9月18日(水)、学校法人洗足学園が設置する洗足学園音楽大学と、株式会社LDH JAPANが運営するEXPG高等学院による連携協定調印式が行われた。調印式にはGENERATIONSのメンバーで、2024年度よりEXPG高等学院の学長に就任した中務裕太が登壇し、調印式後には洗足学園音楽大学の学生たちに向けた特別ワークショップも開催した。
調印式は洗足学園音楽大学の生徒5名による木管五重奏のウェルカム演奏で始まり、まず洗足学園音楽大学 学長の前田雄二郎氏より「EXPG高等学院はダンスを、洗足学園は音楽を得意としております。両校の強みを生かして、新しい音楽表現を見つけられるのではないかと期待しております。」、そして「日本では舞踊系のコースを持つ学校が少ないかと思いますが、洗足学園では2015年にバレエコース、2018年にダンスコースを設立し新たな音楽の在り方を模索中です。両校が親交を深めることにより、生徒が成長してさらに発展していけることを強く願っています。また、この調印式を第一歩として、新たな音楽表現を身に着けられることを信じております。」と挨拶。
続いてEXPG高等学院 学長の中務裕太は「緊張しすぎてなに喋ろうとしてたか忘れてしまった」と慣れない場で緊張をあらわにしつつも、「EXPGは『子どもたちに夢を』というテーマを掲げ活動をしています。今回洗足学園さんと協定を結ばせていただくことで子ども達だけでなく、若者のこれからの生活や夢だったりをたくさん見つけられるような環境をつくっていきたいとより強く感じるようになりました。皆様と一緒に明るい未来を提供できるようになりたいです。また、音楽を若い子たちに身に着けて、音楽の素晴らしさをたくさんの人に届けられる子を一人でも多く育成できるように一生懸命気合を入れて頑張ります。」と学長としての気持ちを表明した。
そして協定書を記入し交換。その際にはお互い「よろしくお願いいたします。」と声を掛け合い握手を交わした。
その後行われた囲み取材で、連携協定について今後期待するものを聞かれた中務は「音楽に精通した学校ということで、クラシックとダンスの融合だったり、EXPGだけではできないものを一緒に実現させたいです。良い意味での『混ぜるな危険』を生み出していけたら」と答え、また学長としての期待については「提携させていただくことによって、ダンスと音楽を結び付けられる子が一人でも多く生まれると、ダンスの深みだったり音楽を知ることにも繋がると思います。音楽とダンスを結びつけるなにかを見つけていってほしいです。」と語った。
さらに「学長として、ステージ上の緊張とは違ったものがあると思うが、どのような気持ちか」との問いには、「今朝、初代学長のTETSUYAさんにお会いした時に『頼んだ』と言われたので、より緊張はしていたんですけど」と笑いを誘いつつ、「でも代表として来させていただいたので、胸張ってEXPG高等学院の学長としてできることを全うしようと思いました。緊張感はライブの100億倍緊張しました。言いたいこと全部忘れちゃったんですけど、こんな緊張感を経験できることはなかなかないと思うのですごく貴重な経験させていただきました。」と学長としての大仕事を終えた素直な感想を述べた。
また、調印式後に行われた中務裕太のダンスワークショップでは、洗足学園音楽大学のダンスコースに通う生徒40名にGENERATIONSの楽曲「Diamonds」の振り付けを中務が直々にレッスン。アーティスト本人にレッスンをしてもらうというなかなかない経験に生徒たちも楽しそうにダンスに食らいついていた。
レッスン後には生徒からの質問に答える時間も。「プロとしてステージの上で意識していること」を聞かれた中務は「例えば東京ドームだとしたら5万人入るんですけど、1対5万ではなく『1対1を5万回やる』、『お客さん全員と会話する』というイメージでやるとパワーも出てきます。『ファン』という大きいものではなくて観に来てくれているお客さん一人一人という意識でやっています。それが僕の生きがいだし、楽しいです。」と語り、「踊る時に意識していること」としては、「どういう音楽が聞こえてきているのか、リラックス、体幹」などアドバイス。
