ポーランドのプログレッシヴ・ロック・シーンを牽引する4人組、リヴァーサイドの通算8作目となるオリジナル・アルバム『ID.エンティティ』が、日本は2月22日(水)にソニーミュージックより発売されることが決定した。
薄暗い哀愁が漂う中で鳴り響くソリッドなギター、近未来的シンセやアナログな肌触りのオルガン、そして温もりのある声質で儚げに歌うヴォーカルが心地よく響く彼らの音楽には東欧バンドならではの独特の風情があり、そのサウンドは「アトモスフェリック・ロックとメタル要素のブレンド」などと形容される。
2003年の傑作デビュー・アルバム『アウト・オブ・マイセルフ』で早々にプログレッシヴ・ロック・シーンで高い評価を得た彼らは、その後も順調にキャリアを重ね、母国ポーランドでは直近4作品全てがゴールド・ディスクを獲得するなど大きな成功を収めている。
特に2018年の前作『ウェイストランド』はポーランド・チャートで2度目の1位を獲得した他、ドイツや北欧では過去最高のチャート・アクションを見せるなど、ポーランド国外での人気も着実に上昇している。
この5年ぶりとなるアルバム『ID.エンティティ』は、2016年に他界したギタリストのピョートル・グルジニスキの後任としてマチイェ・メラーを迎え入れて制作した初の作品でもあり、彼ららしい陰りのあるハード・エッジなプログレ・サウンドに加えて、80sニューウェイヴ風のポップ・センスを発揮した躍動感溢れる楽曲など、ライヴさながらのダイナミズムに溢れ、音楽的な懐の広さを持った彼らの“エンティティ”(=実体・本質)をより感じさせる内容となっている。
デビュー21年目となる今年、過去数作に渦巻いていた悲しみに別れを告げ、新たなステージへの力強い一歩を踏み出した作品と言えるだろう。
商品情報
リヴァーサイド
『ID.エンティティ』
品番:SICP 31600
定価:¥2,750(税込)
・高品質Blu-spec CD2仕様 ・解説・歌詞・対訳付
2月22日(水)発売
【収録曲】
1. Friend or Foe? / フレンド・オア・フォー?
2. Landmine Blast / ランドマイン・ブラスト
3. Big Tech Brother / ビッグ・テック・ブラザー
4. Post-Truth / ポスト・トゥルース
5. The Place Where I Belong / ザ・プレイス・ウェア・アイ・ビロング
6. I'm Done With You / アイム・ダン・ウィズ・ユー
7. Self-Aware / セルフ・アウェア
8. Age of Anger / エイジ・オブ・アンガー <ボーナス・トラック>
9. Together Again / トゥゲザー・アゲイン <ボーナス・トラック>
バイオグラフィー
2001年、ワルシャワで友人同士のマリウシュ・ドゥダ、ピョートル・グルジニスキ、ピョートル・コジエラスキ、ヤツェック・メルニツキの4人で結成。2003年、1stアルバム『アウト・オブ・マイセルフ』でデビューするやプログレッシヴ・ロック界隈で高評価を獲得する。このアルバム録音後にキーボーディストのヤツェック・メルニツキが脱退し、翌年ミハウ・ワパイェが加入。2005年の2ndアルバム『セカンド・ライフ・シンドローム』から、母国ポーランドを除くインターナショナル・リリースにおいてインサイドアウト・ミュージックと契約。順調にキャリアを重ね、2007年の3rdアルバム『ラピッド・アイ・ム-ヴメント』でポーランド・アルバム・チャート2位、2009年の4thアルバム『アノウ・ドミニ・ハイ・デフィニション』で同チャート1位を獲得する。2015年に6thアルバム『ラヴ、フィア、アンド・ザ・タイム・マシーン』を発売。2016年、ギタリストのピョートル・グルジニスキがザ・ワイナリー・ドッグスのワルシャワ公演を観覧した翌日、肺塞栓症で他界する。2018年、トリオ編成で7thアルバム『ウェイストランド』を発表、ポーランドでは2作目の1位、ドイツや北欧では過去最高チャートを記録する。2020年、ツアー・サポートで起用していたギタリストのマチイェ・メラーが正式メンバーとして加入、4人編成に戻って現在に至る。
・マリウシュ・ドゥダ (Mariusz Duda) - Vocals, Bass, Electric & Acoustic guitars
・ピョートル・コジエラスキ (Piotr Kozieradzki) - Drums
・ミハウ・ワパイェ (Michał Łapaj) - Keyboards, Synthesizers, Rhodes piano and Hammond organ
・マチイェ・メラー (Maciej Meller) - Electric Guitars