2024年7月7日(日)。Candy Boyの卒業公演、「Candy Boy CAFE〜See You BONBON〜」がDining & Bar LAVAROCK(東京・神谷町)にて開催された。
2015年に結成され、カフェを舞台に歌・ダンス・芝居のパフォーマンスで活動を行ってきたボーイズグループ『Candy Boy』。彼らは、この先の新たな挑戦に向けて、本公演を最後に解散する。
「いらっしゃいませ!Candy Boy CAFEへようこそ!」の声を皮切りに、『陽のあたる窓辺』で公演はスタート。メンバーは客席を歩いて回り、彼らの卒業を見届けに駆け付けたファンたちと目を合わせながら歌とダンスを披露した。続いて 『香るパルファム』、『トランスファー・タイム』、『冬空ラプソディー』の3曲で会場を盛り上げたところで、奥谷が「楽曲と一緒に、皆さんと今までの時間を振り返っていきたい。最後までお楽しみください!」と、本公演のコンセプトと意気込みをファンに伝えた。また、来場者に配布されたCandy Boyの歴史が綴られた冊子とともに、当時の思い出を振り返っていく。
MC明けの『Oh!シンデレラ』では、メンバーがその場で引いた、座席番号が書いてあるくじに当たったお客様を前に、4人全員で歌うという、特別なサプライズをファンへのプレゼントに。まさにシンデレラのようなお姫様気分を、幸運なファンに味わわせた。続いて、別れの切なさを歌う『あしあと』、小指を立てた振付が印象的な『夜空の約束』など、しっとりしたナンバーや、夏にぴったりの『僕らの夏は終わらない』、手拍子で盛り上がる『君とアン・ドゥ・トロワ』など、明るくポップな曲を織り交ぜた8曲を披露。『君とアン・ドゥ・トロワ』は2018年の3周年公演で初めて披露した楽曲で、「(2018年は)激動の1年だった」と振り返った。
そして、「これからも僕たちの楽曲が皆様の心に寄り添えますように」との前田の曲フリから、14曲目の『明日もし雨が降るなら』が始まる。落ちサビでは、メンバーの中でも抜群の歌唱力を誇る川島のビブラートが響き渡ると、そこに全員の力強いハーモニーが会場を包みこんでいった。その後メンバーが会場中央に集合してアイコンタクトを取ると、アカペラで『星降る想い』がスタートし、歌の世界に一気に引き込まれる展開に。
『雪のフェアリー』、『そばにいたいよ』と、切ない雰囲気の曲の後には、『曇りのち晴れ』の明るい曲調で、ファンの心を晴れやかな気持ちにする楽曲となった。
楽曲や周年公演の裏話などのトークを挟み、「最後の最後まで僕たちと一緒に楽しんでいきましょう!」の言葉通り、コーヒーを混ぜるような仕草がキュートな「コーヒーポット・ロマンティカ」で会場を温めると、『Wonderful Christmas』『僕らだけのWhite Night』、『Silent Night』と怒涛のクリスマスメドレー。ファンたちとともに、クリスマスの思い出を振り返った。中でも『Ding Dong』では、メンバーが客席を回ってテーブルに置かれたキャンドルをひとつひとつ灯していき、うっとりするようなひとときを作り出した。改めて、Candy Boyはクリスマスの楽曲が多く、クリスマス公演を大事にするCandy Boyの姿勢がうかがえた。
続くMCでは、メンバーひとりひとりが、それぞれの想いを涙ながらに語った。川島は「Candy Boyになって本当に良かった。3人の仲間と卒業できることが本当に嬉しい。」、「挫けそうに思ったこともあったけど、頑張ってこられたのは、みんなが温かい言葉をくれたから。皆様と作った素敵な思い出を宝物にして頑張りたい。たくさんの愛情を注いでくれて、ありがとうございました」と山本。前田は「Candy Boyとして成し遂げたかった夢とか果たせなかったことが悔いとして残ってしまうけど、それは真剣に取り組んだからこそ残る美しいものだと思います」とメンバー1人1人への感謝のメッセージとともに、グループ活動への名残惜しさをにじませた。最後にリーダーの奥谷が「Candy Boyが大好きです。心から大好きです。Candy Boyは今日で最後ですが、これからもCandy Boyの楽曲を聞き続けて欲しいですし、僕たちと作った思い出を語り続けて欲しいと思ってます。本日はご来場いただき、本当にありがとうございます。」と締めた。メンバーからの言葉に涙するファンが多数おり、Candy Boyがいかに愛されてきたグループかを象徴していた。
そして、本編最後の曲となる『約束の夜に』。「初めて出会った瞬間(とき)が まるで昨日のよう」というフレーズが、ファンとCandy Boyが出会ってから今までの日々を振りかえっているかの様だった。
鳴りやまない拍手の中、白のベストに衣装を着替えたメンバーが登場。前田が「最後の最後まで一緒に楽しみましょう!」という声とともに、『夏色の思い出』、『おそろいのハンカチ』、『陽のあたる窓辺』の3曲でアンコールを飾った。Candy Boyの代表曲である『おそろいのハンカチ』では、メンバーの卒業を惜しむように、そして新たな門出を祝うように全員のハンカチがひらひらと舞った。
そして、MCでメンバーが最後に選んだメッセージは「この景色が僕たちの背中を押して、新たな地図を描き出せると思います。きっと、大丈夫」。Candy Boyの最後となる楽曲は、1曲目にも披露したデビュー曲『陽のあたる窓辺』。4人は今までの感謝を伝えるように、丁寧に客席を廻っていった。最後の1音まで、お客様に最高のひとときを過ごしてほしい、そんな彼らの想いが伝わってくるパフォーマンスだった。曲が終わると、4人は応援してくれたファンに感謝の気持ちを込めて、本公演のテーマにもなった、Candy Boyオリジナルの挨拶「See You BONBON」をお客様とともに行い、惜しまれながらも8年の歴史に幕を下ろした。
■セットリスト
M1:陽のあたる窓辺
M2:香るパルファム
M3:トランスファー・タイム
M4:冬空ラプソディー
M5:Oh!シンデレラ
M6:雨の祝福~Les amoureux~
M7:あしあと
M8:夜空の約束
M9:サン・ジョルディ~僕らのSTORY~
M10:君のとなり~おそろいの日々~
M11:この気持ち花束に込めて
M12:僕らの夏は終わらない
M13:君とアン・ドゥ・トロワ
M14:明日もし雨が降るなら
M15:星降る想い
M16:雪のフェアリー
M17:そばにいたいよ
M18:曇りのち晴れ
M19:コーヒーポット・ロマンティカ
M20:Wonderful Christmas
M21:僕らだけの White Night
M22:Ding Dong
M23:Silent Night
M24:秘密の花言葉
M25:約束の夜に
M26:夏色の思い出
M27:おそろいのハンカチ
M28:陽のあたる窓辺
■「Candy Boy CAFE ~See You BONBON~」公演概要
【出演者】
Candy Boy
奥谷知弘・川島寛隆・前田大翔・山本大智
【開場/開演】
7月7日(日)
卒業公演 17:10開場/18:00開演
【場所】
Dining & Bar LAVAROCK 神谷町
(〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 1F)
■卒業公演特設サイト
https://candy-boy.jp/special/CandyBoyCafe_SeeYouBONBON/
■Candy Boy
https://candy-boy.jp/