1月25日、映画『雪子 a.k.a.』の初日舞台挨拶が渋谷ユーロスペースで行われ、山下リオ、樋口日奈、占部房子、草場尚也監督が登壇した。
本作は、“29歳問題”の渦中で人生に迷った主人公・雪子が、ラップを通して自分と向き合い、答えを探す姿を描く「私たち」の物語。主人公・雪子を山下リオが演じている。
初日を迎え、吉村雪子を演じた山下リオは「今日はこのようにたくさんの方にお越しいただき、本当に、とにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と感謝を述べた。
石井里穂を演じた樋口日奈は「里穂はすごく自分の芯を持っていて、一見、ずけずけと人にいろいろものを言ってしまうように見えるかもしれませんが、すごく揺るがない強さを持った女性だなと思いながら、私もすごく力をもらいながら演じました」と語った。
大迫美香を演じた占部房子は「本日は、『雪子 a.k.a.』初日の舞台挨拶に来てくださって本当にありがとうございます」と感謝を述べた。
草場尚也監督は「映画監督になりたいと思って上京して、一番最初に来た映画館が実はユーロスペースなんです。本日、初日を皆さんと迎えられて、とても嬉しいなと思っております」と語り、「最初に描きたかったのは、女性ラッパーを主人公にした映画を撮りたいということでした。それが始まりだったのですが、やはり自分自身がラップが好きでそういう思いになったものの、ヒップホップを元々やっていたわけでもないですし、そういう現場を知らないということもあって、なかなか脚本がうまくいかなかったんですね。そんな時に、先生を主人公にするのはどうかというアイデアが出て、プロのラッパーを描くのではなく、あくまで趣味でラップをしていて、ラップが好きな主人公を描くという風に物語が生まれていきました。そんな中で、やはり自分にとって映画は主人公が最も大切だと思っています。それで早めに主演の方を決めたいと思っていたところ、山下リオさんが30歳になるタイミングで、事務所を独立されるというニュースを見た瞬間に、今回は絶対山下さんなんじゃないかと思い、お声がけしました。初めてお会いした時に、やはり熱のある人と映画を作りたいという思いが大前提にあったので、その熱をひしひしと山下さんから感じました」と語った。
山下リオは「私も言いましたもんね。“熱ないと無理っすよ”って。独立したてでわからないから、“これ詐欺だったらどうしよう”ってずっと思ってたんですよ。無駄に葉っぱをかけてしまったなと反省しています」とコメントした。
続けて、草場尚也監督は「だんだん僕が尻を叩かれるようになってしまって、引っ張ってくれる主演でした」と、山下リオを絶賛した。
山下リオは「2年前の11月16日、その日にメールが届いていて、長文の、めちゃくちゃ長いけれど、すごく熱意のあるメッセージをいただいて、素敵な人だというのは第一印象だったのですが、実際その脚本が本当に素晴らしくて、共感しかなかったです、正直。私も独立した時期でしたし、自分を試したかったり、不安というものにどう向き合っていくかという部分で、私も飛び出していったタイミングではあったので、すごく運命的だと思っていました」と語った。
樋口日奈は「私は当時グループを卒業したばかりで、初めて映画に携わらせていただくということで、すごくドキドキというか、脚本を読んで自分がどう感じるのか、この自分の感じた感覚は合っているのかなという不安だったり、でもすごく私が演じた里穂先生は私と近しいものを勝手に感じたりして、すごく若いけれども時代に流されない芯のある女性で、きっと雪子先生の決断に関わってくるというか、何かしら影響を与える役なんだろうな、すごく重大な役だというのは、ひしひしと感じて、脚本自体が1つのラップみたいだなというのを、本当に第一印象に感じました。こうやってたくさんの方の思いや力がこもって映画って作られるんだなというのをすごく勉強になりました」と語った。
占部房子は「私はかなりアナログな人間で、家を自分でとんてんかん作ったり、何でも作ったり、水も溜めたりとか、結構アナログタイプなのですが、あまりそういう役をいただくことが実はなくて、台本を読んだ時に、“えっ!なんで私のアナログを知っているの?”と思ったぐらい嬉しくて、立派なしっかりとしているわけではないけれど、でもアナログの良さというか、そういうのを楽しみに演じたいと思っていて、それを一緒に共有できて、面白く楽しくやらせていただきました」とそれぞれ語った。
印象に残ったシーンについて、山下リオは「ラストのラップのシーンですかね。最初、台本を開いた時なんて“ラップする”とだけ書かれていて、撮影前にセッションさせてもらったり、練習しすぎても生の感じが出ないねということで、あとはぶっつけ本番でやってみようみたいな感じだったりもしたので、結局3テイク撮ったのですが、ラップを通して心が繋がった瞬間が切り取られてたんじゃないかなと思うと、私は演じてみてジーンとしていました」とコメントした。
最後に、山下リオは「私にとって30歳の節目で、こういう映画に関わらせていただいて、主演自体もちょうど10年以上ぶりとかだったのですが、本当に全力で命をかけて参加した作品だなと心の底から思っていて、それがこうやって形になって、本当に素敵なチーム、皆さんがいて、そして今日こうやって巣立っていくんだなと思うと、本当に感慨深いです。そんな映画に関わらせていただきありがとうございます。今日来てくださった皆さんもありがとうございました。この作品がとにかく温かい作品になったと思います。ぜひ家族や友達にもおすすめしていただけると嬉しいです」と語っていた。
『雪子 a.k.a.』は1月25日よりユーロスペースほか全国順次ロードショー。










