ソロアイドル・タレントの八木沙季が、5月31日(水)に東京・表参道GROUNDで生誕ライブ『八木沙季バースデーライブ~しゃき、東京の女になる~』を開催した。
「検証します!」の掛け声とともに何気ない疑問を体当たりで解決していくTikTokがバズり、検証アイドルとしてフォロワー数が60万人を超える八木沙季。彼女は約9年間、関西のアイドルグループ・Lovelysのメンバーとして活動してきた。今年3月にグループ活動を終え、4月にYU-Mエンターテインメントに移籍。彼女は活動拠点を関西から東京へ移し、気持ちも新たにソロアイドルの活動を始動した。今回のライブは、30歳の生誕のお祝いと、ソロアイドルとしての第一歩目を踏み出すめでたいステージである。ライブでは、観客の前で生検証を行い、新曲「検SHOWします!」を初披露。さらに新曲「検SHOWします!」が、ライブ当日の深夜0時から配信リリースされることが発表された。
八木の生誕とソロの門出をお祝いしようという大勢の観客の前に、ライブSEに乗って八木が登場。白と水色を基調とした真新しい衣装の彼女は、友人のうぱぎを肩に乗せ、ソロ曲「右耳にささやいて」を歌唱。弾けるようにライブをスタートした。
八木は「本日30歳になりました。東京の女こと八木沙季です!」と挨拶。「めっちゃ久しぶりにみんなの顔を見れてすごくうれしいです!」とファンとの久しぶりの再会に喜びの声を上げる。さらに彼女は「この衣装、めちゃかわいくないですか? よく見ると、うぱぎのプリントになってるんですよ。最強の自分の衣装ができたので、これを着倒すぐらいいろんなところに行けるようにがんばりたいです。今日はみなさんよろしくお願いします!」とライブの意気込みを口にした。
同じ事務所に所属するアップアップガールズ(2)の鍛治島彩が、誕生日祝いの花束を渡し、ここからは、上々軍団のさわやか五郎が司会、鈴木啓太が天の声となって「生検証します!」のコーナーが始まる。
最初のお題は『10分で山手線全部覚えられるのか、検証します!』。東京に来て2ヶ月の八木は、必死になりながら山手線の30駅を覚えていく。上々軍団の2人の邪魔を10分間しのぎきった彼女は、見事に30駅を言い切ることに成功。そして「検証結果、2ヶ月も住めば言えるようになる!」と声を上げた。
次は『好きなものと嫌いなもの。どちらを叫ぶとより力が出るのか、検証します!』というお題。握力計を握った八木は、推しであるOCHA NORMAの「米村姫良々―――!!」の名前をシャウトし28.2キロの記録をマーク。嫌いなもの「しそー!!」を叫ぶと23.1キロという結果。好きなものを叫ぶとより力が出るということを証明した八木は、「検証結果、米村姫良々の力はすごい!」という推しバンザイな結論を口にした。
続いては『「ニャー!」というと身体が柔らかくなるらしい…検証します!』というお題に挑戦。「やっぱり、声を出すのが大事らしいんですよ」と語る彼女は、観客を巻き込み会場全体で前屈を実践。何も言わずに前屈したあと、八木と観客は地球の裏側のブラジルまで届くほどの大声で「ニャー」と言いながら前屈する。すると彼女は「何も言わないと厚底の上までしか行かなかったのに、「ニャー」って言ったら下まで着きました!」と結果を報告。そして八木は「検証結果、ブラジルのネコに届いた!」と喜びの声を上げた。
次の検証は『人差し指を15秒間強く引っ付けていると離れなくなるらしい…検証します!』というもの。八木は以前やったときに離れなかったということで、今回はさわやか五郎とお客さんにやってもらおうと提案。八木の合図でさわやか五郎と観客が15秒間人差し指をくっつける。さわやか五郎は「ほんとに離れない!」と驚くものの、会場の大半は離れてしまう人がほどんど。それを見た八木は「検証結果、人それぞれ」ともっともな言葉を語った。
楽しい生検証のコーナーもラストのお題。最後は『ゴルフボールのくぼみ336個あるらしい…検証します!』というもの。八木はただ数を数えるだけではなく、その間に会場のファンからの質問に回答していく。「同じYU-Mエンターテインメントのアイドルで仲良くなりたい人は?」の問いに、彼女は「ほんとにかじぃちゃん(鍛治島彩)です。Lovelysの頃からステッカーをくれたり、お話ししやすかったんですよ。でも最近アップアップガールズ(2)のライブを見て、めちゃくちゃかわいいなと思ったのが島崎友莉亜ちゃんです。小さくて赤ちゃんみたいなのに歌もダンスもめちゃ上手いんです。島崎ちゃんをうぱきと一緒に持ち歩きたいです」と、島崎友莉亜マスコット化計画の野望を口にした。さらに天の声は、つぼみ大革命の吉岡久美子、3時のヒロインの福田麻貴、前の事務所の仲間であるYes Happy!という八木と深い交流のあるメンツからの、彼女のタレコミ情報を語っていく。ギリギリで爆笑のタレコミに八木も大慌て。そんな中、ゴルフボールのくぼみを数え終わらないままでタイムアップとなってしまった。この結果は、後日TikTokにアップすることとなった。
