スポーツ×芸術でこれまでにないスポーツ産業と、コトを起こす人間をデザインしていき、未来を変えていくことを理念に掲げる株式会社YASUDA group(ヤスダグループ)は日本代表MF久保建英選手が所属するレアル・ソシエダと2023年10月6日に戦略的パートナーシップを締結することを発表しましたが、そのパートナーシップ契約発表を記念しまして、『YASUDA group×レアル・ソシエダ パートナーシップ契約締結発表会』が2024年1月11日㈭にミッドタウンタワーカンファレンスルーム1〜3(〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1)にて行われました。
会場にはYASUDA groupから、代表取締役 安田慶祐氏、最高執行責任者 片山堅仁氏、アカデミーディレクター 酒本勝太氏、最高ウェルビーイング責任者 岡部将和氏、最高マーケティング責任者 谷川烈氏、通訳 片山慈英氏、
レアル・ソシエダからは、会長 ジョキン・アぺリバイ氏、スポーツディレクター ロベルト・オラべ氏が登場し、契約発表に関してのお話や、レアル・ソシエダの教育システムを生かしたアカデミーの開校、そしてジャパンツアーと題した日本でのレアル・ソシエダのトップチームの試合について、説明を行いました。
まず、パートナーシップ契約について、YASUDA group代表取締役 安田氏は「最初に、今年令和6年元日に能登地方で大きな地震がありました。被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。」と話し、続けて
「色々なことがある中で、こういった締結の発表ができるということは嬉しい限りです。本日は皆様にひとつひとつしっかり説明していきたいと思います。日本の中で夢を持ち、サッカーを愛する少年少女がいます。その子供たちに何かひとつでも多く届けられると良いなという気持ちがあり、私たちの夢という冒険が始まりました。その中でレアル・ソシエダというクラブは私達にとって大きな出会いでした。なぜかというとレアル・ソシエダというチームは育成が特化しているからです。そしてレアル・ソシエダの会長・ジョキンとの出会いも本当に不思議な出会いで、私たちは出会った瞬間から相違相愛になり、向かっていく道というのがひとつの事業として、想いが合ったことで、こういった締結に繋がりました。ジョキンには深い感謝の気持ちを伝えたいです。」と自身の想いと共に、会長のジョキン・アペリバイ氏への感謝の気持ちを語られました。
レアル・ソシエダ 会長のジョキン・アぺリバイ氏はそれを受け、「まず初めに令和6年の能登半島で被災された方々、心よりお見舞い申し上げます。ここでレアル・ソシエダについて、お話したいのですが、東京という地に今回レアル・ソシエダが来ますが、私は15年間レアル・ソシエダにいます。私たちの組織力と築き上げてきたことを使って、色々なことに精一杯取り組んでいきたいと思います。私たちのメソッドは、サッカーのことはもちろん、人としてどういった成長をしていくかも今まで考えてきたので、そういったことも踏まえて取り組んでいきたいと思います。レアル・ソシエダを一言で例えると“家族”。この日本で家族をもっともっと増やしていこうと思います。日本という地で私たちレアル・ソシエダとYASUDA groupは家族となりました。私たちが長年取り組んできたことを日本で表現していくことで、必ず日本の力になると思います。このプロジェクトが長年続いていくことと、成功していくことを私は確信しております。なので、私たちを信用してくれたYASUDA group・安田さんにとても感謝しています」と本プロジェクトの期待を露にしました。
また同時に発表されたレアル・ソシエダ ジャンパンアカデミーについて、レアル・ソシエダのミケル・メリーノ選手、ミケル・オヤルサバル選手のコメント、そしてレアル・ソシエダで活躍中のサッカー日本代表MF久保建英選手と、マルティン・スビメンディ選手の対談インタビューを放映。
ミケル・メリーノ選手は、「レアル・ソシエダが日本で開校することをどう思うか?」という質問に対し、「日本の方々にとって、良いニュースだと思います。またラ・レアルにとっても、クラブが成長し、大きくなるという意味で良いニュースです。この取り組みによってラ・レアルのようなクラブがどのようにして機能しているかを学ぶ絶好の機会になると思います。ユースの育成という点ではラ・レアルは世界最高のクラブのひとつです。さらにサッカー選手の育成だけでなく、人の育成に関してもそうだと思います。ここスビエタでは、トップレベルの選手を育てることはもちろんですが、同時にロッカールームの振舞いなどの人材育成についても重きを置いています。日本人は、”学ぶことを惜しまない”謙虚な人たちだと思うので、ラ・レアルのメソッドを素直に吸収できるでしょう。なのでラ・レアルのメソッドの価値を子どもたちに対して明確に示すべきでしょう」と、レアル・ソシエダと日本の相性の高さを示しました。
