岡本玲 映画『茶飲友達』が約2年前のワークショップオーディションを経てついに劇場公開初日!“長かったぁ”と感無量! - 日刊エンタメクリップ

岡本玲 映画『茶飲友達』が約2年前のワークショップオーディションを経てついに劇場公開初日!“長かったぁ”と感無量!

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岡本玲 映画『茶飲友達』が約2年前のワークショップオーディションを経てついに劇場公開初日!“長かったぁ”と感無量!

2月4日、映画『茶飲友達』が渋谷ユーロスペースにて公開され、初回上映後の初日舞台挨拶に岡本玲・渡辺哲・磯西真喜・海沼未羽・外山文治監督が登壇した。

本作は、2013年10月に会員数男性1000名、女性350名、最高齢は88歳の高齢者売春クラブが警視庁に摘発された事件をもとにした作品となっており、高齢化社会の性にまつわることを題材にした社会派群像劇。

高齢者専門のコールガール「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立し、新聞の三行広告に「茶飲友達、募集。」と掲載し、集まってきた男性の元へ高齢女性を派遣するビジネスを始める主人公・佐々木マナを岡本玲が演じている。

岡本玲 映画『茶飲友達』が約2年前のワークショップオーディションを経てついに劇場公開初日!“長かったぁ”と感無量!

岡本玲さんは「佐々木マナ役を演じました。岡本玲です。本当に初日ありがとうございます。」と挨拶すると満席の劇場内から温かい拍手が送られた。

初日を迎えた感想として、岡本玲さんは「ワークショップオーディションがあったのが、約2年前の2021年の3月でして、ようやく皆さんの元に届けることができました。本当に“長かったぁ”観ていただけて嬉しいです。」と感無量。

岡本玲 映画『茶飲友達』が約2年前のワークショップオーディションを経てついに劇場公開初日!“長かったぁ”と感無量!

外山文治監督は「嬉しいような。皆さんの物になって行く過程が少し寂しかったりもするのですが、やっぱり嬉しいです。コロナがあって、撮影が飛んだり、そもそも我々が働けなくなったと言ったところから何か1つ映画を撮ろう。何かみんなが集まれるような場所が欲しいというところからがスタートなので、この日を迎えることができて、本当に嬉しいなと思っております。」と語った。

この作品のキャストを決めるにあたり、ワークショップオーディションが行われ、667名の応募者の中から真剣勝負で勝ち残った33名のキャストが選出。初めて脚本を見た時のことについて、岡本玲さんは「実際にあった事件を元にした作品ということで、そういう事実を私は知らなかったので、まずそこで打ちのめされました。いろんな社会から漏れ出てしまった人たちの群像劇というところで、誠心誠意、誠実な気持ちでこの脚本と向き合わないと、何もお客様に伝わらない作品になってしまう怖さもありながら、自分の今を持てるもので向き合おうと・・・。脚本を読んだ感想です。」とコメント。

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磯西真喜さんは「私は、脚本を初めて読んだのが日比谷公園だったんですね。ミュージカルを観たあとに、日比谷公園を散歩していたらメールが来ていて、オーディションに受かったということと、そこに添付されていた本があって、本当に興奮してしまって、ましてやその役の箇所を読んでいた時に、“本当に私がやるのかしら”と、とにかくアワアワびっくりしたのを覚えています。とてもすごい本だなと思ったので、本当に捧げて誠心誠意ぶつからなければという思いでした。」とコメント。

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海沼未羽さんは「初めて脚本を読んだ時は、まず最初に全体よりも自分の役がどういう人なんだろうというのから読んだ記憶があって、自分の役を見た時には“苦しいな”と最初はすごく思って、あまり感情とか自分の気持ちみたいなのはいっぱい有るけど、外に出し方がわからないというか、そういう出し方を教えてもらえるような環境で生きて来なかった人なんだろうなと思って、それは違う悩みを持ってる人だったとしても、今の若い人には、そういう悩みの持ち方をしてる人って結構いるんじゃないかなと思って、生半可な感じでも、すごく役に対しても、同じような人たちに対しても失礼だなと思ったので、自分のできる限りのことをしようとすごく思いました。」と語った。

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この作品を観てる人に問題提起するような役どころの渡辺哲さんは「ああなったらどうなさいます?」と劇場に集まった観客に問いかけると、「初日の台本の1ページ目のファーストシーンから撮ったんです。もらった時に“どうなっちゃうんだろ?”と思って、この人これからどう行くのかなというのがすごく心に残ってますね。幸せになりたいんでしょうけど。自分1人だけ幸せになっても、幸せになれないのかなということを考えたり、みんなで一緒に幸せを作っていくような、それでも失敗するもんなぁ・・・。何がどうやってやったら、一番我々が幸せに生きて行かれるのか、(撮影が)終わった時に考えました。演じていて感慨深い作品でした。これからなるべく自分の心の中に、そういう状況が生まれることが有ると思いますから、その時は是非この映画を振り返って、“俺はこれかな”、“私はこれかな”とかいろいろ考えていただければ嬉しいです。」と語った。

