岡本玲外山文治監督から「すごい映画女優が誕生した」と褒められる

1月24日、女優の岡本玲さんの主演映画『茶飲友達』（2月4日公開）の完成披露試写会舞台挨拶が都内で行われた。

舞台挨拶には、岡本玲さん、外山文治監督、「ティー・ガール」のメンバーを演じた磯西真喜さん、瀧マキさん、岬ミレホさん、長島悠子さん、百元夏繪さん、クイン加藤さん、楠部知子さんが登壇した。

『茶飲友達』は、2013年10月に起きた高齢者売春クラブが、警視庁に摘発された事件のニュースに着想を得て生まれた社会派オリジナル映画。

岡本玲さんは高齢者専門のコールガール『茶飲友達(ティー・フレンド)』を設立した主人公の佐々木マナを演じた。

ワークショップオーディションの思い出を聞かれた岡本さんは「5つくらいの班で日程が分かれていて、このメンバーみんなが同じ班だったってわけじゃないんですけど、2日間で外山監督の用意したテキストをひたすらやっていく時間でした」と振り返った。

撮影中の思い出を聞かれた岡本さんは「年齢差を感じることがないくらい、みなさん本当に優しくしてくださって、初めはやっぱりみんな若手は身構えてたんですけれど、本当に仲良くしてくださって楽しかったですね。撮影現場よりもうるさくて、怒られそうになったぐらい楽しかったです。それがきっと映画にも現れているなっていう瞬間がたくさんあります」と話した。

役で意識されたことを聞かれた岡本さんは「私の中でのマナは、1つしっかりしたものが何かある。もちろん根本に根底にはあるんですけど、その時々その人同じ空間にいる。この場の目の前にいる人が、笑っていてほしいって思ってる子なので、その人に合わせたマナになるんです。その時の最善を選ぶというか、全編通していろんなマナが出てくると思うんですけど、それは全てマナで、別に2面性があるとかいろんな顔があるっていうことじゃなく、それがマナの生き方だっていうものだと思ってたので、そういう風に私は演じてました」と語った。

岡本玲さんの魅力を聞かれた外山文治監督は「すごい映画女優が誕生したなと思います。今までは映画よりも、どちらかというとテレビや舞台で活躍されていた印象が強いですけど、今いる映画俳優に全く引きを取らないというか、もう第一線に躍り出るような素晴らしいパフォーマンスを見せていただいたので、この作品を経て映画女優岡本玲が1つ誕生したと思っております。そういった場に立ち会えてよかったなと思ってます」と褒めた。

最後に岡本さんは「きっと意見はひとつじゃない作品だと思います。感想も観るタイミングによって感じることも違う作品だと思います。だからこそ存在すべき作品だとも思います。皆さんのなんか生活の一部、誰かと話す何かのきっかけのひとつになればいいなと願っております」とアピールした。