ロイター通信やCNNなどで取り上げられ世界中で話題を集めたメディアアート、「WAVE」で知られる韓国のデジタルデザイン会社d’srtict(ディーストリクト)は、2024年6月12日〜13日に幕張メッセで行われた業界向けの展示会「デジタルサイネージ ジャパン2024」にて、自社が運営するメディアアートコンテンツライセンスプラットフォーム「LED.ART」を日本で初披露しました。
LED.ARTは、最も優れた演出をしていたブースに贈られる「ブースアワード2024」でグランプリを受賞した日本のLEDビジョンメーカー、「LED TOKYO」のブースにて初お披露目となりました。会場では、LED TOKYOが開発した2つの大型スクリーンに、LED.ARTで提供されるコンテンツの一部を投影しました
LED.ARTとは、d’srtictと韓国のデジタルスペースエクスペリエンス会社「CJ CGV」が共同で提供している、法人向けのサブスクリプションサービスで、現在、世界的にも注目を集めているメディアアートを手頃な価格でご活用いただけるサービスです。2021年のサービス開始以降、韓国を中心にユーザー数を伸ばしています。
「デジタルサイネージ ジャパン2024」の会場でも、テレビの報道番組をはじめメディアの取材を受けるなど、日本の方からも強い関心を集めていました。また、イベントの初日には、LED TOKYOのDXマーケティング事業部部長である福留尚弥さんと代表の李 誠浩(リ・ソンホ)によるトークセッションも行い、今後の日本での展開に向ける意気込みを語りました。
TOKYO LEDのDXマーケティング事業部部長の福留尚弥さん(右)とd’srtict代表の李 誠浩(中央)
・トークセッションレポート
ここでは、トークセッションの一部をご紹介いたします。
福留さん LED.ARTとはどういったサービスなのでしょうか?
李 「MEDIA ART EVERYWHERE」といった理念のもとに制作された高品質で魅力的なメディアアート作品を、ユーザーが希望する期間中、手頃な価格で利用できるサブスクリプション型のライセンスサービスです。
福留さん 確かにいま私たちの後ろに映っている映像のように、非常に美しく、見ていて驚きを感じるような映像作品を手頃な価格で活用できるのはいいですよね。LEDディスプレイが、真価を発揮できるコンテンツになっているとも思います。初めてコンテンツをリリースしたときは、どういった反応があったのでしょうか。
李 コロナ禍の真っ只中である2020年に、ソウルにあるCoex K-Pop Squareという複合施設に設置された大型ディスプレイで、「WAVE」というパブリックアート作品を発表したのですが、それがSNSで大きな話題となり、パブリックメディアアートの可能性を示すことができました。それ以降、世界各地からもたくさんの問い合わせをいただきました。しかし、WAVEのようなコンテンツを短時間で大量に制作するのは難しく、ほぼ断ることとなってしまいました。
しかしこのできごとがきっかけで、あらかじめWAVEのような魅力的な作品を制作しておいて、それをサブスクリプションという形で提供すれば、ニーズがあるかもしれないと考えるようになりました。こうして生まれたのがLED.ARTというサービスです。
福留さん 私も初めて「WAVE」を見たときに、非常に興奮したのを覚えています。パブリックメディアアートはすでに世界ではかなり浸透してきましたが、日本ではまだこれからです。LED.ARTを導入するメリットはなんでしょうか?
李 最大のメリットは、映し出すコンテンツを変えるだけで、空間の雰囲気をガラリと変えられることです。LED.ARTを導入いただいているソウルの大学病院では、病院を訪れた患者さんから、ヒーリング効果があると反響をいただいて、これを見たほかの病院からも活用したいというお話をいただいています。
また、最近日本でも話題になった「涙の女王」という韓国ドラマで、主人公が登場する重要なシーンの背景にLED.ARTを活用したいというお声もいただきました。LED.ARTは、ディスプレイの形や解像度に関係なく、ご使用いただける点も魅力です。
福留さん 今後、日本ではどのような展開を考えていますか?
李 LED.ARTは、投影するコンテンツを変えるだけでガラリとその場の雰囲気を変えられるので、都市開発などで新しい商業施設や空間を作る際に考える、集客や来場者とのコミュニケーション手段のひとつとして、多くの企業から求められるようになると思います。
また日本では、新宿にある3Dの巨大な猫が登場するDOOHの広告が好評を博しているので、今後、日本の室内でも大型ディスプレーを活用して、このようなメディアコンテンツを流す需要が増加し続けると思います。ですので、私たちは今後、そういった日本の市場に合わせて作品を制作し、サービスを提供する予定です。
福留さん 私たちLED TOKYOという、ディスプレイを提供している側としても、そういった新たな文化をしっかり支えていけたらと考えています。今後、サービスを展開していく際、LED.ARTに期待されるものはどういったものでしょうか。
李 現在、街中の大型ディスプレイは、特定のサービスやブランドを紹介する広告目的で設置されているものがほとんどですが、LED.ARTには、単に商業的な広告としてではなく、人々にとってもっと快適で魅力的な空間を作り出すためのコミュニケーション手段として定着してほしいと思っています。一人ひとりの感情に触れられる暖かいコミュニケーションの手段になったら嬉しいです。
福留さん そうですね。アートは言葉を必要としないノンバーバルなものなので、見る人を隔てることがないですし、様々な人の間にコミュニケーションを生み出せる点でも期待しています。最後に、ブースにきていただいた皆様に一言お願いします。
李 アートに対する伝統があり、造詣も深く、職人の技術も発達している日本で、LED.ARTを披露できて誇りに思います。 次回日本に来るときは、空港のスクリーンでLED.ARTが提供する魅力的な作品が見られるかもしれません。今後そういった瞬間が訪れるように期待してください。ありがとうございました。
LED.ART公式サイト
https://led.art/
d’strictとは
DOOHによるビジュアルコンテンツの制作を専門とする韓国屈指のデザイン会社。「Design+Strictly」が社名の由来で、芸術を技術によって昇華させ、最高峰のものにするという想いが込められている。サムスンやLG、ヒュンダイなどの企業・ブランド広告やパブリックアートを制作しており、iF DESIGN AWARDなど国際的なデザインアワードも多数受賞。韓国とラスベガスにあるデジタル技術を活用した美術館「ARTE MUSEUM」のプロデュースなども行なっている。
https://www.dstrict.com/
LED TOKYO とは
「未来のテクノロジーとサービスを提供することで世界を明るくする」を企業理念に掲げた
デジタルサイネージ事業の総合会社。
販売、レンタル、スタジオ運営、映像制作等の幅広いサービスを展開し、
常設サイネージ導入面積ではシェアNO.1を誇る。
https://led.led-tokyo.co.jp/














