大阪・難波を拠点に活動中の「NMB48」が29枚目のシングル『これが愛なのか?』を5月22日にリリースした。塩月希依音(しおつき・けいと)と、坂田心咲(さかた・みさき)の18歳コンビがWセンターを務め、7月にメジャーデビュー13周年を迎えるグループの新時代の到来を告げている。
今回は5月15日、NMB48劇場にて公演直前の2人を直撃!『これが愛なのか?』に関する話題はもちろん、2人の対照的な性格が垣間見える「どっち派?」トークや、曲名にちなんだ「これが○○なのか?」エピソード、取材の前日に初日を迎えた「天使のユートピア」公演の振り返りなど、ボリューム満点のインタビューをお楽しみ下さい。
●一人暮らしはしたい派?したくない派?
――自己紹介をお願いします!
塩月:チームBⅡ、ドラフト3期生の「けいと」こと塩月希依音です!
坂田:チームBⅡ、8期生の「さかたん」こと坂田心咲です!
2人:よろしくお願いします!
――よろしくお願いします!まずは近況からお聞きしたいと思います。おふたりはこの春、高校を卒業したばかりですが、その実感はありますか?
塩月:自由な時間が増えて、高校卒業したんやなって実感しています。空いた時間はカフェに行ったり、映画を観に行ったりしていて、大人になったなって思います。
坂田:私は高校を卒業した実感というよりも、もう子どもじゃないという感覚があって、大人にならないといけないという焦りがあります。
――5月3日から5日までインテックス大阪で開催された「大阪コミコン2024」のPR大使を務めていましたが、いかがでしたか?
塩月:今までアクション映画はあまり観たことがなかったんですけど、このお仕事をきっかけに観てみたら、アクションシーン以外にも、それぞれのヒーローのストーリーとか、人間らしい部分もしっかり描かれていて、ハマりました。王道なんですけど、スパイダーマンとかバットマンとか、正統派ヒーローが好きです。
坂田:セレブの方々のキラキラ感が本当にすごくて、そんな方々と同じステージに立てたことが光栄でしたし、お客さんからの歓声も大きくて、世界中から愛されるってこんなに素敵なことなんだって実感した3日間でした。
――NMB48も「大阪から世界へ」をスローガンに掲げているので、世界中から愛される存在になりたいですね。NMB48の公式YouTubeチャンネルで配信中の番組『NMB48 MIDNIGHT RADIO』で、おふたりがパーソナリティを担当していた回がありましたが、けいとちゃんがオープニングからボケ倒していましたね(笑)
塩月:さかたんがずっと困っていました(笑)
坂田:こんなにボケられるのが初めてだったので…(笑)
塩月:さかたんもツッコミよりボケるのが好きなタイプなので(笑)
――その番組で話していた休日の過ごし方が対照的で、けいとちゃんはアウトドア派、さかたんはインドア派でした。その流れで、2人はどっち派なのか、他にもお聞きしたいと思います。「一人暮らしをしたい派?したくない派?」
塩月:私は一人暮らしをしたい派です。今、実家暮らしなんですけど、私だけ夜遅くに帰って来て、家族が寝静まっている時にお風呂に入ったり、自主練したりしているので、きっとうるさくて、迷惑をかけていると思うんです。一人暮らしだったら、ある程度うるさくしても大丈夫だと思うので、一人暮らしをして、うるさくしたいです(笑)
坂田:私は絶対したくないです。本当に家族が大好きなので、離れたくないですし、家事も自分でやるのはあまり好きじゃないので、まだ家族に甘えたいなぁと思います。お仕事でホテルに泊まったりする時も、すぐにホームシックになって、早く家族と一緒に過ごしたいと思うので、一人暮らしは絶対したくないです。
塩月:さかたんの妹と会ったことがあるんですけど、私に「さかたん、今日は何時に帰って来る?」って聞いてくれて、早く帰って来てほしくて仕方ないんやなぁと思って、「お姉ちゃんのこと、好きなん?」って聞いたら、「めっちゃ好き」って答えてくれて、かわいい!って思いました。
坂田:仲良しなんです♡
――では次の質問です。「旅をするなら一人派?グループ派?」。これは、けいとちゃんが個人YouTubeチャンネルで「ケイト旅」という企画をしていて、一人で行く時もあれば、メンバーと行く時もあるので、あえて選ぶなら、どっちなのかなと。
塩月:断然グループ派です(笑)
坂田:えっ!?(驚)
塩月:もちろん一人旅で景色の綺麗なところに行って癒されたりするのも好きなんですけど、みんなでテーマパークに行ったりして、賑やかに楽しくする方が好きです。
坂田:私は一人派です。家族と行くのが一番ですけど(笑)。友達と行くとしたら、私は急ぎたい時もあれば、ゆっくりしたい時もあって、その時によって気分が変わるので、一人で行く方が気を遣わなくてもいいし、リフレッシュもできるから、グループも楽しいですけど、どちらかといえば一人派です。
塩月:さかたんの方にチャンネル移行せなあかんかも(一同爆笑)
●これがNMB48の伝統なのか?