この作品を作った思いについて、外山文治監督は「2013年の10月のニュースでして、2013年の11月に“燦燦−さんさん‒”と言う高齢者が婚活をするという映画を発表したんですけど、あの時はシニアの婚活という時代を先ゆく手ごたえがあったんですけど、世の中の方が、よっぽど先を行ってるということがわかって、わかったと同時に問題意識の中で、行き場を無くしたシニアとか、孤独を抱えている人たちが、どこに向かえば良いのかというのと、東京に1000人以上の会員が居たわけですから、その人たちはどうなっちゃうんだろということを強く思ったんですね。何が正解なのか、何が正義なのかというところが揺さぶられたので、それが自分の中では未だに解消できないんですよね。ラストシーンもああいったことにして、あのおじいちゃんの背中、あの人今後どうなって行くんだろうと言うことを、皆さん自身も何か考えてみていただきたいなという思っている所が映画の着地地点でも有り、私自身の出発点でも有ると言ったところです。」と語っていた。

岡本玲 映画『茶飲友達』が約2年前のワークショップオーディションを経てついに劇場公開初日!“長かったぁ”と感無量!

また印象深いシーンについて、岡本玲さんは「全てと言うのが本当の気持ちなんですけど、ラストのシーンがすごく思い出に残ってますね。(台本の)倍ぐらいの長さのシーンになってまして、撮影している過程で、みんなと仲良くなって、ホントのファミリーのようになって、その姿を実際に見た監督が、マナに対しては“こういう言葉を投げかけるべきだ”というものを撮影を通して、あのシーンをまた作り直してくださったんですね。撮影の日々が無かったらあのシーンが生まれなかったと思うので、そこは自分の中でとても大きなシーンになりました。」と振り返る。

すると外山文治監督は「ものすごく短いシーンと言うか、ドライな何を言っても“ルールはルールだから”で終わるだけだったんですよ。ところが映画を撮って行く上で、岡本玲さんが組織のリーダーとして実際に居るかのように演じてくださって、みんなの中で笑顔であったり、1人になった時の寂しさだったりというのを私がモニターで見ながら、この子にかけたい言葉みたいなことが生まれて、撮影2日前に、“ちょっと(台本を)書き直しました”と言って、今では映画の1つの見どころになり得てるとは思うんですけど、あれは無かったわけですから、役者によって引き出されたシーンだなという風に思います。」と話した。

一方、渡辺哲さんは「(撮影)初日だったかな。本当に温かかったです。この作品に参加して良かったと思います。」と語ると、磯西真喜さんは「あのシーンは、本当に不安がいっぱいで、ファーストシーンがあのシーンだったものですから、支度部屋からいろいろお話してくだって、いざ現場に入って、(部屋が)寒い寒いと言ってお布団の中に入ったら温かくて、同じ気持ちでございます。」とニッコリ。

海沼未羽さんは「どのシーンもすごく覚えていて、自分自身が緊張するタイプじゃなくて、緊張はしなかったんですけど、最後に子供を認知して欲しいと外の暗いところで言うシーンがあって、あの日がクリスマス・イブで、横浜で花火が上がって、撮影が一旦中止になった後に、あのシーンを撮らないと行けなくて、花火に対して、“ホントどうして?”みたいな気持ちになることって人生では無かったので、あれは忘れられないなと思いました。」と語っていた。

そして本作がイタリア・ローマで開催される「アジアン映画祭」のコンペティション部門に出品されインターナショナルプレミアされることが決定。

外山文治監督は「嬉しいですね」と喜びのコメントをすると、「高齢化社会って日本だけじゃないんですよ。この作品どう受け止められるんだろと言うことと、性の問題に対しては日本とはまた違う価値観の方々ですので、“日本てこう言う国なんだな”と思っていただけるかもしれないですし、ちょっとリアクションは楽しみですね」と語ると、岡本玲さんは「今の私たちが思う日本のお年寄りの孤独を描いた日本の縮図のような、そう感じていただけるような作品になるかもしれないということで、海外の皆様にも観ていただきたいので嬉しいです。」と語っていた。

最後に、岡本玲さんは「映画の初日の初回というのは本当に1回しかない会なので、それも皆さんに観ていただけて本当に幸せに思います。この作品がどう思うのか賛否ももちろんそうだし、この役柄、このできごとに対して自分が何を嫌悪感を持ったり、何に対して賛同したり、そういうことで今の社会に対して、自分がどういう見方をしているとか、自分のスタンスってこういうことなんだなというのが実感するような作品になった気がしています。皆さんがこれから社会に対して誰かと議論したりとか、話すきっかけになればなればいいなと思います。」と話した。

映画『茶飲友達』は2023年2月4日(土) 渋谷ユーロスペースほか全国順次公開!

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Ⓒ2022 茶飲友達フィルムパートナーズ

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