タレントの古坂大魔王が1月25日(水)、東京ミッドタウン日比谷BASE Qホールで開催された、さまざまなイノベーションを生み出すへんな人(異能人)を応援する「異能vation」プログラムの発表・授賞式イベント『OPEN異能vation』に登場。
「異能vationが10年という年月を経て、しっかりと出来てきたというのが、流石だなと思います」と5年連続同プログラムの推進大使としてコメントした。
プログラムスタートから10年目を迎えた「異能vation」。この10年間での応募総数は9万8560件に上る。
本イベントでは、推進大使を務める古坂大魔王を始め、スーパーバイザー、プログラムアドバイザー、そして現職の柘植芳文総務副大臣など多くが出席した。
今回は、異能vationプログラムに多くの企業が協賛をしているタイと国をまたいでの中継や、スーパーバイザー、プログラムアドバイザーによるこれまでの異能vationの振り返り、これからのイノベーションについてをテーマとしたパネルトークなどを実施。
古坂大魔王は「僕はこのプロジェクトの推進大使を務めさせていただいて5年目ですが、最初は総務省の方が「へんな人」というワードを言っていることに、すごく違和感があったのですが、それが今や世の中がそういう人を育てていこうという雰囲気になっていて、この5年間でマインドインフラが整ってきたのかなと強く感じています。」と10年間続いてきた本プログラムの意義深さを興味津々にコメント。
また、プログラムアドバイザーを務める映画監督の三池崇史氏は「皆さんは先駆者ですから、これからも頑張って、どんどん挑戦し破壊していってもらいたいと思います。」と国内外問わず集まった多様なアイデアにエールを送った。
■異能vationの10年間の歩みを振り返り、推進大使古坂大魔王・スーパーバイザー・プログラムアドバイザーからのコメント (抜粋)
10周年おめでとうございます。僕はこのプロジェクトの推進大使を務めさせていただいて5年目ですが、最初は総務省の方が「へんな人」というワードを言っていることに、すごく違和感があったのですが、それが今や世の中がそういう人を育てていこうという雰囲気になっていて、この5年間でマインドインフラが整ってきたのかなと強く感じています。
やはり馴染むのは難しく、僕らのような芸能人でいうと、知名度を付けることは難しいんです。5年、10年というレベルではなく時間がかかる人もいます。
この"異能vation"も10年間という年月を経て、しっかりと出来てきたんだなというのが、流石だなと思っています。
「失敗を多くされた人が、ほんの少しの正解を見つける。」これは、異能vationの「失敗を恐れない」というテーマが、今日のイベントの中にも沢山入っていたなと思いました。自分としても、異能vationに参加してから、そのように考えられる部分が増えてきまして、失敗を恐れないし、失敗を一回もしていないと思っている人たちが、沢山失敗を重ねて掴んだものが光ってて、僕らには響くのだなと思いました。
当時、「総務省がへんな人を集める」プロジェクトをやるというのがトレンドになっていて、その際にお声掛けいただいて「俺、このプロジェクトに関わるんだ」と思ったのが懐かしいです。
へんな人と同時に打ち出されていたのは、日本からスティーブジョブズがなぜ生まれないんだという問題意識があるということもあって、
最初はへんな人を選べばいいのか、スティーブジョブズを選べばいいのか、どっちを選ぶのかがけっこう難しいなと思いながら、考えてやっていました。
でも、スーパーバイザーやプログラムアドバイザーの皆さんと話していく中で、やっぱりへんな人を選んでいこうと思いやっていました。
失敗してもいいような挑戦が出来る環境を作っていこうという中で心がけたのは、プレゼンが必ずしも上手い必要はなく、プレゼンが下手でもちゃんと中身を汲み取らなきゃきけないとか、またパッションがどれだけあるのかということも考えています。
その考えや思いはこの10年間変わらずにやってきました。
私は、異能vationに7年前からジョインしました。1番びっくりしたことは「非常に整理整頓されない状態で物事が進んでいく」というところです。
これは逆に褒め言葉でして、私は子供時代にずっと海外に住んでいたんですけど、中学生になって日本に帰ってきた時に、全てが整理されていて素晴らしいなと思う一方で、
何か違うことが許されないんじゃないかとドキドキしながら生きていた経緯がありました。
異能vationに関しては、本当に色んなことに気がつき、次ってこうじゃないというような、先生方皆さんの意見を日々取り入れながら進んでいたところを見て、「これはすごいグローバルに通じる楽しい企画になりそうだな」と思って参加させていただきました。
私は、先生方のようなバックグラウンドはないんですけれども、世界記録に挑戦する人たちを見てきたところで、まずは直感で見ていくんだということで、ガイダンスをいただき関わって参りましたが、その時々の社会の問題や世界の様子が反映されて、皆さんがどんなことを考えて課題になっているかを感じられ、それをいち早く取り組んで発信していることに本当に刺激を受けて、自分自身が変わらないといけないなと思いながら、学ばせていただきました。