――「さかたん旅」がスタートするかもしれません(笑)。もうひとつ企画があります。新曲『これが愛なのか?』にちなんで、「これが○○なのか?」というテーマを用意しましたので、それぞれのエピソードを聞かせて下さい。まずは「これがNMB48の伝統なのか?」。
塩月:「楽屋では白間美瑠さん(1期卒業生)とかが、すっぽんぽんで歩いている」みたいな噂を聞いていたんですけど、まさかアイドルがそんなことをするわけないと思っていて、NMB48に入ったら、必ずどの時代にも一人はいるんです。
坂田:(笑)
塩月:今は上西怜さんなんですけど、これがNMB48の伝統なのかと思いました(笑)
坂田:私は誰か一人がボケ出したら、みんなボケ出すことかなと思います。それこそ昨日の新公演でも、ちっひー(川上千尋)さんが自己紹介の後に何か一言、言ったんです。私は着替えていたので詳しくはわからないんですけど、その後みんな言い出したみたいで、そういうところがNMB48の伝統なんじゃないかなって思いました。
――『これが愛なのか?』の選抜メンバー発表の生配信の時もそういう流れがありましたね。続いて、「これが家族の愛なのか?」。ご両親、姉妹、祖父母など、家族からの愛を感じた瞬間を教えて下さい。
塩月:私のおじいちゃん、おばあちゃんが田舎に住んでいるんですけど、MVとかライブDVDが出たら、必ず近所の方を家に呼んで鑑賞会をするんです。「うちの孫やで」って(笑)。そういう形で応援してくれているので、私がおじいちゃん、おばあちゃんの家に帰る度に私のファンの方が増えていて(笑)、これが愛なのかと感じています。
――けいとちゃんのグッズを飾っていたりもしますか?
塩月:部屋の一角に“けいとコーナー”があります(笑)。さかたんの家族、うちわを作ってなかった?
坂田:うちわを手作りしてイベントを観に来てくれたりしました。手作りのものって愛がより伝わるなぁと思います。あと、もちろん褒めてくれることもあるんですけど、「今日のダンス、あまり良くなかった」とか、そういうダメ出しも全部正直に言ってくれることも家族の愛なのかなと思います。
●シングル表題曲Wセンターとしての決意
――5月22日にニューシングル『これが愛なのか?』をリリース!選抜メンバーと、おふたりがWセンターを務めることが発表された時の状況と心境を教えて下さい。
塩月:いつも選抜メンバー発表の時はケータイに連絡が来るんですけど、私はその発表があった時、寝ていたんです。翌朝起きてから、さかたんとWセンターをすることを知って、ビックリというより、いつの間に!?みたいな感情の方が強かったです(笑)
坂田:私はお風呂に入っていたんですけど、ケータイを持ち込んでいて、通知が来たので見てみたら、シングルの選抜メンバー発表でした。(五十音順で)自分の名前がありそうなところを見たら名前がなくて、選抜から外れたと思ったんですけど、最初の方に、けいとさんの次に名前があったのでビックリして、お風呂のドアを開けて、「選抜のセンターになった!」って叫びました。
――去年の5月に開催されたNMB48のライブで、おふたりが『だってだってだって』のWセンターを務めたことがありました。その頃から、シングルのWセンターをやりたいという思いもありましたか?
塩月:私たちが前に立って、引っ張っていけるような存在になれたらいいなという気持ちはありました。
坂田:そのライブやフェスとかでも、けいとさんと何曲かWセンターをさせていただいたんですけど、けいとさんにグループを引っ張る力があっても、私にはまだないと思っていたので、シングルのWセンターという考えはなかったです。
――いざシングル表題曲のWセンターとして劇場公演などで何度かパフォーマンスしましたが、心境の変化などはありましたか?
坂田:せっかく選んでいただいたので、弱気になってはいけないなと思って、Wセンターとしての覚悟がだんだん出てきました。
塩月:自分の中では実力も人気ももっと伴った上で、誰からも認められてからセンターになりたいと思っていて、自分の想定よりも早い段階でセンターを任せてもらったので、どうしよう…という焦りもあったんですけど、自分らしく、今できることを全うすることしか道はないなと思うようになりました。
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――『これが愛なのか?』を聴いた時の印象は?
塩月:私たちが高校を卒業したタイミングでWセンターをさせていただくので、初恋の歌詞なんですけど、一段階、大人に引き上げたような、かっこいい感じの曲になったのかなぁと解釈しています。
――『これが愛なのか?』の注目ポイントは?
