4月23日、クリエイターが自由に才能を発揮できる場を提供するという目的で、東宝の若手社員が立ち上げた才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」初の劇場公開作品の短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』制作発表会見が都内で行われ、公式アンバサダーを務める俳優の上白石萌歌さんと短編オムニバス映画の新進気鋭な監督4名が出席した。
「GEMSTONE Creative Label」初の劇場公開作品の短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』は、上西琢也監督の『ゴジラVSメガロ』、平瀬遼太郎監督のサイコスリラー映画『knot』、ちな監督の新感覚アニメーション映画『ファーストライン』、本木真武太監督のSF学園ゾンビ映画『フレイル』の4作品からなる短編オムニバス映画。
公式アンバサダーとして登場した上白石萌歌さんは「新しい才能が芽吹く瞬間にこうして立ち会わせていただくことはものすごく光栄ですし、私自身、映像作品だったりエンタメ全般がものすごく好きでして、日々私もエンタメに携わらせていただく中でへこんだりすることもあるんですけど、それをへこみをまたさらに膨らませてくれるのもエンタメの力なので、まずは今回4人の監督の作品を誰よりも早く体験できるということは、純粋にすごく楽しみでしたし、皆さんの魅力を皆さんにもっともっと発信できる手助けに、自分が少しでもできればいいなと思います」と話した。
上白石さんは「皆さんの才能がたくさん、いろんな方に発見されて、いろんな方に広まっていくということは、ものすごく素敵な取り組みだと思います。やっぱりどんどん映像とかエンタメの世界も進化しているので、その進化を一番先頭に立っていかれていかれる皆さんだと思うので、私自身もすごく興味がありますし、また今回東宝の取り組みというのは、やっぱり映像作品ってスクリーンで見るのが一番だと思うので、東宝ならでは劇場で公開されるということも、ものすごく素敵な取り組みだと思いますし。私自身も劇場に早く来て体験したいなと思っているところです」と語った。
上白石さんは「私も出演したかったんですがお声がけいただけず、より頑張ろうと思いました」とコメント。
作品を鑑賞した上白石さんに各作品のおすすめポイントを聞くと
『ゴジラVSメガロ』については「何と言っても息を飲んでしまうほどの臨境感で、映像の技術、音響の技術、最先端なものが使われていらっしゃるので、こういうゴジラの世界って、現実には起こり得ないことだろうと思って見てしまうことが多いと思うんですけども、圧倒的な臨場感で、これは現実に起こり得ることだなと思ってしまうくらい、映像を見ているということを超えて、自分もその場に立って風を感じているような気持ちになったりして、逃げなきゃって見ていて思いましたね。それくらい体験できる映像作品だなって思いました」
『knot』については「作品がサイコスリラーというジャンルであるというのは存じ上げていましたが、その枠を超えてしまうというか、それくらい緻密に練り上げられた、人の心の霧とかものすごく深い人間ドラマの感じがして、ただおざましいとか、恐ろしいという言葉で片付けてしまうのは、もったいないくらい、すごく身入ってしまうような芝居だったり、演出をされている作品だなと思いました。この作品親と子の話なんですけど、あらためて親子ってすごく不思議な糸で繋がれているなと思って、すごく確かなもののように見えて、ものすごく儚くて、儚いからこそものすごく尊いものなんだなということを再認識した作品でした。ラストカットに私は衝撃を受けました。ゾッとしたので、早く、皆さんに最後まで見ていただきたいなと思います」
『ファーストライン』については「今回4つの作品の中で唯一のアニメーションの作品で、この作品は夢を追いかけている人全員の心に響く作品だなと思いまして、私も夢を追いかけている一人なのでわかるんですけど、夢を追いかける中で、理想と現実の間で葛藤したりとか、自分の力を思い知って落ち込んでしまうことって結構あると思うんですけど、そういう夢を追いかけている人の熱意とか、ひた向きさを描いた作品で、とてもくるものがありました。やっぱりアニメーションなので、1秒1秒の尊さがすごくて、絶対にまばたきしたくないとか、画面の隅々全部を見たいという気持ちで、最後まで画面に張り付いてみてしまう。すごく繊細で大胆な映像作品だなと思いました」
『フレイル』については「すごく現代的なテーマを扱っている作品だと感じまして、映画のいろんな要素がたくさん詰め込まれた作品だなと思いまして。キラキラした青春の甘酸っぱさもそうですし、ゾンビという題材もそうですし、あと社会問題もそうですし、見ていていろんなことを頭に巡らせてしまうような作品で、お年寄りの方がVRで青春を追体験するという話なんですけど、見ていて年を重ねるってどういうことなんだろうとか、人が生きていることってどういうことなんだろうとか、ものすごく入口はポップなんですけど、そこからどんどんこの作品の持つ奥深さに惹かれていくような作品ですごく見入ってしまいました。音がすごくリアルで、例えばゾンビが人間に絡みつく音とかすごくリアルだったので、これを劇場で浴びた時にはすごく恐ろしいなと思って、早く劇場で体験したいなと思いました」
とそれぞれの各作品のおすすめポイントを述べた。
最後に上白石さんは「同じ映像作品でも4人の異なる監督が描くことで、こんなにも違う世界が広がっているんだって感激したので、4つの作品に通ずるテーマというのは確かにある気がしていて、人が映画を好んで見るとか、作品に触れるときって、自分では処理しきれない渦巻く感情があったりとか、この先自分の将来はどうなるんだろうという不安とか、いろんなものに怯えながら生きていく人ってたくさんいらっしゃると思うので、そういうものをこの4本の作品を見ると、うまくやっていけそうとか、そういう不安とかが一瞬にして吹き飛ばされるくらいの、とても強烈な映像体験になっていると思うので、ぜひ劇場で、映画館で、いい音といい映像で観ていただきたいなと思います」とアピールした。
映画『GEMNIBUS vol.1』はTOHOシネマズ日比谷・TOHOシネマズ梅田にて、2024年6月28日(金)より2週間限定で公開。
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