杉咲花 志尊淳 小野花梨 桑名桃季 石原慎也(主題歌) 町田その子(原作) 成島監督 豪華スタッフキャストが巨大クジラから登壇!杉咲「自分の周波数が広がる大切な出会い」志尊「出演を決めたフックは”花ちゃん”が主演だったこと」 - 日刊エンタメクリップ

杉咲花 志尊淳 小野花梨 桑名桃季 石原慎也(主題歌) 町田その子(原作) 成島監督 豪華スタッフキャストが巨大クジラから登壇!杉咲「自分の周波数が広がる大切な出会い」志尊「出演を決めたフックは”花ちゃん”が主演だったこと」

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杉咲花 志尊淳 小野花梨 桑名桃季 石原慎也(主題歌) 町田その子(原作) 成島監督 豪華スタッフキャストが巨大クジラから登壇!杉咲「自分の周波数が広がる大切な出会い」志尊「出演を決めたフックは”花ちゃん”が主演だったこと」

©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

町田そのこによる原作「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)は、2021年の本屋大賞を受賞し、累計発行部数100万部目前の圧巻の傑作ベストセラー小説。<52ヘルツのクジラ>とは、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。しかし、そんな「世界で最も孤独なクジラ」たちにも、その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる。その声はいつか届く─。主題歌は本作に深く共鳴したSaucy Dogが書き下ろした「この長い旅の中で」。

主人公・貴瑚を演じるのは、抜群の演技力で映画・ドラマと幅広く活躍し、国民的女優としての地位を確固たるものにしている杉咲花。貴瑚が幸せになることを一身に祈るトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾役に志尊淳。職場の上司で貴瑚の初めての恋人となる新名主税役に宮沢氷魚、貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴役に小野花梨。貴瑚が海辺の街で出会う少年役に桑名桃季。人間の光と影を見つめ続ける名匠・成島出による、切なる想いの先に、胸を揺さぶる希望の光を届けてくれる愛の物語が完成した。

この日を待ちわびた約500名を超える観客が見守る中、会場には本作を象徴する巨大なクジラの造形が出現。

観客からは驚きの声が上がり、さらに杉咲花、志尊淳、小野花梨、桑名桃季がクジラの上から登壇!大仕掛けな演出に会場は熱気の渦に包まれた。

杉咲は、この作品への出演を「かけがえのない出会いになりました」と語り「この物語で描かれていることをひとつひとつ知っていくにつれて、もしかして自分がいままで見えていなかったかもしれない存在の周波数、自分が聴こえる周波数が少しだけ広がったんじゃないかと思っていたりもして、すごく大切な出会いになったと思います」と本作への並々ならぬ思いを口にする。

これまでにない難しい役を演じるにあたって、志尊は「知らないことが多すぎたので、とにかく知ることを大切に演じさせていただきました」と語る。事前にリハーサルの時間をたっぷりとった上で、撮影に入ったこともあり志尊は「(撮影に)入るときは、みんな団結していたし、役を理解する時間も多く取れました」とふり返り、杉咲も「ウォーミングアップの時間を含め、役を知っていく時間でもあったし、お互いを信頼できる贅沢な時間をつくっていただきました」とうなずく。

小野は杉咲とは以前から仲が良く「花の家に1か月くらいお泊りしてたりした(笑)」と明かすほどだが今回、共演するにあたっては「公私混同しないように、過剰に距離をとったりしていました」と明かす。劇中でも親友同士の役柄で「役作りが要らない、お互いを探る時間が必要なくて、それは贅沢な大事な時間になりました」と充実した表情を見せる。

一方、杉咲はプライベートでもよく知る小野との共演について「友達が仕事場にいるって感覚に慣れなくて、こっ恥ずかしさもありました」と照れくさそうに明かしつつ「お芝居が始まった時、(役柄の)美晴として存在してくれる花梨を目の当たりにして、背筋が伸びる思いでした」とも。小野も“女優”杉咲花について「佇まいも、スタッフ一人ずつへの気遣いも、普段は見れない一面を見せていただいて、非常に勉強になりました」と語ったが、杉咲さんは「ちょっとイジられてるような…(苦笑)」と返し、2人の微笑ましいやりとりに会場は笑いに包まれた。

桑名は本作が映画初出演で、舞台挨拶に登壇するのもこれが初めて。緊張した面持ちを見せていたが、現場の様子を尋ねられると、杉咲が「何が楽しかった? 思い出に残ってることは?」と隣で優しくアシスト。桑名は「(杉咲さんが演じた)貴瑚さんの家のテラスから見えた景色がすごくキレイでした。あと、飛行機が初めてだったからすごくワクワクしました」と笑顔で語った。さらに、杉咲らとの共演について「みんなの演技に圧倒されちゃって、演技してるのを間近で見て、腰をぬかしちゃいそうになりました」と語っていた。

杉咲は桑名について「演じるにあたって、どうしてここにいて、何でこのセリフを言うのか? 何でこの感情になるのかをちゃんと腑に落としながら演じている姿は立派でした」と称賛し、続けて小野は「現場のアイドル、天使でした。元気に現場にいてくれたらみんなが嬉しくて」と桑名の存在に癒されていたよう。

本作の主題歌「この長い旅の中で」を書き下ろしたSaucy Dogのヴォーカル・ギターの石原は、本作の物語に触れ「僕自身、他人のこと心から信頼するのが難しい性格なんですが、原作を読ませていただいて、(孤独を抱える)52ヘルツのクジラたちってたくさんいるんじゃないかと思ったら、気が楽になりました。自分も人のことを信じてみたいとか、自分のことを騙す人がいても、その人のことを大切に思っていたいと思える人はいるなと思ったので、そういう気持ちで書かせていただきました」と曲に込めた思いを明かす。

