顔出し不要で『歌声』のみに焦点を当てたテレビ東京の次世代オーディション「ヨルヤン」から生まれた5人組『mzsrz(ミズシラズ)』。
歌唱力という物差しでは計り切れない
深く、青く、儚いが群れず、鋭い、逸した表現で
現在、東京のライヴ・シーンから引く手数多となっている。
DECO*27とRockwellを審査員に迎えて行われたオーディション。その最終審査会場だったのが、今回、初のワンマンLIVEが行われた『渋谷eggman』で、その時に行われたのがバンドを背負ってのライヴ審査だった。そこで出会った彼女たちにとって今回のライヴは、自身のアーティスト人生が始まった約束の地への凱旋という意味もあった。
一貫して、敗れること、逃げること、弱いこと、違うことを、全面的に許そうとする少し歪んだ応援歌をリリースしてきたmzsrz。それらは、時に冒涜的なまでに退廃的で “無色透明の不安” と “ 意味不明の焦燥” に溢れているからこそ、悩み立ち止まっている人の背中を無邪気に後ろから押すような横暴さも、前から手を引いて救い出そうとする無闇さもない。ただただ、同じ不安を抱えて真横で寄り添うのが彼女たちの音楽性だ。
今回のライヴでも、決して、明るくはなかった自身の人生を吐露する場面が見られた。そこに常に現れるのは「自分なんて」という弱さ。でも、それこそがmzsrzの現在地であり、圧倒的な歌唱力=歌しかないという強みに繋がっている。
だからこそ、オーディエンスは、ただの観客ではなく、一緒になって溶け合うような空間が生まれた。
ライヴは「言葉にすれば消えてしまう辞書にない感情で息してる。そんな僕らが更新され続ける日々に抗うための後進曲」というキャッチコピーで昨年12月にリリースされたばかりの6分にも及ぶロックオペラ「ストレイシープ後進曲」からスタート。
ストレイシープ後進曲 - Music Video:
バックバンドを務めたのは、
ギター:FZ(sfpr / Radical Hardcore Clique)
Mas Kimura(NOTHING TO DECLARE / JPME)
ベース:白神真志朗(自身もアーティストとして活動しながら、まふまふなどのサポートでも活躍)
ドラムス:Eiji Matsumoto(Ken Band / Radical Hardcore Clique / ex.FACT)
という面々。Rock、Pop Punk、Melodic Hardcore、はたまた、Hyper Pop、Dark Pop、Trapまで、一貫したメッセージに対して異常に幅広いジャンルを飲み込んだボーダレスなEmoを体現し切る多彩かつ確かなスキルとアイデアを持ったプレイヤーが集結した。
ソロ・コーナーでは「innocence(hitomi)」、「22歳(nicco)」、「深い森(Do As Infinity)」、「プラネタリウム(大塚 愛)」、「愛すべきひとよ(The Kaleidoscope)」と自身が所属するエイベックスの大先輩の楽曲のカバーを次々と披露。全員で、同じくテレビ東京のオーディション番組から生まれたロードオブメジャーの「大切なもの」、そして、mzsrzが歌唱担当のCVを務めるバーチャル・アーティスト十五少女の「逃避行」のカバーも演奏された。
セカイの何もかもが変わってしまった2020年末の冬至の夜が明ける瞬間に先行公開されたデビュー曲「夜明け」は、人気歌詞サイトですぐさまリアルタイム・ランキング1位に輝き、以降、「ノイズキャンセリング」「アンバランス」「エコー」「フェーダー」と、結果、6作連続同1位を獲得し続けたシングルはもちろん、1st アルバム「現在地未明」からもドラマ主題歌として話題になった「フィルター」、ライヴでは定番となっている「パンデモニウム」と「パントマイム」も披露された。
さらに、「未来想像日記(カバー曲でオリジナルは『はるな。』)」と「リリー・ホールガール」の未発表の2曲も、今後のリリースに先駆けて初披露。リリーは “百合” で、その花言葉は『純粋』や『無垢』、ホールは “Whole” で、『少女の全て』を意味しており、いつまでも清らかなだけではいられない女の子のリアルを歌った曲で、mzsrzの次のステージの方向性を示唆するような楽曲となっている。いずれもシンガロング・パートがあり、初披露の新曲にも関わらず、オーディエンスが手を挙げともに歌う姿が、彼女たちのライヴのあるべき姿を照らしていた。
最後は、オーディション「ヨルヤン」の課題曲で、最終ライヴ審査でも同会場で歌唱した「インベーダー」で締め括られた。
2月18日(土)には、対バンを迎えて行われる主催ライヴ「水底現在地 Vol.3」が都内で行われることも発表された。彼女たちが標榜するのは、これからも『micro music(何の変哲もない日常を些細に祝って些細に呪う)』。
それは、きっと、一人独りの “アナタ” にとっての “私の詩(ウタ)” だ。
RELEASE INFO
全曲DECO*27 プロデュースによる “今” を網羅した
1st アルバム「現在地未明」発売中!
