NMB48のドラフト3期生として2018年に加入。ゲーム・料理・落語・短歌・投資など多彩なジャンルで活動の幅を広げ、“100通りの楽しみ方ができるアイドル”として人気を集めている安部若菜。小説家として2022年11月に『アイドル失格』、2024年12月に『私の居場所はここじゃない』を刊行した彼女の最新作となる3作目の小説『描いた未来に君はいない』(KADOKAWA)が3月2日に発売された。
そこで今回は、『描いた未来に君はいない』発売記念インタビューを敢行!その小説についてはもちろん、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』をはじめ、最近出演した様々なテレビ番組に関するエピソードや裏話もたっぷり語ってもらった。(2月24日、NMB48劇場にて)

●渋谷凪咲さんや塩月希依音ちゃんとご褒美ロケ!
――自己紹介をお願いします!
安部若菜:NMB48の「わかぽん」こと安部若菜です。よろしくお願いします!
――よろしくお願いします!わかぽんは先日、6万6千円のカニを食べていましたね。
安部若菜:はい(笑)
――その話をお聞きしたいので、状況説明からお願いします。
安部若菜:カンテレさんの「土曜日もよ~いドン!」という番組の企画で、渋谷凪咲さんと石川県の金沢と加賀に行かせていただいて、6万6千円のカニを食べました!
――私も番組を観ましたが、「加能ガニ」という金沢のブランド蟹(オスのズワイガニ)だそうですね。どんなお味でしたか?
安部若菜:本当にプリっプリで、甘みが凝縮されていて、すごく美味しかったです。今までに食べたカニと比べて、食感とか、味の濃さが違いすぎました。お店でカニを食べたことがほぼ初めてで、最初に6万6千円の超高級なカニを食べてしまったから、今後どうしよう…と思っています(笑)
――プライベートで6万6千円のカニを食べることは、なかなかないですからね(笑)
安部若菜:いい経験をさせていただきました。でも、ロケが終わってから、6万6千円のカニの美味しさを充分に伝えきれなかったなと思って、反省しました。
――いやいや、ちゃんと伝わっていましたよ。宿泊した温泉旅館では、雪を眺めながらサウナに入っていましたが、いかがでしたか?
安部若菜:気持ち良かったですね。大阪に住んでいると、雪に触れる機会もほとんどないので、雪景色をずっと眺めていました。雪を見ていたら、何か書けそうな気がしてきて、文豪が冬の旅館で作品を書く気持ちがわかりました。
――小説家・安部若菜先生の4作目は、雪が降りしきる旅館に缶詰になって書き上げるかもしれませんね。
安部若菜:書いてみたいですね。憧れます。
――「なぎさ・わかなのニコニコツアー」ということで、そのタイトル通り、おふたりがずっとニコニコしていて、笑顔が絶えない、ご褒美ロケでしたね。
安部若菜:凪咲さんと私が、プライベートで旅行に行くほど仲がいいというところから企画を作ってくださって、すごく嬉しかったです。
――ニコニコツアーの第2弾があれば、どこに行ってみたいですか?
安部若菜:東北地方に行ったことがないので、行ってみたいです。

――石川県の雪景色も美しかったですが、雪景色といえば、同期の「けいと」こと塩月希依音ちゃんと北海道ロケにも行っていました。こちらはゲームアプリ「NMB48のカジュアルパーティー」の『ふわり愛』という旅番組の出演権を賭けたイベントで、わかぽんが1位、けいとが2位になって、北海道で、ご褒美ロケをしたという感じですね。真冬の北海道は、いかがでしたか?
安部若菜:すごく寒かったです。マイナス15度とか20度ぐらいだったみたいで、長時間ずっと外にいると、足の先が痛くて、危険を感じました(笑)
――『ふわり愛』は地上波13局で放送されていますが、残念ながら大阪では観られないので、番組のSNSをチェックしたところ、スノーアクティビティや北海道グルメも満喫したそうですね。
安部若菜:同期のけいとちゃんも一緒だったので、仕事を忘れて、楽しみすぎました。自然体で、はしゃぎまわっていました。夜ごはんがホテルのビュッフェだったんですけど、ここにもカニがあったり(笑)、ステーキもあったり、お腹がパンパンになるまで食べました。
――1泊2日のロケだったということで、1日目の夜はホテルの部屋で、けいとちゃんと今後のNMB48について語り合っていたんじゃないかなと想像しています。実際は?
安部若菜:その日は即寝でした(笑)。早朝から1日中動き回っていて、疲れていましたし、「星野リゾート トマム」さんのベッドが気持ち良すぎて、2人とも22時頃には寝たので、語り合ったりはしなかったです(笑)

