上野優華 24歳のバースデー当日ライブで新曲リリース発表！ 3月9日Newデジタルシングル「ジャスミン」リリース！ FCツアー、デビュー9周年ライブも決定！

2022年2月6日 09時38分

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Photo by Tezro Hiran

シンガーの上野優華が2月5日に草月ホール（東京赤坂）にて、アコースティックライブシリーズ「Song with You」を開催した。

自身の誕生日となるこの日のライブは、西野恵未（グランドピアノ）と瀬川千鶴（アコースティックギター）を迎え、スリーピースのシンプルな編成で臨んだ。近年、失恋・片想いソングを中心に歌う上野優華の世界観を存分に味わえる極上の空間に開演前から緊張感が張り詰めた。

“聴き手の心に寄り添う歌を歌いたい”という上野の歌手としての想いを歌詞に込めた「Song for You」でライブは幕を開けた。暗転し、静まり返ったステージの中央に凛として立つ上野優華のアカペラから始まり、西野のピアノ、瀬川のギターが徐々に紡ぎあっていく。

続けて、切ないラブソングを畳みかけるように4曲連続で披露。
その類まれな歌唱力と表現力にはさらに磨きがかかり、涙をぬぐうファンも多くいた。

中盤では「メロンパンのうた」、「星たちのモーメント」とライブでは定番のミドルチューンを披露。それまでとは打って変わって和やかな空気に包まれ、手拍子が響き渡った。

歌えばシリアスな場面も多いが、トークはまるで別人のように飾りっ気のない天真爛漫なキャラクターが全開となるのも上野優華のライブの醍醐味だ。換気タイムも兼ねたMCはテレビ・ラジオで3本のレギュラーを持つ上野のトークが止まらず会場全体に笑顔が溢れた。

後半戦は壮大なバラード「おぼろ月の夜に」からスタート。壁面に大きく映し出された月をバックに優しく歌い上げるその姿・声に、また歌の世界へと没入していく。

本編終盤は自身の代表曲、川崎鷹也提供の「愛しい人、赤い糸」、wacci橋口洋平提供の「あなたの彼女じゃないんだね」、そして奥華子提供の「好きな人」が続きクライマックスを迎えた。これらの楽曲のMVはYouTubeで今も拡がり続け、多くの人に知られるきっかけとなった。そんな楽曲に、そして出会ってくれたファンへ歌を通して感謝の思いを伝えた。

アンコール1曲目はピアノの西野と二人で、母親への感謝の思いを綴った「おはよう」を披露。何度も目を合わせ、呼吸を確認しながら感情を乗せ、全力で歌い上げた。曲が終わってギターの瀬川を呼び込むと、瀬川がバースデーケーキを持って登場。それに合わせ西野が「Happy Birthday to You」を演奏、昨年はコロナ禍でバースデーライブが2月にできなかったこともあり、嬉しいサプライズに上野も笑みがこぼれる。さらに西野と瀬川から上野の生まれ年のワインが贈られると、会場から大きな拍手が起こった。

お返しにと、上野から3/9に新曲「ジャスミン」を配信リリースすることが発表された。恋愛ソングのイメージが強い上野優華だが、昨年のツアーを経て感じた人と人との繋がりをテーマにしたメッセージソングになるという。さらに、4月にFC東名阪ツアー、7月に周年ライブもアナウンスされた。周年ライブは毎年ワンマンライブが恒例だが、今回はレギュラー番組を務めているtvkが開局50周年を迎える節目という事もあり、番組「上野優華の角打ちゆうか」の有観客イベント「角打ちゆうかFES」が開催されることになる。普段は上野が女将に扮してゲストとお酒を交えながらのホロ酔い本音トークが見ものだが、はたしてイベントがどのような形になるのか楽しみにしたい。

アンコールラストは上野優華が作詞をした「幸せ」。様々な形の幸せがあることを歌詞に込めた上野優華の人間性が色濃く表れた楽曲になっている。体中から声を振り絞り、会場にいる一人ひとりの心に向けて歌を届ける姿が印象的だった。

新曲リリースと新たな目標も発表し、デビュー9周年を迎える一年を自分らしく駆け抜けていくと表明したその表情は充足感に満ちていた。どんな新しい上野優華を見せてくれるのか、これからも目が離せない。