お客さんと爆笑しながらの生検証のあとは、ライブコーナーに突入する。八木は「がっつりひとりでライブするのが初めてなので、めちゃくちゃ緊張してます。みなさんも、いっぱい声出して楽しんでください!」と声を上げ、自身で作詞したファンタジーでキャッチーな「オカシナセカイ」を元気いっぱいに披露。続けて、彼女が大好きなスマイレージのナンバー「シューティングスター」を楽しいムードで届けた。
MCタイムで彼女は「私はYU-Mに直談判で入らせてもらったんですけど、直談判キャラとして、今日も(社長の)山田さんに直談判したいです」と声を上げた。「今日ライブがすごく楽しくて、みんなに会えたのがすごくうれしいんです。毎月、みなさんに会えるライブとかイベントをしたいんですがどうですか?」と月イチライブを直訴。すると山田社長は「赤字にならない限りだったらいいですよ」とリアルに回答。八木は「じゃあ、赤字になるまで毎月ライブやイベントします!」と歓喜の声を上げた。「グループが3月末に解散して、2ヶ月間みんなに会えなかったのがすごく寂しかったんです。私はライブがめちゃくちゃ好きなので、今日みんなの顔見てめちゃ元気もらえました! 自分、生きてるなーって思えてます。すごい楽しいから、みんなと会える機会を作りたかったんです」と直談判の理由を語る。さらに「今日はご祝儀で来てくれた方もいると思うから、「今日楽しかったから次も来たいな」って思ってもらえるライブにしたいって意気込んでます。なので、毎月来てください。お願いします!」と声を上げると、観客は大きな拍手で応えた。
ライブに戻ると、「嫌なことを伐採していこうって曲です」という紹介からソロ曲「BASSAI!!」をパワフルに歌唱する。続いて、Berryz工房の「すっちゃかめっちゃか〜」をノリノリでパフォーマンスした。
ここで八木の新曲の初披露の時間となる。「これも直談判で、「バースデーライブで新曲があったらお客さんも来てくれるんじゃないですかね?」って言って強引に新曲を作っていただきました。曲はmichitomoさん、振り付けを槙田紗子さんに作っていただいたんです。めちゃうれしいです。でも、ほんと私は恵まれた環境だなってすごく思います。だからこそ結果を残したいと思ってるし、だからこそこの曲をバズらせたいなと思ってます!」と新曲に込めた思いを語った。
新曲「検SHOWします!」は、“検SHOWします!”が連呼される8ビットサウンドの入った明るいポップチューン。八木は元気いっぱいにパフォーマンスし、ファンと一緒に検証ポーズを決めまくり、会場のテンションをガンガンにアップさせた。
「めっちゃ緊張した〜」と語る八木は、「なんとこの「検SHOWします!」が、今日の24時から配信リリースされます! 何回も聴いてください!」と、本格的なソロとしての初リリースをファンに発表した。
息を整えた彼女は、上京した思いを語っていった。「私が東京に出てきたのは、絶対に売れたいって気持ちがあったからなんです。今は何が当たるかわからない時代で、だからいろんな仕事をしていきたいんです。タレント、アイドル、TikToker、肩書きはなんでもいいなと思ってます。でも、その中で私が一番したいのはアイドルなんです。みんなとこうして楽しく過ごす時間は絶対失くしたくないなと思ってます。ソロになったのに、こんなにみんなが来てくれてるのは普通なことじゃないなと思うんですよ。ほんとに早く売れて、みんなが「昔から応援してんねんで」って胸を張れるような人になりたいです。だからSNSもがんばるし、大好きなアイドルもしたいです。みなさんと一緒に楽しいことをしていけたらなと思っているので、これからも応援していただけたらうれしいです!」と八木は内に秘めた熱いを伝え、観客は大きな拍手を送った。
ラストナンバーは、八木のともだちのうぱぎが作詞作曲した「さきちゃんとぼく。」。きみはひとりじゃないという強い絆をポップに観客に届け、ハッピーな空気でライブは終了。
観客に熱烈なアンコールに応えてステージに戻った八木は、「アンコールありがとうございます。もう1曲、歌い継いでいきたいなと思うこの曲を最後に歌います!」と声を上げ、Lovelysのナンバー「OH YEAH」を披露する。ノリノリのアップチューンで彼女はステージを駆け回り、ファンとコール&レスポンスしながら歌っていく。会場全体で“OH YEAH”を叫び、強烈な盛り上がりとなってライブはフィニッシュとなった。
生の「検証します!」で笑いを誘い、ライブでは熱くハッピーな空間を作り上げた八木沙季。ふんわりとした雰囲気ながらも中身は熱々な彼女が、新たなアイドルのジャンルを開拓しそうな予感はたっぷり。ぜひとも、これからの八木沙季の活躍に期待して欲しい。
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