●初出演のクイズ番組「Qさま!!」で大活躍!
――今日(取材日)は2月24日ですが、昨夜放送された、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)に初出演!全国ネットの人気番組なので、反響も大きかったと思います。
安部若菜:中学・高校の友達とか、先生からも「たまたまテレビをつけていたら出てた!」って連絡が来ました(笑)。やっぱり影響力がすごいなぁと改めて感じました。
――私は録画していたので、深夜にチェックしましたが、わかぽんは?
安部若菜:私は怖くて観られなかったです(笑)。収録時ももちろんすごく緊張していたんですけど、収録が終わってからも、じわじわとした緊張感が続いています。クイズ番組なので、足を引っ張っていたら叩かれるだろうし、どう見られるんだろう?という不安があって、気疲れみたいな感覚がずっとあります。
――「Qさま!!」は昔からよく観ていたそうですが、スタジオに入った時の心境は?
安部若菜:「テレビだ~!」って思いました(笑)。しかも今回は昔の人気企画が10年ぶりに復活するということで、私が小中学生の頃に観ていたセットがそのままあって、そこに自分がいることが不思議でした。
――その企画が「復活プレッシャーSTUDY 東西対抗戦!勉強関ケ原 冬の陣スペシャル!」ということで、わかぽんは、ロザンの宇治原さんが率いる西軍のメンバーの1人として出演していました。先ほど、放送を「怖くて観られなかった」と、おっしゃっていましたが、大活躍だったじゃないですか。
安部若菜:そうなんですかね?
――Fine Playも2回ありました!西日本の郷土料理を答えるズームアウト問題で、「ジーマミー豆腐」(ジーマーミ豆腐でも正解)という難問を答えていました。
安部若菜:たまたま知っていたんです。中学生の頃、沖縄に行った時に食べたことがあって、「ジーマミー豆腐だ!」と思って、文字数も合っていたので、書いてみたら正解で、よかったです。この問題を答えられたから、ちょっとは許されるかなと思いました(笑)
――もうひとつのFine Playが、「る」で終わる漢字を読む問題で、わかぽんは「嘲る」(あざける)という難読漢字を読んでいました!
安部若菜:これは普通に読めました。本を読んでいたら、何度か出てきたので。でも、それよりも難しいレベルで出題されていた「蹲る」も「うずくまる」かな?と思ったんですけど、チャレンジできなくて…。それが正解だったので、「蹲る」(うずくまる)を答えていたら、もっとFine Playだったのに…と思って、反省しました(笑)
――Fine Playではなかったですけど、「馴鹿」(トナカイ)もよく読めましたね。
安部若菜:「馴鹿」(トナカイ)は、「Qさま!!」の出演が決まって、自分を安心させるためにも勉強していたんですけど、覚えた難読漢字の中に「馴鹿」(トナカイ)もあったので、勉強の成果を出せました。
――わかぽんは毎年、書き初めで難読漢字を書いて、ファンの皆さんを困惑させているので、わかぽん=難読漢字に強いイメージがあります(笑)。そして、11個の選択肢があって1つだけ不正解で、それを選ぶとアウトというドボン問題もありました。「この1年で過去最高・最多を記録したものを選びなさい」という問題が出て、わかぽんは迷うことなく「金(きん)の価格」を選んで正解していて、さすが普段から投資もしているアイドルやなぁと思いました(笑)
安部若菜:それしか見えていなかったです(笑)。金を持っていて、金の価格の動向を日々チェックしているので、間違いなく過去最高という自信がありました。
――投資にも関わる話になりますが、わかぽんのYouTubeなどで、ファイナンシャルプランナー3級の資格を取るために勉強中と語っていました。
安部若菜:FP(ファイナンシャルプランナー)3級の試験を受けました。正式な合否は3月中旬頃に発表されるんですけど、点数的には確実に合格しています。
――その資格を取ろうと思ったきっかけは?
安部若菜:大学に通っていた時から取ろうと思っていたんですけど、忙しくて、なかなか取れなくて…。去年、金融庁主催のNISAにまつわるイベントに出演させていただいた時、FPの先生に、私と芸人さんが質問するみたいな形だったんですけど、私は投資に関して初心者でもなければ、熟知しているわけでもないので、立場が難しいなぁと思って、私がFPの資格を持っていて、教える側だったら、やりやすいなと思ったことがきっかけです。「Qさま!!」で勉強をする習慣がついたので、その勢いで、FPの勉強もしていました。

