私立恵比寿中学(通称・エビ中)が、8月6(土)7日(日)に、3年ぶりの夏の野外ライブコンサート「夏のファミリー遠足略してファミえん in 山中湖2022」の初日公演を開催。真夏の山梨県・山中湖に各日約7,000人を動員した。2013年夏、“遠足”をテーマにした野外コンサートとしてスタートし、エビ中の夏の恒例行事としてすっかり定着した「ファミえん」。2020,21年は新型コロナウイルスの影響で中止となっていたが、3年ぶり8度目の開催となった今回は、2019年と会場を同じくして、2018年以来2度目の2DAYS公演となり、1日目は夕方から夜にかけて、2日目は明るい真昼と、同じ会場ながら日によってムードの異なるシチュエーションが用意された。雄大な富士山をバックに花火や2日間で計70トンの水を使ったウォーターキャノンの演出にファンは熱狂した。
惜しくも小林歌穂が「アデノウィルス」に感染したため、今回は8人での開催となったが、2年連続の開催中止を乗り越え、3年ぶりの開催となる喜びをファミリー、メンバー共に分かち合った。安本彩花の「ファミえんの聖地、山中湖へようこそ!」のMCを皮切りに、音楽と景色の融合を感じながらライブを楽しむことができるファミえんならではの特別演出に会場はまるで遠足に来ているかのようなワクワクモードに満ち、多幸感溢れるライブとなった。
2日目となったこの日は、9月21日発売のメジャーデビュー10th Anniversary アルバム「中吉」収録の新曲「青春ゾンビィィズ」「Bang Bang Beat」「新未来センセーション」など、全25曲を披露した。
1曲目の「青春ゾンビィィズ」前にいきなりのウォーターキャノンでライブはスタート。続けて小久保柚乃の「ゴースト 助けてー!」のコールから「オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~」へ。「イヤフォン・ライオット」のイントロでは「今年一番の夏の思い出作っていきましょう!」と星名美怜の呼びかけで、メンバーは元気に花道に散っていく。最初のMCでは残念ながら欠席となった小林歌穂の自己紹介を全員で披露し、会場を盛り上げた。そしてMCをカットするように「熟女になっても」がスタート。安本彩花がサングラスでラップを披露し、「ほぼブラジル」へ。「ラブリースマイリーベイビー」で「ふたたび星名美怜が「踊れるよねー。」で再び花道に繰り出し、「HOT UP!!!」では再びウォーターキャノンを連射。
次のMCでは放水された水の量の話題に。このあたりから曇天から雨が降ってくる展開に。次曲「ナチュメロらんでぶー」ではかなり強い降りに。ところが「ファミえん恒例曲」ともいうべき「いい湯かな?」のアウトロではなんと雨が上がり、真山りかが「雨が止んで。晴れました。来年もこの景色見たいと思います。」と語る。「誘惑したいや」のラストパートでは再び強い陽射しが。そんなめまぐるしい展開もあたかも演出されたようで、山の天気も味方につけた今回のファミえんであった。
次のMCではかなり強引に中山莉子がMCをさえぎって、会場にクラップをあおり、「Anytime,Anywhere」へ。続く「YELL」では再び大量の水が噴射される演出となった。続けて昨日初披露された「エビ中出席番号の歌 その3」へ。のちのMCでは前山田健一さんとのひさしぶりのインタビューから今回の作品が生まれた経緯も披露された。
3年前のファミえんテーマソングであった「青い青い星の名前」から再び花道を使って「シンガロン・シンガソン」へ。大サビパートでは会場に大きな一体感が生まれていた。「サドンデス」ではいきなり「全員OUT!」というレアな演出から最後は盛り上げ、ライブ本編を締めた。
アンコールは「matsuriture」に乗せて、ナンバーコールとともに出席番号順にメンバーが登場。「Go! Go! Here We Go! ロック・リー」では 再びウォーターキャノンがさく裂し、勢いそのままで「元気しかない」ではメンバーが水鉄砲と水風船を繰り出し、今日最大級の水の量で最高のクライマックスを迎えた。「よし、みんなで元気に帰ろう!」とのコールで「永遠に中学生」へ。そして最後は「なないろ」で感動的に会場をやさしく包み込んだ。曲が終わるとメンバーが会場を練り歩き、柏木ひなたの生コールでジャンプし、3年ぶりの「ファミえん」を締めくくった。
私立恵比寿中学「夏のファミリー遠足略してファミえん in 山中湖2022」DAY1
Photo by 中島たくみ、Masanori Naruse
私立恵比寿中学「夏のファミリー遠足略してファミえん in 山中湖2022」DAY2
Photo by 中島たくみ、Masanori Naruse