ミケル・オヤルサバル選手は「現在のレアル・ソシエダの強さの理由」について問われると、「チーム全員の団結力だと思います。私たちは個人のレベルでは突出していると言えませんが、チームの結束力が、私たちの強さだと思います」と語りました。
レアル・ソシエダで活躍中のサッカー日本代表MF 久保建英選手と、マルティン・スビメンディ選手の対談インタビューで「レアル・ソシエダが日本でアカデミーを開校することについてどう思うか?」ということについて、マルティン・スビメンディ選手は「ラ・レアルにとって良い戦略だと思います。日本の若い選手たちにとっても、ラ・レアルのメソッドを直接知ることができる良い機会になると思います」、久保建英選手は「僕もとても良いと思います。日本人はスペイン人と同じような身体のサイズだし、ワールドカップやユーロで活躍するスペインの真似をしようとしてきたと思います。そのため、このような取り組みは私たちにとって、とても良いことだと思います」。
また「レアル・ソシエダのアカデミーに入るために学んでおいた方が良いことは?」という質問に対して久保建英選手は、「ラ・レアルだけでなく、バスク地方と日本には“敬意を払う”という共通点があると思います。スペインの他の地方と比べると、人を尊重し、より親しみやすく、責任をもって物事を取り組むことや時間を守ること。そういったサッカーのプレー以外のことでも重要だと思います」と語りました。スペイン語で行われたインタビューですが、最後には久保建英選手は日本語で「みんなにとって、今ヨーロッパの一線で活躍しているクラブが日本にきて、アカデミーを開いてくれるということは非常にポジティブなことだと思うので、このチャンスを無駄にしないように、参加される人たちは是非チャンスをつかみ取ってほしいなと思います」と日本の子供たちにメッセージを送りました。(※各動画は本資料のURLからダウンロードできます)
会場では改めてレアル・ソシエダのスポーツディレクター ロベルト・オラべ氏はアカデミーについて「このプロジェクトに全力を注ぎ、成功していけるように全力を尽くしたいと思っております。大きな目標はレアル・ソシエダで長年築き上げてきたものを用いて日本の中から数年後にトップチームで戦える選手を発掘、成長させることです。このアカデミーでは、たくさんの経験を積んだ指導者・コーチがスペインから来ます。私達がしたいことは、日本で選手を発掘して、最終的に契約を結ぶこと。長年築き上げてきたものを浸透させた選手をトップチームに入れていくことです。ここからプロジェクトが始まり、技術的なところから、次はスカウティングに入っていきますが、小学生、中学生、高校生にもスカウティングに入っていき、そこでレアル・ソシエダの組織を浸透させていくことが目的です。」と意気込みをお話されました。
続いて、YASUDA groupのアカデミーディレクター 酒本氏は「今回、アカデミーを立ち上げるに向けて、多くのミーティングを行いました。レアル・ソシエダでは、トップチームに上がれる選手をどのように育てるのか、あとはどのようにリストに載せていくのかということを考えて常にトレーニングをしております。リストの中には、スペイン人のみならず、日本人の選手を入れるということを目標に今回のアカデミーを立ち上げております。アカデミーに関しては、メソッドの確立をして、そのメソッドを基にトレーニングをするということに重きをおいております。そういったものを築き上げていき、今後世界でプレーをしたいという子供たちに夢を与えられるプロジェクトにしていきます。レアル・ソシエダの現在のトップチーム選手60%がアカデミー出身、40%はアカデミー以外から来ている選手で構成されております。アカデミーに関しては、80%は地元の選手、20%を外から取るという形で大半をアカデミーから育ててきて、トップに上げることをクラブとして目標に掲げております。そのような特徴を生かしたメソッドを学べるのは今回のプロジェクトがあってのことだと思います。レアル・ソシエダはサッカーのみならず、人としての育成にも注力しており、人間力の教育についてもしっかり行うことが特徴です。世界で戦いたいという子供たちに夢を与えるプロジェクトとなっております。また地域の街クラブの人たちとも連携をとっていきたいと思っております。そういった方々のお力があってタレント発掘ができると思いますので、保護者の方がパパコーチとしてトレーニングを行っているクラブもあると思いますが、そういった方々にもメソッドを共有していきたいと思っております。」とアカデミーの基盤について語りました。