●小説『描いた未来に君はいない』執筆の裏話も続々!
――「Qさま!!」に出演できたのも、「関西大学卒業」という学歴に加えて、「小説家」という肩書きも大きかったんじゃないかなと思います。小説家・安部若菜としての3作目の小説『描いた未来に君はいない』が3月2日に発売されます。おめでとうございます!
安部若菜:ありがとうございます!

著者:安部若菜
発行:株式会社KADOKAWA
――ここからは「わかぽん」ではなく、「安部先生」と呼ばせていただきますが、安部先生、『描いた未来に君はいない』、略して「えがきみ」のあらすじを紹介して下さい。
安部若菜:冴えない高校生の男の子、鳴海大和(なるみ・やまと)のクラスに、大阪からの転校生、南奈海(みなみ・なみ)がやって来ます。天真爛漫な奈海に惹かれていく中で、鳴海が小説を書いていることを打ち明けて、奈海から「私をヒロインにした小説を書いてほしい」と言われたりしながら、創作各堂を通して仲を深めていきます。ある日、奈海から「20歳まで生きられない」と告げられて、鳴海がその小説を完成させようと決意するも…。という、せつない青春ラブストーリーです。
――特にこだわったポイントは?
安部若菜:いわゆる“余命もの”の作品なので、泣ける話にしたいというところと、王道の青春ラブストーリーが好きな方の求めるポイントを押さえつつ、自分なりのオリジナリティーを出すというバランス感にこだわりました。
――今作は、昨年「小説 野性時代」にて連載(全8話)という形で掲載されていました。アイドル活動で多忙な日々を送る中で、一体いつ書いていたんですか?
安部若菜:振り返ると、自分でも「よく書いたなぁ」と思います(笑)。仕事の合間とか、寝る前とか、休みの日は1日中ずっと書いていました。
――初めての連載でしたが、難しかったことは?
安部若菜:1ヶ月(1話)ごとに話を終えないといけない、続きを読みたくなるような話の盛り上がりや、区切りを作らないといけないことが難しかったです。

――ストーリーを考えることももちろん大変だと思いますが、登場人物の名前を考えることも大変だと思います。鳴海大和くん、南奈海ちゃんの名前の由来を教えて下さい。
安部若菜:登場人物全員を海にまつわる名前にしたかったのと、ヒロインの名前は上から読んでも下から読んでも同じになる、回文にしたいなと思って、南奈海(みなみ・なみ)にしました。あと、鳴海と奈海の会話にもあるんですけど、どっちが名前でも名字でもいけそうみたいな、そういうところも考えました。
――海にまつわる名前にしたかった理由は?
安部若菜:物語のキーになる場所が海なので、作品全体のイメージとして、海にまつわる名前にしようと思いました。
――奈海は「握手をしたら人の心が読める」そうですが、安部先生は以前、「握手会をしていた時に、その設定を思いついた」と語っていました。
安部若菜:私自身がアイドルをしていることも、ほんのりと入れておこうと思って(笑)。握手をしたら人の心が読めることに関しては裏設定があるんですけど、それは電子版の特典のアナザーストーリーに書いたので、チェックしていただけたらと思います。
――奈海の余命があとわずかという設定なので、事前にNMB48のメンバーに「もし余命わずかだったらどうする?」とリサーチしていたそうですね。
安部若菜:ヒロインの奈海を明るい女の子にしたいと思っていたんですけど、私は明るくないので(笑)、明るい人の意見を聞こうと思って、塩月希依音ちゃんに「もし、あと数年で死ぬなら、何をする?」って聞いたんです。私だったら「貯金を全部使って遊ぶ」とか「旅行に行く」とかで、それが普通だと思うんですけど、けいとちゃんは「働く!できるだけ給料が高い仕事をして、少しでも多く家族にお金を残したい」って。そんな人間が世の中に実在していることが怖くて(笑)。嘘みたいな話じゃないですか。けいとちゃんのそのセリフを書いてみたんですけど、作りすぎている感が出ちゃって…。奈海にどう人間らしさを足すか、すごく悩みました。
――KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」に、安部先生の公式コメントも掲載されています。<「こんな恋愛が世界のどこかにあればいいな」と願いながら鳴海の日々を描きました>とありますが、安部先生の理想の恋愛が反映されているんですか?
安部若菜:私の理想を書いたわけではないです(笑)

