今年4月17日にをリリースした約2年ぶりとなる新曲「いごっそ海流」が好評を博している演歌歌手・椎名佐千子が、自身の誕生日である11月3日(日)に初のバースデーライブ「椎名佐千子Birthday LIVE 2024-感謝をこめて-」を赤坂・草月ホールにて開催し、350名もの観客を賑わせた。
椎名は大花をあしらった艶やかな紫色の着物で登場し、「哀愁・・・日本海」、「面影みなと」を歌い上げ、「初めてのバースデーライブ、皆さんにお会いできて本当にうれしいです。どうか一緒に楽しんでください!」とコメント。そして椎名の誕生花“カモミール”の花言葉である“逆境に耐える”“周りを癒す”、まさにそのものの女性像を描いたという楽曲「出船桟橋」、そして「丹後なみだ駅」と代表曲を立て続けに披露していく。
このライブのために新たにアレンジした「女郎花」を披露したあと、バースデーを記念したオリジナル企画ということで、本人のナレーションとともに幼少期からの秘蔵写真を続々と公開し、観客はスクリーンに目を奪われた。
淡い水色の着物に白いショールのスタイルにチェンジした後「あなたのせいよ」を歌唱し、恩師・鈴木淳氏へ、そして作詞家・悠木圭子氏の制作した「早春慕情」を紹介し、「こちらも大好きな曲で、歌うたびに風景が浮かんで泣きそうになりますが、今日も先生方はエールを送ってくださっていると信じて、泣かないようにします。」と両氏への熱く込められた思いなどをコメントした。最新シングル「いごっそ海流」に収録している「カサブランカホテル」では、異国情緒あふれるモロッコの風景をバックに、異国に迷い込んで男性の面影を追うという情景を、切なさを込めて歌い上げた。
また故・八代亜紀とは同門の先輩であるとし、「いつも優しく話しかけてくださる方でした。大先輩なのにとても気さくで、独立して不安な時期にも、一緒に仕事しましょう、と声をかけていただき、大変お世話になりました。」と寂しさをにじませながら「そんな偉大な大先輩の歌を、私なりに歌いつないでいけるように」とコメントし、代表曲の「舟唄」を熱唱した。
続いて、袴姿で登場した椎名は数ある浪曲のレパートリーの中からファンから好評を博している「王将一代小春しぐれ 浪曲歌謡篇」を力強く歌唱、早々と黒のパンツ姿に衣装チェンジし、助六太鼓では今泉光氏との息の合ったパフォーマンス、その溢れるパワーのまま、さらにダンサーも登場し「酔歌 (ソーラン節入り)」を熱唱、最新シングル「いごっそ海流」では、「みなさん、いくぜー!」という掛け声とともに、まるで荒波のような力強い歌唱で観客を圧倒した。「おっしょい!」の合唱で会場のテンションは最高潮に。
バンド紹介の後、深紅のドレスで登場し、和田アキ子「古い日記」をカバー。観客席に降り立ち、一人一人と目を合わせ、会場を盛り上げた。
後半戦、「デビュー当時にミュージックビデオに出演してくれたAYAMANAと21年ぶりの共演」で「御意見無用の人生だ」、「君津・木更津・君去らず」、「さよなら特急」を令和ダンスバージョンと称し、軽快にパフォーマンス。「お越しくださった皆さんに感謝の気持ちがいっぱいです、本当にありがとうございます」と改めて感謝の意を伝え、本編ラストは「愛を信じたい」で締めくくった。
アンコールではサプライズでケーキが運び込まれ、会場全体に「ハッピーバースデー」が響き渡る。椎名は「今日は本当に最高の誕生日になりました。本当にいつも皆さん傍にいてくださってありがとうございます。ここが私の居場所だな、と思うんです。皆さんが私にとって、マイホームです。最後に「マイホームタウン」一緒に歌ってください!」と感謝の言葉をのべ、会場は暖かな空気に包まれながら感極まる場面もありつつ、幕を閉じた。
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1.いごっそ海流 作詞:日野浦 かなで 作曲:岡 千秋 編曲:南郷 達也
2.カサブランカホテル 作詞:日野浦 かなで 作曲:岡 千秋 編曲:南郷 達也
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4.いごっそ海流 (一般用カラオケ半音下げ)
5.カサブランカホテル (オリジナルカラオケ)
6.カサブランカホテル (一般用カラオケ半音下げ)
1.いごっそ海流 作詞:日野浦 かなで 作曲:岡 千秋 編曲:南郷 達也
2.マイホームタウン 作詞:椎名 佐千子, 山本 夏伊 作曲:山本 夏伊 編曲:矢田部 正
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プロフィール
1982(昭和57)年 千葉県旭市生まれ。
歌手志望だった祖母の影響で 小学生の頃からカラオケ大会に出場し、「千葉テレビカラオケ大賞グランドチャンピオン大会」など数々の大会で優勝。初めてステージで歌ったのは小林幸子の『雪椿』だった。
中学2年の時に「全国歌の甲子園 決勝大会」で優勝した際、 審査委員長を務めていた作曲家 鈴木淳氏にスカウトされ、千葉県旭市の自宅から 東京・六本木の事務所まで往復4時間のレッスン通いを続けた。
2002年4月24日、19歳の時にキングレコードより『御意見無用の人生だ』で歌手デビュー。
当時は袴にブーツという「ハイカラさん」スタイルで歌っていた。
同年、第44回日本レコード大賞新人賞を受賞。
2013年千葉県旭市観光大使第1号に任命された。
2021年にデビュー20周年を迎え、同年11月に開催された記念コンサートは大盛況となった。
2024年4月19日に、約2年ぶりとなるニューシングル「いごっそ海流」をリリースした。
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