東宝株式会社が、新たに手掛ける才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」。本レーベル初の劇場公開作品として 4 人の新進気鋭な監督たちによって創り出された短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』が、TOHO シネマズ日比谷・TOHO シネマズ梅田にて 7 月 11 日(木)までの 2 週間限定で絶賛公開中です。
映画『GEMNIBUS vol.1』のラインナップは、日本のトップ CG クリエイター上西琢也さんが監督を務めた映画『ゴジラ VS メガロ』(シネマティック・バージョン)、映画『娯楽』で「TikTok TOHO Film Festival 2022」のサードアイ賞を受賞した平瀬遼太郎監督のサイコスリラー映画『knot』、アニメーション界の新鋭・ちなさんが監督を務めた新感覚アニメーション映画『ファーストライン』、縦型映画のパイオニアともいえる本木真武太さんの SF 学園ゾンビ映画『フレイル』というジャンルの垣根を超えた傑作たちが勢ぞろいしました。
現在 2 週間限定で劇場公開中の本作では、<14 日間連日舞台挨拶イベント>を実施中。キャスト・スタッフはもちろん、作品や監督に縁あるゲストが日替わりで登壇しています。6 月 30 日(日)に行われた舞台挨拶では、水野真紀(みずの まき)・橘春軌(たちばな はるき)・岡本弥歩(おかもと みほ)がゲストとして登壇し、<俳優になる。>というテーマでトークを展開しました。
岡本弥歩は、2022 年 11 月に行われた第 9 回「東宝シンデレラ」オーディションのファイナリストで、映画『ゴジラ VS メガロ』で女優デビューを果たし、映画初出演にして主演の座を射止めました。橘春軌は第 9 回「東宝シンデレラ」と同時開催された「TOHO NEW FACE」オーディションのファイナリストで、映画『フレイル』で映画初出演を果しています。2 人にとってこの日が晴れて舞台挨拶デビューとなりました。そして、初の大舞台に挑む後輩俳優を見守るべく、事務所の先輩である女優・水野真紀が応援に駆け付けました。
映画を観終わったばかりの観客の皆さんから温かい拍手で迎えられてステージに登壇した橘春軌、岡本弥歩、そして事務所の先輩にあたる水野真紀の3人。橘は「本日はご来場いただきありがとうございます。短い間です
がよろしくお願いします」と元気よくはきはきと挨拶。続いて岡本は、「初めての舞台挨拶で緊張していますが、皆さんと楽しい時間を過ごせたらいいなと思います」と緊張した面持ちを見せながらも、きっちりと挨拶をしました。この日は、晴れの舞台に立つ事務所の後輩を見守るべくステージに登壇した水野は、「私は映画には出ていませんが、東宝芸能のフレッシュな後輩の応援で参りました」と挨拶し、後輩俳優へ温かい眼差しを向けました。
『フレイル』で映画初出演となった橘は、グリーンバックでたった一人での出演シーンだったにも関わらず、「スタッフの皆さんは外国の方が多くて、とくにカメラマンさんはアルゼンチンの方でした。母がペルー人で僕もスペイン語を少し話せるので、それをきっかけにコミュニケーションを取ることができました。初めての現場でしたが、懐かしい南米の雰囲気を感じることができ、温かい現場で撮影することができました」と意外な接点で現場に馴染んでいったことを明かしました。
一方で、『ゴジラ VS メガロ』で主演を務め華々しく女優デビューを飾った岡本は、「撮影前はとても緊張していたのですが、スタッフの皆様が楽しく明るく接してくださいました。最後には撮影が終わって欲しくないと思うほど楽しくて温かい現場でした」と撮影当時を回顧しつつ、「私自身ゴジラシリーズが大好きで、出演が決まった時には驚いたし嬉しかったです」と改めて喜びを噛みしめていました。
そんなフレッシュな 2 人が出演する作品を観た水野は、「橘くんは、あれだけのセリフを、しかも実年齢より上の設定でしたよね?」と確認。橘は「38 歳の役でした。実際は 21 歳です」とコメントすると会場は驚きに包まれました。これを受けて水野は「ずっとカメラ目線で語り続けていたでしょ。けっこう大変は役だろうなと思いました」と感心している様子でした。
一方で岡本については「今も彼女が話した時に驚かれたと思いますが、気さくに朗らかに話すお譲さんが、ものすごくミステリアスな役を演じていて。セリフはほんの少しですが、ちょっとした目の動きや体の動きで表現されていたので、私もそのギャップに驚いています」と衝撃を受けたことを明かしました。