――安部先生の小説として、初めて大阪のシーンが描かれています。去年の夏(8月22日)のXには「大阪書くの楽しすぎる!」と投稿していました。
安部若菜:「大阪のどこを書こう?」と考えている時から楽しかったです。鳴海と奈海が大阪旅行に来るシーンがあるんですけど、実際に足を運んだりしながら、色々考えて書きました。もともと大阪を舞台にした小説を書きたいと思っていたんですけど、ストーリーが思い浮かばなくて、今回は奈海をかわいい関西弁を喋る子にして、大阪に来るシーンは絶対書きたいと思っていたので、連載でそこまで辿り着いた時は楽しかったです。すぐに書けました。
――私はまだ小説を読めていないのですが、噂によると、大阪の枚方(ひらかた)が出てくると。
安部若菜:はい、枚方です。大阪の観光スポットを調べていたら、そこが出てきて、定番すぎなくて、いいなと思って、枚方のある場所を選びました。
――安部先生の1作目の『アイドル失格』の登場人物が、2作目の『私の居場所はここじゃない』にも登場するというサプライズ的な仕掛けがありましたが、『描いた未来に君はいない』でも、そんな仕掛けがあったりしますか?
安部若菜:今回はないですね。
――では、NMB48のファンの皆さんが読んだ時に、ニヤリとするようなシーンはありますか?
安部若菜:ヒロインのベースが塩月希依音ちゃんというのは、ファンの方が読んだら面白いのかなと思いますし、「けいとちゃんより、さかたん(坂田心咲)っぽい」というファンの方の感想も多くて、そう言われたら「確かにさかたんかも!」って思う部分もありました。
――安部先生の公式コメントの最後に、<青春には、いつか終わりが来る。だからこそ、今この瞬間を大切に描けますように。>とありますが、NMB48の最新シングル『青春のデッドライン』やん!と思いました(笑)
安部若菜:私も『青春のデッドライン』が『描いた未来に君はいない』やん!と思っていました(笑)。私の方が先に書いていたので。自分の中で、「20歳まで生きられない」、「青春には限りがある」ことを小説のテーマとして書いていたら、『青春のデッドライン』が後から来て、真似された?と思って(笑)
――まさかですね(笑)
安部若菜:『青春のデッドライン』で伝えたいことと、『描いた未来に君はいない』で伝えたいことはすごく似ているところがあって、シンパシーを感じました。
――最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
安部若菜:アイドルを応援している方にとって、“終わりが来る青春”(推しメンの卒業)、だからこそ輝くということは、身をもって感じていることだと思いますので、そんな方にも楽しんでいただける作品だと思います。私自身、青春小説があまり得意じゃないタイプなんですけど、そんな私でも瑞々しい青春を楽しめる物語を作ろうと思って書いた作品なので、青春小説を敬遠している方にも読んでいただけたら嬉しいです。きっと青春の眩しさがいいなと思っていただけると思います。
【取材・文・写真=ポッター平井】
◆安部若菜『描いた未来に君はいない』作品情報まとめ
【作品情報まとめ】安部若菜『描いた未来に君はいない』 | カドブン
◆安部若菜『描いた未来に君はいない』作品紹介(KADOKAWA)
「描いた未来に君はいない」安部若菜 [文芸書] - KADOKAWA
◆安部若菜 公式X
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