坂田:NMB48は派手な衣装や個性が強めな衣装が多いんですけど、この曲の衣装はグレーが基調で、首元にも時計が付いているチョーカーをしたり、今までとは違う雰囲気を出せているんじゃないかなと思います。
――MVの見どころは?
塩月:ダンスシーンが多めで、パフォーマンスする時のダンスではなくて、MV用にアレンジした、小道具を使ったりするダンスが見どころです。
坂田:ドローンをたくさん使って撮影したので、その疾走感とか、メンバーとの距離が近づいたと思ったら離れていったり、ドローンでしか撮影できないような映像に注目してほしいです。
*『これが愛なのか?』パフォーマンスの見どころはこちら!
●10年半ぶりの新オリジナル公演の初日を振り返って…
――『これが愛なのか?』も披露している「天使のユートピア」公演が5月14日からスタートしました!「ここにだって天使はいる」公演以来、およそ10年半ぶりのオリジナル公演ですが、初日を終えた心境は?
塩月:ホッとしています。私にとっては初めてのオリジナル公演で、自分のポジションをいただけたことも嬉しかったですし、SNSでファンの皆さんのコメントを読んでいると、「すごく良かった」という感想が多くて、安心しました。
――けいとちゃんはこの公演のセンターということで、ステージの幕が開くと、けいとちゃんのソロから始まって、最後の曲もけいとちゃんのソロ歌唱で終わりますね。
塩月:自分から始まって自分で締めさせてもらえる、この公演のセンターというポジションに誇りを持って、大事にしていきたいと思います。
――さかたんはどんな心境ですか?
坂田:私もホッとしている部分はあるんですけど、すごく楽しくて、その余韻に浸っています。overtureの時は緊張していたんですけど、幕が開いて、ステージに出た瞬間にスイッチが入ったというか、緊張や不安が一気になくなって、公演を通して楽しく、今の自分のベストなパフォーマンスを出せたので、いい初日を迎えられたと思っています。
――さかたんは公演のタイトル曲『天使のユートピア』のセンターですね。
坂田:曲中に『ここにだって天使はいる』の振付が入っていたり、ファンの皆さんもこの曲が一番エモさを感じると思うので、大事に歌わせていただきましたし、センターをさせていただいている分、この曲で一番輝きたいと思って、パフォーマンスしていました。
――NMB48の初代キャプテン、山本彩さんが提供した楽曲『僕らはまだ』の作詞者として、おふたりの名前もクレジットされていますね。
塩月:山本彩さんに私たちの思いを伝えさせてもらって、100%自分の気持ちと重なる、私たちに寄り添った楽曲を作ってくださったことがすごく嬉しくて、彩さんには感謝しかないです。これから大切に歌い続けていきたいです。
坂田:この曲は6人で歌わせていただいているんですけど、6人それぞれの歌割りで、自分の思っていることが出ているなと感じて、山本彩さんが一人一人のことを考えて作ってくださったのかなと思いました。
――みかにゃん(山本望叶)と、しんしん(新澤菜央)のユニット曲『チュッてギュッてグッと♡』は手錠を使ったパフォーマンス、密着度の高い振付で、最後にキスするシーンもあって、特にインパクトがある曲だと思います。今後、ユニットシャッフルがあったとして、おふたりでこの曲をやりませんか?という話があったら、どうしますか?
2人:えーーーっ!!
――今の2人の表情を動画で皆さんに見てほしかったです(笑)。考えられないですか?
坂田:考えられないです(笑)。あの世界観を、あの2人が上手に出しているじゃないですか。私はきっとドキドキしすぎて、できないです…。
――最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします!
塩月:『これが愛なのか?』は一度聴いていただいたら耳に残るような歌詞があったり、2番のサビで披露している“I love you ポーズ”は皆さんもマネしていただけたらと思います。たくさんの方に愛される曲になるように、私たちも全力疾走で頑張りますので、これからも応援していただけると嬉しいです!
坂田:『これが愛なのか?』の歌詞で「好きだ」とたくさん歌っているので、私たちも皆さんに対して「好きだ」という気持ちを伝えたいですし、皆さんも私たちにその気持ちをぶつけてきていただきたいなと思います。私の中ではこれから先もずっと心に残る曲になると思うので、全力で頑張って盛り上げていきたいです。応援よろしくお願いします!
【取材・文・写真=ポッター平井】
◆NMB48オフィシャルサイト
◆『これが愛なのか?』商品概要
29th Single 「これが愛なのか?」|ディスコグラフィー|NMB48公式サイト
◆「天使のユートピア」公演セットリスト
14 | 5月 | 2024 | ニュース|NMB48公式サイト
◆『これが愛なのか?』MV