教育バラエティ番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ)などに出演し話題の、精神科専門医の藤野智哉(ふじの・ともや)が監修する書籍「マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方」(主婦と生活社)が、2022年12月2日(金)に発売されている。
本書は、親子で知っておきたい「これからの常識」をマンガで学べる人気シリーズ、こどもと生活シリーズの第4弾。漫画はイラストレーターのぽぽこが担当した。
思春期は体の成長と共に心も大きく揺れ動く時期。これまで感じたことのない、悩みや感情が出てくることも…。本書では、コンプレックスとの向き合い方や、友だちとトラブルがあった時の解決のヒント、大人との関係性、いじめ、不登校のことなどを精神科医のトモヤ先生と一緒に考えて学んでいく。
第1章 自分に自信がない…コンプレックスってなんであるの?
第2章 友だちとうまくいかない…悪いのはアイツ? 自分?
第3章 いじめにどう向き合う? それぞれができること
第4章 先生も親もウザい! 大人っていったいなに?
第5章 気持ちを整理して、自分を知ろう!心を守ろう!
【心の基本知識】
① “気持ち”ってどこからくるの?
② 喜怒哀楽だけじゃない! 気持ちの種類
③ “ホルモン”と気持ちのふしぎな関係
④ 人の性格にはどんなものがあるの?
【コラム】
1. SNSでのやりとり ここに注意!
2. 学校に行きたくない…これってダメなこと?
3. 精神科ってどんなところ?
巻末 困ったときの相談窓口リスト
●藤野智哉コメント
訳もなくイライラする、学校に行こうと思うとお腹が痛くなる、大人になるってちょっと不安。
このように「こころ」の話は成長と密接に関係しているのに、子供達がそれを学ぶ機会は決して多いとは言えません。私は日々外来で「聞ける相手がいなかった」「自分だけがおかしいと思っていた」という子や「どう接していいかわからなかった」という保護者の方に多く出会います。そういった方々に気張らず気楽に正しい情報を手に入れてもらいたいという思いでこの本の監修を受けさせていただきました。しかし、メンタルの話を子供向けにわかりやすく解説するというのは正直不安もありました。
どうやって噛み砕けば皆さんに抵抗なく読んでもらえるか頭を抱える日々でしたが漫画や図解を多く用いることでとても理解しやすい本になったと思います。
残念ながらメンタルヘルスの世界には無知からくる偏見がまだまだ根強く残っています。この社会の未来を支える子供達がこういった本を通し、早くから正しい知識を得ることは本当に世の中を変えうると私は思っています。そこまでの野望はなくとも、自身のことをよく知ることで少なくとも自分は大きく変わります。ぜひこの機会に、自身の気持ち、他人の気持ちに少し目を向け大人への第一歩を踏み出してみてもらえればと思います。
●藤野智哉プロフィール
1991年生まれ。精神科専門医、産業医。
幼少期に川崎病にかかり、その後遺症で冠動脈障害が残り現在も治療を続けている。精神科病院勤務のかたわら、医療刑務所の医師や、看護学校の非常勤講師もつとめる。
Twitterでは障害とともに生きることで学んできた考え方や、精神科医としての知見を発信している(アカウントは@tomoyafujino)。
著書に『あきらめると、うまくいく』(ワニブックス刊)、『「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本 心が軽くなる26のルール』(幻冬舎刊)などがある。
●書籍概要
書名: マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方
監修: 藤野智哉(精神科専門医)
漫画: ぽぽこ
定価: 1,300円+税
仕様: A5版・152p
発売: 2022年12月2日(金)発売
ISBN: 978-4-391-15771-0
※補足:藤野智哉の監修は今回の第4弾のみとなります。

