6月19日、俳優の綾瀬はるかさんが都内で行われた『届けよう、服のチカラ』プロジェクトユニクロ特別課外授業に出席した。
綾瀬さんは「世界平和」の願いを込めて、自分がデザインしたイラストが入ったピンクのTシャツを着用して、講師助手として登場した。
イベントでは、東京大学大学院教育学研究科の北村友人教授と綾瀬さんが講師助手として、成蹊小学校の124人の小学生を対象に難民の方への衣料支援について、特別課外授業が行われた。
ユニクロを展開するファーストリテイリングは、難民支援をサステナビリティ活動の柱の1つとして位置付け、2006年から UNHCRと連携し世界の難民・国内避難民への衣料支援を行ってきた。2011年には、より包括的に世界の難民問題の恒久的な解決に寄与するため、アジアの企業として初めて UNHCRとグローバルパートナーシップを締結。店舗で回収した衣料の難民キャンプなどへの寄贈をはじめ、難民の自立支援プログラム、ユニクロ・ジーユー店舗での難民雇用、難民問題の啓発活動などを行っている。
綾瀬さんは「昨年『届けよう、服のチカラ プロジェクト』の出張授業に参加させていただいて、その時にお会いした成蹊小学校の皆さんとまた一緒に学ぶことができて嬉しく思います。今日も皆さんの記憶に残るような授業ができるように良い時間にしたいと思います」と話した。
昨年の出張授業のことを聞かれた綾瀬さんは「出張授業がきっかけで、難民支援のために自分が何ができるのかなということを考えたり、そういうことを知るきっかけになりました。今年も難民の日を前にまたこの授業で学べることを楽しみにしていました」と語った。
授業では、綾瀬さんが集められた服を日本から発送するための作業の様子がVTRで紹介された。綾瀬さんが普段着用していたフリースも寄付をさせていただき、その服も一緒に難民の方に届けられた。
綾瀬さんのフリースはウクライナ出身の女性の元へ届けられた。現在モルドバに住んでいる女性は「ステキな服をありがとう。美容師を目指しているので、会えたらお礼に髪を切ってあげます」とコメントした。
それを聞いた綾瀬さんは「まさか自分の服を受け取ってくださった方のメッセージをいただけると思っていなかったので、とても感動しました。うれしいですね。実際に映像を見れて。大変な生活の中で、服の力で少しでも笑顔になっている姿を見れて、とても嬉しく思いますし、やっぱりこういう支援の大切さということを改めて感じさせられました。モルドバに行って髪の毛を切ってもらいたいです」と答えた。
難民の子どもたちから御礼のメッセージカードが、綾瀬さんから成蹊小学校の生徒へ手渡された。
綾瀬さんは「私の服や成蹊小学校のみんなのギフトが難民の方に届いて、それを実際に見ることができて、また一人の思いが誰かに届くことで、誰かを元気にすることができるんだなということを感じました。自分に何ができるかを考えて行動するという。そういう小さな積み重ねが、大きな支援につながるんだなということを感じました」と述べた。
最後に綾瀬さんは「他人事というよりも自分のこととして考える想像力っていうことが、すごく大切なんだなっていうことを、今日また学ばせていただきました。決して、遠い国で起きていることではないんだなっていうことも、今回の授業で難民の方がさらに身近に感じることができました。そういう人たちは自分らしく生きていけるように、私も改めて行動していきたいなっていうふうに感じました。そして成蹊小学校の皆さんもありがとうございます。皆さんの思いが難民の子に届いて繋がっていることはすごいことだなっていうふうに感じたので、これからも今できることを一歩ずつ一緒にやっていきましょう」と話した。
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