📎 mzsrzが「フェーダー」のMVを公開。今、そこにいる人も、かつて、そこにいた人も、誰しもが通る「綺麗なまま濁る」という通過儀礼の抽象ドキュメント。

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mzsrzが「フェーダー」のMVを公開。今、そこにいる人も、かつて、そこにいた人も、誰しもが通る「綺麗なまま濁る」という通過儀礼の抽象ドキュメント。

歌声のみで多様な感情に憑依する全員Vo.のガールズバンド『mzsrz(ミズシラズ)』。3月16日(水)にリリースした全曲DECO*27プロデュースによる自身初のフル・アルバム「現在地未明」から、パイロット曲「フェーダー」のMVが公開された。

「待ちに待った未来は、ちゃんとあっていますか」という自問自答から始まる同曲は、大人でも子供でもない曖昧な時期に、誰しもが抱える心の浮遊を吐露した「現在地未明」というアルバム・タイトルの核心に迫っている。

発表されたミュージックビデオでは、自分が今いる場所が定まらない事から生じる「無色透明の不安」や「意味不明の焦燥」を、がらんどうとした校舎や空っぽのプールで抽象的に描く一方で、メンバーが息苦しく水中に沈んでいく様は「綺麗なまま濁っていく」という痛烈な歌詞をより具体的な現象として突き付けてくる。

監督を務めた『伊藤聖也』は、コンセプトに「人は一生、十代で手にできなかったものを追いかける」と「時間の不可逆の残酷さ」を挙げている。自身の心の中の過去でのみ、永遠に輝き続ける空虚な憧れを、届かない五感と一部が欠け落ちた物体で表現した。

そんな作中で、時にストーリーテラーとして、あえて、無機質に配置されるメンバーのコスチュームは「BALMUNG」のデザイナー『Hachi』によるオートクチュール。透明なレイヤー素材と様々な“黒と白の間(グレー)”を組んだ衣装は、前述の「曖昧で定まらない存在意識」「意味不明の焦燥」「無色透明の不安」を全て内包し、外在化している。

桜の異様な美しさが刹那から来るように、終焉を感じながら過ごす儚く美しい日々。

今、そこにいる人も、かつて、そこにいた人も

誰しもが感じる「綺麗なまま濁る」ということ。

「フェーダー」は、そのグラデーションを現在進行形で描く。

mzsrz「フェーダー」ミュージックビデオ
YouTubeサムネイル

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