YASUDA groupの最高執行責任者 片山氏は「タレントプログラムを2024年3月下旬から4月初旬にかけて始めていきます。アカデミーのタレントプログラムの対象は小学生となっております。ですが、小学生以外の方もロベルトが試合を見てスカウトして、日本全体の才能を発掘できるような形で進めていきます。タレントプログラムについて、今回は対象になる選手は無償で参加できるような形を整えていけたらと思います。日本のエリートという形で扱い、大事なタレントとして育てていきます。
ロベルトが関わっているということが本当に本プロジェクトの本気度が伝わると思います。こういったプロジェクトにサッカー少年少女は挑戦していただけたらと思います。」と話しました。
また現在スペインで子供たちのアカデミーを開校しているYASUDA group最高ウェルビーイング責任者 岡部氏は、「今回のプロジェクトは、大きな夢や熱い気持ちを持って挑戦する選手に夢を叶えるチャンスがあります。久保建英選手のように、サッカー選手として活躍したいという気持ちが本気である子供たちと、僕たちは一緒に歩んでいきたいと思います」と熱く語られました。
またジャパンツアーについても久保建英選手とマルティン・スビメンディ選手、そしてミケル・オヤルサバル選手からのインタビュー動画も公開。「日本での親善試合を行う予定ですが試合以外の楽しみはありますか?」という質問に対してマルティン・スビメンディ選手は「新しい文化に触れる事です。自分たちの文化とは違うので、環境、食べ物、歴史…。わからないですけど、あらゆる面で私たちとは全く違う文化だと思います。具体的に何が というのはわからないですけど少し文化に触れてみたいと思います」と回答。
「対戦したいJリーグのクラブはありますか?」という質問に対しては、久保建英選手は「以前所属していたFC東京です。とても良い思い出がありますし、首都のクラブで、日本代表が試合をする新しいスタジアムもあります。試合をやれば多くの人が観にくると思います。個人的にもまだそのスタジアムでプレーしたことはないです。日本‐ブラジル戦はありましたが ベンチにいました。そこでプレーできたらと思います」と熱い想いを語りました。
ミケル・オヤルサバル選手は「近いうちにお会いできることを楽しみにしています。応援してくださることに感謝しています」と日本のファンの皆様にメッセージを伝えました。
最高マーケティング責任者 谷川氏は「今、レアル・ソシエダの選手たちの動画をご覧いただきましたが、レアル・ソシエダのトップチームが実際に日本に来て、試合をします。対戦相手や日程、場所については現在調整中となりますが、レアル・ソシエダのトップチームの魅力を日本に見せたいとレアル・ソシエダの皆様も話しており、とても魅力的な試合になると思います。
子どもたちがたくさん来て、試合を見て、夢を持ってもらえるような場にしたいですし、そうなるような仕組みを考えています」と親善試合への期待とツアーの目的をお話されました。
レアル・ソシエダ 会長のジョキン・アぺリバイ氏は「今お話にあった通り、今年レアル・ソシエダが東京にやってきます。レアル・ソシエダのカラーを日本にもちいて、試合ができることを光栄に思います」と喜びを語られました。
最後に安田氏より「本日二つ大きなアナウンスをしました。一つ目はアカデミーについて。日本から多くの子どもたちが挑戦できる場を日本の様々な場所に作っていきたい。レアル・ソシエダが地方も含めて色々な場所に行き、アカデミーが開校できるように頑張っていきたいと思います。二つ目は、ツアーについてです。ツアーの日程をしっかり決めて、皆様に良い報告をできればと思います。
そして最後に、今回の締結に関しては、レアル・ソシエダの『お金目的ではなく、“育成”という観点で日本に向き合っていきたい』という強い想いに応える形で実現しました。YASUDA groupとしても本プロジェクトをしっかり推進していきたいと考えております。」と締めくくり、『YASUDA group×レアル・ソシエダ パートナーシップ契約締結発表会』は終了しました。
▼アカデミーサイト https://japanacademy.realsociedad.jp/
▼ジャパンツアー https://japantour.realsociedad.jp