「今後の夢や目標は」という質問には「みんなと踊ること」と即答。「プレーヤーとしてもめちゃめちゃ頑張るし、学長としても人を育てることが好きなので、育成という面でみんなみたいな若い子たちと一緒に踊ったりして、みんなの夢を少しでも広げてあげられたらいいなと思っています。またいつか洗足学園のみんなと一緒に踊りたいなと思ってます。」と生徒がワクワクするような目標についても語った。
この連携協定は、ダンスに特化したEXPG高等学院の生徒が、洗足学園音楽大学の幅広い音楽コースを通じて、技術や表現力をさらに高め、音楽や人々との交流を通じて成長を促進することを目指しており、洗足学園音楽大学、EXPG高等学院両校は共同プロジェクトやワークショップを定期的に開催し、学生同士の交流を促進していく。これにより、音楽とダンスの融合による新しい表現方法の探求が可能となり、学生たちにクリエイティブな成長の機会を提供。加えて、両校の親交を深め、将来的には共同公演やコラボレーション企画など、さらなる発展を見据えた活動を計画している。
また、洗足学園音楽大学とEXPG高等学院は、音楽とダンスの専門分野における教育の枠を超え、これからの時代に対応した総合的な芸術教育を提供することで、学生一人ひとりの才能を伸ばし、プロフェッショナルなアーティストとしてのキャリア形成を支援。洗足学園音楽大学の就職支援を活用することで、将来のキャリア形成をサポートし、音楽・ダンス業界での活躍を目指す生徒たちに、新たな学びと機会を提供することを狙いとしている。
学校法人洗足学園
学校法人洗足学園が経営する音楽大学。音楽学部を設置している国内の大学の中で最大の学生数と最多の19コースを有しており、学生たちは自身の関心に合わせてコースやカリキュラムを選択できる。卒業生は多岐に渡る分野で活躍しており、マカロニえんぴつ(ロック&ポップスコース、電子オルガンコース)やSaori(SEKAI NO OWARIメンバー、ピアノコース)、平原綾香(ジャズコース)、昆夏美(ミュージカルコース)、唯月ふうか(ミュージカルコース)、新田恵海(声楽コース)等の有名アーティスト・俳優・声優を輩出。
【公式HP】:https://www.senzoku.ac.jp/music/
EXPG高等学院
EXPG高等学院は、株式会社LDH JAPANが運営するエンターテインメント教育機関であり、主にプロフェッショナルダンサー、アーティスト、パフォーマーを目指す若者たちを育成しています。2003年に開校した「EXPG STUDIO」を母体に、業界で活躍するトップアーティストの育成を目的として設立されました。
教育プログラムはダンスだけでなく、歌唱指導、演技、フィットネスなど、多岐にわたるカリキュラムを提供し、総合的なパフォーマンス力を高めることを目指しています。これにより、生徒たちは多方面で活躍できるアーティストとしての基礎を身に付けることができます。
【公式HP】:https://expg-hs.com/
中務裕太プロフィール
2012年11月、GENERATIONSのパフォーマーとしてメジャーデビュー。
夢を追いかけてきたEXILEが、子どもたちに夢を叶える場所を提供したいという想いのもと開校したダンス/ボーカル/演技、すべての表現者を育成するスクール EXPG STUDIO のスーパーバイザー、
「I AM ME.」のディレクターを務めるなど、ダンススキルだけでなく、ダンスに賭ける情熱も高いメンバー。
2022年1月より、新たなダンスの可能性を探るニュータイプのLIVE「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします~」を初上演。年に1度、自身で企画・演出を手掛ける作品に挑戦している。
2024年4月より、EXPG高等学院の学長に就任。
また、日本酒酒造とコレボレーションした日本酒「AKABU 中務 純米大吟醸」を発売。アーティストだけでなく、俳優や育成業にも挑戦するなど、活動の幅を広げている。