン風ジャケットが視線を上げ、スタイルアップ効果も抜群だ。金ボタンや白レースのジャボブラウスを組み合わせることで、クラシカルで上品な華やかさを演出している。同じチェック生地を使いつつも、ジャケットのデザイン違いやベレー帽などで個性を出しており、グループとしての統一感とそれぞれの魅力を両立させたデザインが、楽曲の持つ力強さをさらに引き立てていた。


続いて『大きい瞳』『Rockの定義』といったプラチナ期や個々の魅力が光る楽曲群が続き、ファンを熱狂させた。
さらに『LOVEマシーン(Updated 23 Ver.)』や『Go Girl~恋のヴィクトリー~』といった国民的ヒットナンバーも惜しみなく披露。新旧ファンが一体となって楽しめる構成で、横浜アリーナを揺らした。
MC明けには、新曲の両A面曲である『私のラミンタッチオーネ (Lamentazione)』をパフォーマンス。切なさと力強さが同居する楽曲の世界観を表現した後、『YESヌード』『女と男のララバイゲーム』と艶やかなナンバーが続く。
終盤はまさに怒涛の展開。『気まぐれプリンセス』『恋愛ハンター(updated)』、そして『Teenage Solution』『I surrender 愛されど愛』と、難易度の高いフォーメーションダンスを次々と披露。『One Two Three(23 Ver)』から『わがまま 気のまま 愛のジョーク』へ至る流れは、今のモーニング娘。が持つ「最強のライブ力」を証明する圧巻のステージとなった。
アンコールを求める声に応え、ステージが再び明るくなる。 そこに現れた横山玲奈は、淡いピンクのチュールを幾重にも重ねた、王道のプリンセスラインドレスを身にまとっていた。圧倒的なボリュームのスカートには繊細な花柄刺繍とビジューが散りばめられ、動くたびに幸福感あふれる輝きを放つ。透け感のあるパフスリーブや頭上のティアラがクラシカルな甘さを添え、どこか儚げで優美なオーラを纏ったその姿は、まさに特別なステージに相応しい夢のような一着だ。
大きな拍手の中、横山は自身の卒業記念ソング『Please! 自由の扉』を披露。底抜けに明るく、そして芯の強さを感じさせる彼女らしいパフォーマンスに続き、全員で『シャボン玉』を熱唱。横山の代名詞とも言える全力の笑顔と煽りが炸裂した。


続いて、同じくこの日卒業を迎える羽賀朱音がステージに登場。彼女が身にまとっていたのは、鮮やかなライトブルーのチュールを贅沢に重ねた、主役級のプリンセスドレスだ。ボリューミーなティアードスカートは前後差のあるフィッシュテール仕様になっており、脚を美しく見せつつドラマティックな余韻を残す。パフスリーブや胸元のビジュー装飾、そして大きなヘアリボンが可憐さを添えており、360度どこから見ても優雅で透明感あふれる、まさに特別な一着だ。
羽賀は自身の卒業記念ソング『ゼロから始まる青春』を歌唱。長年グループの「妹役」から「お姉さん」へと成長し、バランサーとしてグループを支えてきた彼女は、歌唱後のMCで11年間の想いを涙ながらに語った。 「アイドルになりたかったわけではなく、モーニング娘。になりたかった」——。かつてグッズも買えない地方のいちファンだった頃を振り返り、「モーニング娘。は私の人生そのものです」と断言。最後は「明日からは、みなさんと同じオタクに戻ります! 客席で見るのが一番の楽しみ」と宣言し、会場を温かい笑いと感動で包み込んだ。


『友情~心のブスにはならねぇ!~』で絆を確かめ合った後、各メンバーからも2人への想いが語られた。 弓桁朱琴は、卒業する2人のメンバーカラーのリボンで作ったブレスレットを披露し、「お二人のような太陽みたいな存在になりたい」と涙ながらに宣言。加入2年目の井上春華は、「まだ大変なことも多い」と率直な心境を吐露しつつ、先輩たちの支えでステージに立てる感謝を述べた。山﨑愛生は「ライブが大好き、皆さんの笑顔が大好き」と満面の笑みで語り、「本当はもっと近くで笑顔を見たい!」と会場を沸かせた。岡村ほまれは「過去一好きなセットリストだった」と振り返り、「穴が大きいからこそ、私たちが埋められるように頼もしくなりたい」と決意を伝えた。
また、MCではステージセットの演出についても触れられ、セット内に飾られた多数のフォトフレームには、実はメンバーやスタッフの写真が収められていることが明かされた。細部にまで「ファミリー」としての愛が詰まった演出に、会場からは温かい拍手が送られた。
最後にリーダーの野中美希がマイクを握る。「2025年は平坦な道ではなかった」と、リーダー就任後の重圧や葛藤を振り返りながらも、「皆さんがいたからここに立てている」とファンとメンバーへの感謝を言葉にした。そして、「モーニング娘。はさらに進化を遂げて成長します。皆さんと一緒に飛躍していきたい」と力強く宣言。
その言葉を合図に、ラストナンバー『涙ッチ』へ。会場全員での大合唱とともに、温かい涙と笑顔の中で34公演に及ぶツアーは幕を下ろした。

「Movin' Forward with Hope(希望と共に前へ)」というツアータイトルの通り、偉大な功績を残した2人の卒業は、決して終わりではなく新しい未来へのスタートラインだ。 羽賀朱音、横山玲奈という個性が旅立ち、また新たな形へと進化していくモーニング娘。'25。
年末の「Hello! Project Year-End Party 2025」に向けて、彼女たちの歩みは止まらない。
モーニング娘。'25 コンサートツアー秋~Movin' Forward with Hope~羽賀朱音・横山玲奈 卒業スペシャル セトリ
- ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。
MC - てかHAPPYのHAPPY!
- 明るく良い子
MC - セクシーキャットの演説
- HEAVY GATE
- 地球が泣いている
- ロマンスに目覚める妄想女子の歌
- What is LOVE?
VTR - Give me 愛
- 大きい瞳
- Rockの定義
- Only you
- ボン キュッ!ボン キュッ! BOMB GIRL
- 時空を超え 宇宙を超え
- LOVEマシーン(Updated 23 Ver.)
- インスピレーション!
- Go Girl~恋のヴィクトリー~
- What's Up? 愛はどうなのよ~
MC - 私のラミンタッチオーネ (Lamentazione)
MC - YESヌード
MC - 女と男のララバイゲーム
- 気まぐれプリンセス(23 Ver)
- 恋愛ハンター(updated)
- 自由な国だから
- Teenage Solution
- I surrender 愛されど愛
MC - 気になるその気の歌
- One Two Three(23 Ver)
- 君さえ居れば何も要らない
- わがまま 気のまま 愛のジョーク
アンコール
MC
EN1. Please!自由の扉 / 横山玲奈
EN2. シャボン玉
EN3. ゼロから始まる青春 / 羽賀朱音
MC
EN4. 友情~心のブスにはならねぇ!~
MC
EN5. 涙ッチ
