8月18日、1970年の大阪万博で発表され、日本のフォークソング史に刻まれる名曲「戦争を知らない子供たち」。この楽曲を、ハロー!プロジェクトの西日本出身メンバー13名がカバーし、55年前の発表日と同じ2025年8月23日にデジタルリリースおよびミュージックビデオを公開することが発表された。


55年の時を経て、大阪の地で蘇る平和のメッセージ
「戦争を知らない子供たち」は、作詞家きたやまおさむ氏、作曲家杉田二郎氏によって生み出され、1970年8月23日に大阪万博の会場で初めて披露された。戦後生まれの若者の視点から平和への願いを歌ったこの曲は、ベトナム戦争や学園紛争が続く激動の時代において多くの人々の共感を呼び、翌年にジローズの歌唱で大ヒット。世代を超えて歌い継がれるスタンダードナンバーとなった。
そして2025年。奇しくも再び大阪で開催されている「大阪・関西万博」に合わせ、この歴史的な楽曲が令和の時代に蘇る。歌唱を担当するのは、植村あかり(元Juice=Juice)、井上春華(モーニング娘。’25)ら、ハロー!プロジェクトに所属する西日本出身のメンバー13名(平均年齢20.7歳)。彼女たちの透明感あふれる歌声が、現代を生きる若者たちの未来への願いを、やさしく、そして力強く届ける。
関係者からのコメント
今回のカバーに際し、楽曲の生みの親である作詞家と作曲家、そして音楽評論家からコメントが寄せられた。
作詞家:きたやまおさむ氏
「1970年の若者は父親たちの世代から『戦争を知らないくせにエラそうなことは言うな』と言われていた。あれから半世紀以上が経ち、今の若い人たちの問題は『みんなとちがう』とイジメられるかもしれないという同調圧力なのだと思う。そこだけ歌詞を時代や女声に合わせて変えてみたが、この歌声を聴くなら、子供たちが『戦争を知らない』ままであってほしいという、人々の願いや祈りだけは時代を超えてずっと変わりのないことがわかるだろう。」
作曲家:杉田二郎氏
「これから先、生まれくる新たな命が『戦争を知らない子供たち』であり続けていてほしい、と願うばかりです!! 今回、私のその想いが伝わってくる、彼女たちの歌声を聴いて、非常に力強さと、喜びを感じました。」
音楽評論家:富澤一誠氏
「ロシアのウクライナ侵攻以降、世界はますますきな臭くなっています。歌は生きています。いや、時代によって生かされているのです。この歌も時代によって再び『反戦歌』としてリアリティーを持たせられようとしています。『ハロプロ西日本』が合唱をするときのように平和に願いをこめて歌う『戦争を知らない子供たち』。この歌が平和慣れした日本人に改めて平和の尊さを考えさせるきっかけになるに違いありません。それがこの歌の使命なのです。」
世界各地で紛争が絶えず、「対話」と「共生」が模索される現代だからこそ、この楽曲が持つメッセージは一層の重みを持つ。55年の時を経て、新たな世代に託された平和への祈りが、多くの人々の心に響くことだろう。
楽曲情報

「戦争を知らない子供たち」
作詞:きたやまおさむ 作曲:杉田二郎
歌唱:ハロプロ西日本
植村あかり (元Juice=Juice)
井上春華 (モーニング娘。’25)
下井谷幸穂 (アンジュルム)
松永里愛、有澤一華 (Juice=Juice)
秋山眞緒、豫風瑠乃 (つばきファクトリー)
西田汐里、岡村美波 (BEYOOOOONDS)
広本瑠璃、西﨑美空 (OCHA NORMA)
植村葉純、上村麗菜 (ロージークロニクル)
配信情報
8月23日(土) AM0:00 各種音楽配信サービスにてダウンロード配信開始
※各種サービスにより時間差が生じる場合がございます。
【iTunes Store】
https://itunes.apple.com/jp/album/1833407583?&at=1001l39aB&ct=hpnnh&?app=itunes
【レコチョク】
https://recochoku.jp/album/A1043340327
【mora(ハイレゾ)】
https://mora.jp/package/43000030/UFDL-1565-HR/
【YouTube情報】
8月23日(土) 17:00 公開
【タイアップ情報】
MBS「西乃風ブラン堂」エンディングテーマ(9月1日~) 毎週月曜 24:59~25:29
