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橋本絵莉子 1st Full Album 発売記念ライブ『日記を燃やして』のオフィシャルレポートが到着

橋本絵莉子 1st Full Album 発売記念ライブ『日記を燃やして』のオフィシャルレポートが到着

撮影:川島悠輝

ミュージシャン・橋本絵莉子が、昨年12月にリリースした1stフルアルバム『日記を燃やして』の発売記念公演として2022年1月14日、東京・恵比寿のライブハウス“LIQUIDROOM”にて〈1st Full Album 発売記念ライブ『日記を燃やして』〉を開催した。

チャットモンチー完結から3年半、この間、弾き語りでいくつかのイベントに出演はしているものの、橋本がソロとしてワンマンライブを行うのは本公演が初となる。サポートには曽根巧(G.)、村田シゲ(B./□□□, summertime)、恒岡章(Dr./Hi-STANDARD, summertime)とアルバム制作にも携わったメンバーを迎え、久々となるバンド編成で届けられた今回のステージ。センターに立ち、彼女が敬愛する辣腕の猛者たちと肩を並べてギターをかき鳴らしながら朗々と歌声を放つ橋本の姿は彼女の始動を待ち侘びたオーディエンスの胸をも熱く燃え上がらせたに違いない。新型コロナウイルス感染症予防対策のため来場者はマスク着用の上、歓声などの発声を禁じられていたが、それでもこの日のLIQUIDROOMには尋常でない熱気が終始、渦巻いていた。

開演時刻の19時を回るや、暗転する場内。フロアが万雷の拍手に沸くなか、メンバーとともに橋本がステージに現れた。キリッと前髪を上げたヘアスタイルからもこのライブに懸ける彼女の並々ならない意気込みが伝わってくるかのようだ。楽器を構え、向き合った4人の輪から一斉に迸るバンドアンサンブル。口開けは「ワンオブゼム」だった。ソロ作品ながら前面に押し出されたバンドサウンドが特色であり大きな魅力の『日記を燃やして』、その1曲目を飾っているのも「ワンオブゼム」だが、ギターロック然とした伸びやかな音像といい、楽曲に溢れる包容力と初期衝動的エネルギー、その両方を兼ね備えて聴く者をもれなく惹き込む橋本ならではの世界観といい、やはりオープニングナンバーにふさわしい。

酸いも甘いも経てきたからこその“初心にはかえれない”というリアルな実感を軽やかに歌い上げた「かえれない」、コロナ禍での生々しい心情をモチーフに、なす術なくもただひたすら今日を生きる確かさとペーソスを骨太なロックチューンへと昇華させた「タンデム」。「fall of the leaf」では刹那、フロアを秋の透明な空気感で満たし、続く「ロゼメタリック時代」では橋本の中に息づく青春時代の郷愁と今なお消えない音楽への情熱がアンサンブルにもダイレクトに反映されて、後半に向かうにつれますます太いうねりとなってオーディエンスに迫る。映画『海辺の金魚』の主題歌として制作された「あ、そ、か」や、橋本の等身大の日常を彷彿させる「前日」……と次々に繰り出される楽曲のなんと表情豊かなことか。もちろん演奏し歌う橋本本人も心の底から楽しげで、折に触れ、メンバーとアイコンタクトを取っては笑顔を炸裂させているのがなんとも印象的だ。アルバム収録曲でも人気が高いという「脱走」は、ラジオの仕事でタヒチを訪れた際に現地の職人からプレゼントしてもらったというタヒチアンウクレレを村田に託し、曽根がアコースティックギター、恒岡はタンバリン、そして自身はハンドクラップと歌という布陣で演奏。たちまちオーディエンスも一緒になって手を打ち鳴らし、ステージもフロアも一体となって多幸感溢れる空間を作り上げていく。

後半戦には吉田美奈子の「TOWN」やジャック・ホワイトの「Corporation」をカバー、さらにはチャットモンチーの「初日の出」をセルフカバーしたダンサブルかつファンクなセッションでフロアを魅了、彼女が志向する音楽性の幅広さを垣間見る一幕も。MCではメンバーとの飾らないやり取りも微笑ましく、ことあるごとに「すごく楽しい」と喜びを口にする橋本。意気込んではいながらも、いい意味で力んでいないナチュラルな佇まいは相変わらずで、それが彼女という人に備わった天性の器を感じさせもする。アルバムタイトルの『日記を燃やして』には、日記に象徴される日々の生活、すなわち毎日の些細な出来事や発見、心の動きを燃料にして前に進んでいくというポジティブな意味が込められているが、まさに今作に収められた楽曲はありのまま日常を暮らす自然体の橋本絵莉子そのものだ。それはライブにおいても揺らぐことなく、むしろいっそうストレートかつダイレクトにオーディエンスを圧倒するのだ。

「今日はありがとうございました。すごい嬉しくて楽しい1日になりました。ありがとう、本当に」

今作の制作で再確認した“バンドは楽しい”という感動を丸ごと曲に詰め込んだ「今日がインフィニティ」を全力で歌い切ったあと、橋本は改めてそう感謝を告げた。本編ラストを締めくくるのはこれもまたアルバムと同様、「特別な関係」だ。しみじみとして、この上なくエモーショナルな歌声と演奏にフロアが陶然と揺れる。

アンコールでは橋本が弾き語りで歌った「引っ越し」(2019年リリース『Demo Series Vol.1』収録)に加え、アルバムの曲だけではワンマンライブをするのに明らかに足りないと未発表の新曲「ホテル太平洋」も披露。彼女の地元である徳島県のバイパス沿いにある旅館の名前にインスパイアされたというこの曲は、橋本曰く「魚の話を歌いたくて」作られたものらしい。リフの効いたリズミカルなテンポ感と、抑揚は控えめだがポップなメロディ、どこかシニカルさを孕んだ歌詞も癖になりそうな、早くも音源化が気になる1曲だ。

「じゃあ、最初で最後の曲をやります!」

そう言って力強く演奏された「ワンオブゼム」、本日2回目のこの曲で初のワンマンライブは大団円を迎えた。いつまでも止まない喝采に包まれてこの日いちばんの笑顔を浮かべる橋本。ここで掴んだ達成感と確かな始まりの手応えを燃料にして彼女はこの先も自然体のままマイペースに歩んでいくのだろう。この日のMCで「これからどんどんおばあちゃんになっていってもずっと自慢できるアルバムができた」と声を弾ませていた橋本だが、それで満足して終わる彼女ではないはずだ。「ホテル太平洋」についても自ら「いつになるかわからないけど、どこかでレコーディングすることになるんじゃないかな」と言及していたから、そこは大いに期待したい。

「どうもありがとうございました。せーの!」

マイクを通さぬ生の声で橋本がそう挨拶すると4人揃ってペコリと一礼。ステージを降りる彼女の背中に次の再会を願った。

テキスト:本間夕子

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撮影:川島悠輝

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