そして、橘は 2022 年に開催された「TOHO NEW FACE」オーディションで、岡本も同年に開催された第 9回「東宝シンデレラ」オーディションを経て事務所への所属が決まったということで、それぞれのオーディションを受けたきっかけの話題に。
橘は「小さい頃から特撮が大好きで、小学生の頃から俳優になりたいと思っていました。その後は特に何もなく、そのまま自衛隊の高校に進学して、3年間訓練をした後、北海道に配属されて勤務をしていました」と全くの異業種からの転身であることを明かしつつ、「父からオーディションの情報を教えてもらい『おまえも頑張ったし、興味あるならどうだ?』と後押ししてもらって、今こうしてこの場に立たせていただいています」とコメントし、俳優に挑戦した経緯を明かしました。
幼い頃から映画を観ることが好きだったという岡本は、「いつか映画館のスクリーンに映りたいと思っていて、小学生の頃に俳優になることが夢になりました」と自身の強い思いを明かし、「たまたま映画館でオーディションのポスターを見つけて、応募してみようと思いました」と振り返りました。
一方で、第 2 回「東宝シンデレラ」オーディションの審査員特別賞を受賞したことがきっかけで俳優となった水野は、自身の応募のきっかけについて「塾で好きだった男の子に冷たくされて…その腹いせでした。新聞広告でシンデレラには賞金がついていて、受賞したら見返せるかなと思って…。結果シンデレラではなかったので、賞金はありませんでした(笑)」と話し会場の笑いを誘いました。そんな動機を持ちながらも俳優の道を突き進んでいることについて、水野は「事務所が敷いてくれたレールから降りる勇気がなくなってしまいました。責任感だけは強かったので、今自分が何をするべきかという責務を果たし続けている気がします」と現在にも続く思いを語りました。
この日の舞台挨拶は、トークテーマが「俳優になる。」ということで、後輩俳優たちに捧げる“俳優としての心得”は何かと聞かれた水野は、「普段の休みは、“休み”ではないということですね。この先順調に仕事が進まなくてオフが増えることもあるかもしれません。そんな時にどれだけのことを吸収できるか、吸収することで声が掛かったときにすぐにスタートダッシュができるかがすごく大事です。自分の休みは自分だけの休みではなくて、作品への貢献という感覚で過ごすことが大事だと思っています」と呼び掛けました。
大先輩からの金言を受けて、橘は「オフの時に何をするかが大事だと身に染みて感じています。何をやっても無駄のない職業だと思っていて、新しく始めた趣味も作品に活かせるチャンスで、何をするかによってどういう俳優になるか形作られていくと思うので、これからも準備を怠らずに先輩のような俳優になりたいです」と力強く宣言しました。
岡本も「経験したことが役に立つ仕事だと思うので、少しずつでも何かを吸収していきたいと感じました」とコメントしつつ、「水野さんのワークショップで、心に残っている言葉があって…“日々周りの人に支えられていることを忘れない”、“感謝の気持ちを大切にする”ということを教わりました。そのことを忘れずに成長していけたらと思っています」と大先輩の言葉を胸に活躍していくことを誓いました。
最後に、橘は「本日は観てくださってありがとうございました。初めての作品ではありますが、これからも頑張ってまいりますので、応援をよろしくお願いします」と呼び掛け、岡本は「今回のプロジェクトのように私もたくさんのことに挑戦していけるように頑張りたいと思います。7 月 11 日まで上映中なので、周りの人に広めてくださったら嬉しいです。本日はありがとうございました」とアピール。水野は「今回のトークテーマが、“俳優になる。”でしたが、俳優は作品や視聴者や観客の皆様によって育てられて成長していくものだと思います。橘くん、岡本さんなど、東宝芸能の若い才能に対してご声援をいただけたらと思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締め括りました。
映画『GEMNIBUS vol.1』作品概要
■タイトル:『GEMNIBUS vol.1』
■監督:上西琢也/平瀬遼太郎/ちな/本木真武太
■テーマソング:Vaundy「常熱」(SDR)
■製作:GEMSTONE Creative Label
■配給:TOHO NEXT
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公開表記:6 月 28 日(金)より TOHO シネマズ 日比谷、TOHO シネマズ 梅田にて 2 週間限定公開中