杉咲さんは主題歌「この長い旅の中で」について「人との関わり合いに前向きな気持ちになれる曲だなと感じました。エンドロールが流れる時間って、生活に戻っていく心構えをする時間でもあると思っていて、劇場を出た時にそっと背中を押してくれる温かい音楽が最後に流れるのを嬉しく思いました」と称賛と感謝の言葉を口にする。

原作者の町田は、完成した映画について「自分の原作にはない新しい感動がグッと迫ってきました。たくさんの人が関わること、その全ての方たちが、原作者の私以上に情熱と愛情を抱いてくださって、だからこそ、私がなしえなかった、もう一歩先までみなさんが作ってくださったと思っています。ありがたいと思うと同時に、人の心と情熱ってすごいものがあるなと感動していました」と最大限の賛辞を送り、成島監督との脚本段階でのやりとりについても「ご褒美が届くような気持ちで、脚本を待っていて、普通に楽しみでした。どんなふうに生まれ変わるのかと完成するまでずっと楽しみでした」と楽しそうにふり返る。

志尊は、初めてとなった成島監督作品への出演についても言及。「10代の頃から見させていただいていて、役者だったら『出たいな』という気持ちが強かったんですけど、途中からもう交わることがないだろうと感じていた中で、このお話をいただきました。それでも簡単に『やりたいです』と言えるような作品、役柄ではなく、自分にそこまで背負える覚悟を持てなかった段階で成島さんとお話した時、作品にかける思いをお聞きして『これは一緒にやっていきたい』と思えたので、今回、一緒にできたのは幸せな経験でした」と万感の思いを語る。

成島監督は「本当に難しい役だったと思うし、みなさん(オファーを)受けるかどうかというところから悩みが始まって、脚本も読んでいただいて、意見をもらうことを繰り返し、いろんな障害をひとつひとつ乗り越えていって、みんなで一丸となって脚本づくりの段階から始まった感じでした」と述懐。若い俳優陣との現場についても「正直、はじめは不安も大きかったんですが、リハーサルをやっていくうちに、みなさんの本気度と作品に対する誠実さ、難しい役に対するアプローチに感服しました」と賛辞を送る。

また、志尊は杉咲との共演についても「今回、僕がこの作品の出演を決めたひとつのフックは、主役が花ちゃんだったこと」と明かし、現場での様子ついて「俳優が作品に向き合う姿勢ってこうだよな…というのをまざまざと感じました。いまにも倒れそうな熱量で役と向き合っていて、撮影が終わったら終わりじゃなく、宣伝活動ひとつひとつに対しても、誰よりも前に立って突き進んでいく姿を見て、尊敬しかなかったし、お芝居をしていても『杉咲花、素晴らしいな』と思いました」とリスペクトを口にする。

杉咲は「恐縮です」と照れつつ「最初は探り探りでしたけど、この作品に対してどう思っているか? 意思を共有しながら、安吾としての眼差しをカメラが回っていないところでも向け続けてくださって、絶対的な味方としていてくださったんです。サポートに徹してくださって、こんなに素敵な共演者さんと出会えたことが幸せですし、何より身を捧げて安吾という役を演じ切られた姿に尊敬しかないです」とこちらも敬意と称賛の言葉で返し、会場は感動に包まれていた。

この日は、物語にちなんで登壇陣が自分を元気にするためのアイテムを発表!石原は「アニメですね。ジャンルを問わず、全般的にいま出ているものを片っ端から見ます」と明かし、小野は「本」と回答し、読書は「感情がブラッシュアップされるので大切にしています」と語る。

桑名は「おすし」と書いたフリップを掲げ「サーモンが好き」とニッコリ。杉咲は「サウナスーツ」と書かれたフリップを見せ「家にウォーキングマシンがあって、時々、運動するんですけど、サウナスーツがいいと聞いて、最近購入したんですが、汗の量が全然違う!運動は頭がすっきりします」と笑顔を見せる。

志尊は「マッサージ」とのことで「いつも来てくださるトレーナーさんに、深夜に撮影が終わっても『これから来れますか?』とお願いしています。終わったらそのまま寝るという贅沢を(笑)」と癒しを明かす。

町田は「ビール」と回答。本作の劇中の貴瑚とも通じるが「(自身が)好きなので、(貴瑚にも)飲ませました」とニヤリ。「(原稿が)書けない時も飲みます。掛けないストレスは全部ビールで流します」と豪快に語り、会場の笑いを誘っていた。

そして、成島監督は「焚火」と意外な趣味を告白。「炎を見ながら、炎がはぜる音を聞いて、ビールを飲んでいると、何時間でも飽きないです」としみじみと語っていた。

舞台挨拶の最後に杉咲さんが登壇陣を代表してマイクを握り「とても緊張しています。こんなに緊張することはあまりないんですが…」とこれから作品を観る観客を前にややこわばった表情を見せつつ「私たちは、この物語を本当に大切に思っていて、どんなふうに届けられるかを議論し続けてきました。本当にいろんなことが描かれるんですけど、最後には光を見出そうとする姿を描き切れるだろうかというところにみんなで、いまできる限りの力を注いできました。きっといろんな感想があると思いますが、そこでの気づきを人生やこの先、関わっていくものづくりにフィードバックしていけたらいいなと思っています。見てくださる方々が、この物語をもしも必要と思っていただけたら、『こんな映画があったよ』と誰かに伝えていただけたら嬉しいです。隣にいる人のことを想像できる作品になっていたらいいなと思います」と思いの丈を語り、会場は温かい拍手に包まれた。

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©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

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©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

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©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

映画『52ヘルツのクジラたち』は2024年3月 1日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー

©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

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