日本財団は、2 月 21 日(水)に広島県の海田町立海田東小学校にて、子どもたちが瀬戸内海の海洋ごみ問題について楽しく学ぶ「STU48 がゆく、海をたすける出張授業」を開講しました。
「STU48 がゆく、海をたすける出張授業」は、海をたすけるももたろうプロジェクトの第 1 弾「海をたすける学校」の特別授業の一つです。授業は日本財団が作成した絵本「海をたすけるももたろう」の物語を軸として、教材キットのクイズやかるたを通して楽しく海洋ごみ問題について学ぶ座学行いました。今回は STU48 メンバーで広島県出身の石田 千穂さん・甲斐 心愛さん・迫 姫華さんを先生としてお招きして、生徒たちと共に授業に参加していただきました。そして第 2 回は 2 月 27 日(火)に「岡山県倉敷市立琴浦南小学校」にて実施いたします。
STU48 メンバーが小学 2 年生の生徒約 100 名に「海をたすけるももたろう」を読み聞かせ。
生徒と一緒に海洋ごみ問題に関するクイズに挑戦し、対策を楽しみながら学ぶきっかけに!
先生からの呼びかけで STU48 の 3 名が登場。「今日はみんなにとって身近な海の『瀬戸内海』を豊かにするために、できることを一緒に学んでいきましょう。」と意気込みを語りました。まず初めに STU48 メンバーが「海をたすけるももたろう」の物語の読み聞かせを実施。その後、生徒たちはグループに分かれて、海洋ごみに関する 4 択クイズを行いました。「瀬戸内海に年間どれくらいの量のごみが流れ込むか」といったクイズに、生徒たちはチームの仲間と悩みながら話し合いを行い、回答を導きました。正解したチームの子は「やったー!」と喜び、回答である年間のごみの量の 4,500 トンには「信じられない!」と驚きながらもクイズを楽しみました。
かるたを通して、自分たちの街がきれいになることで、海もきれいになることを実感。
STU48 の甲斐さんも「子どもたちと一緒に学べて楽しかった。明日からできる海洋ごみ対策をしていきましょう。」とコメント。
クイズの後は、ももたろうが海のごみを減らすために実践していることを教える動画や、「瀬戸内海おたすけかるた」を用いた授業を実施。STU48 が札を読み、生徒たちはかるたを取り、楽しみながら海洋ごみに関する知識を深めました。かるたのカードが見つからない時は、チーム一丸で探し、すぐにカードが見つかった時は、拍手をしてお互いを称えあい大盛り上がりで終了しました。
授業後は、代表の生徒に STU48 から認定書を進呈。STU48 の 3 名と生徒で集合写真を撮影し、特別授業は幕を閉じました。
授業を通して、生徒のひとりは「特にかるたが楽しかったです。明日からは、街でごみを見つけたらそのままにせずに捨てます。そして家族にも海ごみ問題について伝えようと思いました。」と感想を述べました。さらに STU48 の甲斐さんも「知っているようで知らなかった海のごみについて、子どもたちと一緒に学べて楽しかったです。明日からできる海洋ごみ対策をしていきましょう。」とコメント。
今回、雨天のため予定をしていた日頃歩いている通学路や川沿いといった街の“ごみ退治”の課外授業は残念ながら中止となりましたが、生徒たちは楽しく授業を行うことができました。
「海をたすける学校」に対するコメント

海田東小学校 担任
山根教諭
■授業に参加した生徒さんの反応はいかがでしたでしょうか。
いつも以上に子どもたちもノリノリでした。そして海のごみの問題について、しっかり考えようとする姿をたくさん見ることができました。今まで海のごみについて考える機会もなかったと思うので、クイズやかるたをしながら新しい知識を得ることができたと思います。今日はごみ拾いができなかったですが、別日に授業として外にごみ拾いに行き、授業で学んだことを今後に活かしていければと思います。
■日本財団の「海をたすける学校」の取り組みに関して感想をお教えください。
ありがたい企画で、「これは生活科と道徳科にぴったりだな。」と思ったので、応募させていただきました。クイズの回答番号をあげた理由を答えるなど、子どもたちがしっかり出前授業に参加できたので、とても有意義な時間を過ごせました。ぜひこのような取り組みを広めていただければと思います。

日本財団 千葉 元さん
■今回「海をたすける学校」を企画した理由とは。
日本財団は全国で海洋保全活動を行っており、瀬戸内 4 県は特に力を入れている地域です。海が暮らしに近い地域だからこそ、海洋ごみ問題により関心を持ってもらい、普段の生活の中でも豊かな海を守ることにつながる工夫があることを子どもたちに知ってもらうため、企画しました。
■今後の「海をたすける学校」の展開についてお教えください。
今年度中に、瀬戸内 4 県の小学校計 41 校へ教材キットを配布する予定です。地理的特性や人口など、学校を取り巻く地域の環境は様々かと思います。キットの活用のほか、ぜひごみ拾いなどの課外活動も実施していただき、瀬戸内の自然や地域の課題にふれてほしいと思います。
海をたすけるももたろうプロジェクト 第 1 弾「海をたすける学校」に
「日本財団 瀬戸内オーシャンズ X」の活動の一環として子どもたちに自分たちが住む街のごみを減らせば、海洋ごみが減ることにつながることを理解してもらうために、2023 年に「海をたすけるももたろうプロジェクト」を立ち上げ、絵本「海をたすけるももたろう」を作成しました。
そして絵本「海をたすけるももたろう」を活用した本年度の活動第 1 弾として、「海をたすける学校」と称し、瀬戸内地域の岡山県 12 校、広島県 13 校、香川県 10 校、愛媛県 6 校の小学校を対象に海洋ごみ問題について学べる教材キットを配布いたします。第 2 弾は、香川県・四国水族館にて「海をたすける水族館」を開催予定です。活動を通して、海洋ごみ問題に関する知識を深めてもらい、美しい瀬戸内海を守る未来の担い手たちを育てていきます。
「海をたすける学校」 公式 HP:https://momotaro-setouchi.tnfportal.jp/gakkou/
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