毎年、会場を見せてもらっているのですが、10年の積み重ねで厚みが出てきたなと思っています。
自分は映画だけを作ってきて生きてきて、監督になって40年経ちました。
誰もがイノベーションを起こせる可能性を持っていて、誰の頭の中にも眠っているはずなので、それを少し覚醒させていって、イノベーションというものに対する期待感をあらゆるおじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんが持ち、イノベーションの本当の持ち主を支援していくという世の中になってほしいなと思います。
皆さんは先駆者ですから、これからも頑張って、どんどん挑戦し破壊していってもらいたいと思います。
日本でイベントを行うと全部シナリオが書かれていて、その通りにやるけれども異能vationはシナリオが全くないですよね。
その瞬間で思ったことを発するというのが、実は社会に組み込まれた人はなかなか出来ないんです。
でも、異能の人やスタートアップはけっこうあるんですよね。あえて段取りをしない心配りが大変良かったなと思います。
日本は面白くて、めちゃめちゃ早い流行に人達が1割2割くらいいて、世界最先端で流行るんだけれど、日本の全人口の8割くらいの人はけっこうコンサバで、なかなか変わらなくて、今でもFAX使っていますという人もいらっしゃっるんです。
でも今日は歴史の転換点で、8割の人が考え方を変えなきゃいけないのかなと思っています。
■今年で6回目!「ジェネレーションアワード」を表彰
ジェネレーションアワードでは、これから本格的なIoT/BD/AI時代を迎えると、人工知能でもできる「問題を解く力」よりも「これまでにない(=人工知能には予想もつかない)課題を発見し未来を拓く力」がより一層求められていくことが考えられる状況を踏まえ、異能vation協力協賛企業との連携により、ICT分野における、「未来がより良くなるような、ちょっとした独自のアイデア」「自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術」「自らが発見した実現したい課題」などを表彰。
協力協賛企業207社が審査を実施し、今年度の受賞数は62件となった。
分野賞は「新たに聞こえる分野」「宇宙に関する分野」「触ることに関する分野」「飛躍的に便利になる分野」の4分野が表彰された。
■今年度は16名が選出!「破壊的な挑戦部門」の挑戦者紹介
ICT分野において、破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャスな技術課題への挑戦を支援。
全ての挑戦課題に対してスーパーバイザーが「破壊的イノベーションを起こす可能性のある Ambitious Technical Goals」を重視しながら自身の直感により評価。「Ambitious Technical Goal」への道筋を明確にするため、それぞれの提案者に合わせたオーダーメイドシステムで支援し、挑戦には「ゼロワンチャレンジ」と「破壊チャレンジ」の2段階のプロセスを用意。
今年度の応募数は1,717件となり、挑戦者には16名が選ばれた。
■開催概要
■ 名 称 :OPEN異能vation(読み:オープンイノベーション)
■ 日 時 :1月25日(水)13:00~17:00
■ 場 所 :東京ミッドタウン日比谷 BASE Q 6階イベントスペース
■ 登壇者 :「異能vation」推進大使 古坂大魔王、総務副大臣 柘植芳文、衆議院議員 新藤義孝、総務省国際戦略局 田原康生 ほか
■ 主 催 :異能vationプログラム 業務実施機関
■ 協 力 :協力協賛企業グループ https://www.inno.go.jp/sponsor/
■「異能(Inno)vation」公式サイト https://www.inno.go.jp/
【異能vationとは】
情報通信技術(ICT)分野において、地球規模の破壊的価値を創造する奇想天外でアンビシャスな技術課題に失敗を恐れずに挑戦する人(通称:変な人)に対し、最大300万円までの支援を行っている総務省によるプロジェクト。既存の常識にとらわれない独創的な「変わった事を考え、実行する人(通称「へんな人」)」の、「なにもないゼロのところから、イチを生む」失敗を恐れない果敢な挑戦を支援するとともに、そうした方々が交流し、異能と異能が掛け合わさることで、さらなる独創的な発想が生まれるような環境を提供する。人類史上、既存の枠にとらわれない破壊的なイノベーションを起こしてきたのは、こうした奇想天外でアンビシャスな技術課題に挑戦する「へんな人」でした。異能vation プログラムは、こうした人たちがのびやかに活躍することが日本の新たな未来を創る、と信じて取り組んでいるもの。異能vationプログラムは課題への挑戦を支援する「破壊的な挑戦部門」と協力協賛企業が独自のアイデアを表彰する「ジェネレーションアワード部門」の2部門を軸に構成されており、異色多様な挑戦が地球規模を超える勢いで飛躍をしている。