各配信リンク:https://mzsrz.lnk.to/genzaichi
CD:https://mzsrz.lnk.to/1stALBUM
クロスフェード:https://youtu.be/rSps_IOSB_M
参加クリエイター:kous・椎乃味醂・TeddyLoid・teppe・ポリスピカデリー・Rockwell
ライヴ版「現在地未明(LIVE)」配信中!
各配信リンク:https://mzsrz.lnk.to/genzaichiLIVE
2023年3月まで期間限定でライヴ映像も公開中!
YouTubeリンク:https://youtu.be/bdcS8rl5E_8
mzsrz / PROFILE
多様な感情を表現する憑依声を持ち、顔出しマストではない次世代オーディション「ヨルヤン」を勝ち抜いたボーカリスト:大原きらり / 作山 由衣 / 実果 / ゆゆん / よせい からなる5人組。彼女たちが歌うのは、1/不特定多数(アノニマスブンノイチ)なボクら “一人独り” が暮らす何の変哲もない日常の些細をつづった『micro music(ミクロ・ミュージック)』。来年1月11日には、オーディションの最終審査会場だった渋谷eggmanにて、自身初のワンマンLIVE開催も決定!
twitter:https://twitter.com/mzsrz_official
Instagram:https://www.instagram.com/mzsrz_official/
TikTok:https://avex.lnk.to/mzsrz
Official Web-site:https://mzsrz.com/
LIVE INFO
2023年2月18日(土)主催LIVE「水底現在地 vol.3」開催決定!
詳細は追って、HPやSNSなどで発表。
今回の初ワンマンLIVE「始線」
2023年1月11日(水)@東京・渋谷 eggmanにて開催
(SET LIST)
01. ストレイーシープ後進曲
02. ノイズキャンセリング
03. 未来創造日記(original:はるな。)
04. アンバランス(映画「ショコラの魔法」主題歌)
05. パントマイム
06. パンデモニウム(「ぷよぷよ」セガ公式eスポーツ大会「SEASON5」テーマソング)
07. innocence(original:hitomi)/ 作山由衣・ソロ
08. 22歳(original:nicco)/ 大原きらり・ソロ
09. 深い森(original:Do As Infinity)/ ゆゆん・ソロ
10. プラネタリウム(original:大塚 愛)/ よせい・ソロ
11. 愛すべきひとよ(original:The Kaleidoscope)/ 実果・ソロ
12. 逃避行(original:十五少女)
13. フェーダー
14. エコー(ドラマ「JKからやり直すシルバープラン」ED主題歌)
15. リリー・ホールガール
16. 大切なもの
17. 夜明け
18. インベーダー(テレビ東京 次世代型オーディション番組「ヨルヤン」課題曲)
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EN.1 フィルター(ドラマ「部長と社畜の恋はもどかしい」ED主題歌)
EN.2 パンデモニウム
EN.3 インベーダー