天野なつ×LinQコラボも大盛り上がり! 表現者としての進化から目が離せない。天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~レポート

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さわやかな秋の風が、キンモクセイの香りを運ぶ土曜日の昼下がり。

2025年10月18日(土)、東京・浅草花劇場にて『天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~』が開催されました。

アイドルグループ『LinQ』卒業後、ソロアーティストとして活動をスタートした天野なつ(以下、なっちゃん)。LinQ時代と比べると、ソロというステージパフォーマンスがより注目される環境に身を置いて、丸7年を迎えました。常にチャレンジを続け、毎年進化し続けてきたなっちゃん。この7年の成果が、この日披露されます。

この日は、16時50分の開場前から浅草花劇場前には長蛇の列。ファンのみなさんの期待、そしてなっちゃんの7周年を祝いたい気持ちの強さがうかがえます。客席に詰めかけるファンのみなさんの表情は、ニッコニコでした。

17時30分、ファンにとってもなっちゃんにとっても大事な大事なステージが幕を開けます。オープニングアクトを飾るのは、LinQ。LinQ時代になっちゃんも歌った『チャイムが終われば』、そしてヤマモトショウさん作詞のヒットチューン『お知らせします、君を好きになりました』を元気いっぱいに披露し、7周年に色鮮やかな花を添えました。

メンバーの森斗咲羽は、かつて『LinQKIDS』として活動時に、なっちゃんのイベントへ足を運んだときのエピソードを披露。「(私が観に来ていることに)気づいてくれて、一緒に写真を撮ってくれたんです」と笑顔で思い出を振り返った。そして、メンバーたちが口を揃え「天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~、スタートです!」と高らかにライブの幕開けを宣言した。

すると、ステージは打って変わって暗転。紗幕が備え付けられ、スクリーンにオープニングムービーが流れます。オープニングムービーに描かれたのは、退廃した街で生きる7人の少女たちが笑顔(Smile)を取り戻していくストーリー。今日のキーワードが暗に示され、7人目に登場したなっちゃんそっくりの少女がおにぎりを頬張り、笑顔を取り戻したところで、いよいよ本編がスタートします。

暗闇の中からステージに現れたのは、6人のダンサーを引き連れ、ポーズを決めるなっちゃんらしきシルエット。紗幕で、なっちゃんの表情やメンバーの顔ぶれはわかりませんが、天野なつファンならおなじみ、右手で顔を覆う決めポーズのあのナンバーであることは明らかです。イントロが流れ、クールかつ伸びやかに歌い始めるなっちゃん。天野なつ 7周年ライブ、『Don’t be shy』で幕開けです。

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写真:ozepon◎

一番のサビが終わるタイミングで紗幕が落ちると、ダンサーたちの顔ぶれも明らかに。おなじみのIQプロジェクト研究生・月野杏咲、宮岡ゆあに加え、莉こ、ako、さらにLinQから海月らな、華山あかりが参加!一体感のある艶やかなパフォーマンスで、会場を盛り上げます。なっちゃんもクールに歌い、早くも客席は総立ちになっていました。

天野なつ×LinQコラボも大盛り上がり! 表現者としての進化から目が離せない。天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~レポート
写真:ozepon◎

海月らな、華山あかりがステージを降りると、拳を突き上げるなっちゃん。息つく暇もなく流れる『Sunrise』のイントロ。呼応するように観客も拳を上げ、叫ぶファンたち。再び夏がやってきたような気持ちにさせてくれるアツいオープニングです。

怒涛の2曲を歌い終えたなっちゃんは、「みなさん、こんばんは〜! 天野なつです!」と挨拶。立ち見の観客を見つけると、「すごい!立ち見の方もありがとうございます 」と興奮気味です。「今回は、なんとLinQがゲスト出演してくれます! でも、1曲目から出てくると思わんかったよね? LinQファンの方も見逃さないように」と盛り上げると同時に、「幅広い世代にやさしいライブを心がけているので、ときどき座りながら楽しんでくれたら嬉しいです」と気遣いを見せていました。

MCが明け、『True Love』の都会的なサウンドをパワフルかつダンサブルに歌い上げたかと思えば、『恋してbaby!!』では休日の朝を思わせるようなポップなナンバーを明るく表現。間奏をファルセットによるコールアンドレスポンスで盛り上げ、観客のリアクションに「(この雰囲気こそ)ライブですねぇ」と満足げな様子です。

続いてのナンバーは、顔の横で手をグルグルと回す振り付けが可愛い『イタイケなSummer Magic』。「この振り付けはアズ(杏咲)が得意だから、みんなも負けないように、浮かれた感じでやってください! 」と呼びかけます。また、歌唱中はステージを降りて、客席を回るなっちゃん。最も浮かれていた観客には、“浮かれちゃっ大賞”のタスキをプレゼントし、会場を笑わせました。

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写真:ozepon◎

すっかり“天野なつワールド”となった浅草花劇場ですが、なっちゃんはまだまだ手を緩めません。

続いては「ライブがないときも、みなさんに会えないときも心に寄り添える曲をつくりたいと思って、つくりました」という『Yorimich』を披露。なっちゃんがソロデビュー以降着実に積み重ねてきた歌唱力を存分に発揮し、観客のみなさんの心に想いを届けるのでした。

会場がなっちゃんの表現力に圧倒されたところで、アコースティックコーナーへ。

柏原収史(Gt.)とRinko(Key.)が登場し、まずは『憂い』を披露。「私がもう私じゃなくなってしまう前に」という一度聞いたら忘れないフレーズを力強く歌い上げます。続いてはカバー曲『オリビアを聴きながら』を杏咲とツインボーカルで抜群のコンビネーションを見せ、なっちゃんだけではなく杏咲の成長ぶりも感じさせるのでした。

続いてはLinQからリーダー・黒田れいと森斗咲羽が登場。LinQ2代目リーダーのなっちゃん、そして現リーダーの黒田れい、そしてエース格の森斗咲羽というこのライブでしか見られないようなフォーメーションで、LinQが大事に歌い継いできた名曲『I am…』を情感たっぷりに歌い上げ、観客の心をひとつにしました。

黒田れい、森斗咲羽がステージを降りてからは、コロナ禍に書いたという楽曲『願い』を披露。アコースティックだからこそ、なっちゃんの言葉がより鮮明に会場内に響き渡ります。観客たちも何もできなくなった数年前に想いを馳せ、当時のもどかしさを思い出しつつ、今こうしてライブが戻ってきたことに心からの喜びを感じているようでした。

アコースティックコーナーが終わり、ステージ転換……と思いきや、なんとここでなっちゃんのご両親からサプライズのお手紙が。かなりクセ強で博多弁全開のご両親からの手紙に会場は笑いに包まれます。

天野なつ×LinQコラボも大盛り上がり! 表現者としての進化から目が離せない。天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~レポート
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(ちなみに、あとから聞いた噂では、実はこちらのコーナーは、なっちゃんの「観客のみなさんに笑いをお届けしたい」という想いから発案に至ったそうですが、本当にご両親が書いた手紙だったのか、読んだのは本当にご両親だったのか等々真相は闇の中です……)

観客のざわめきを吹き飛ばすように、ステージには『ダンスナンバー』のイントロが鳴り響きます。すると、ステージの上手と下手から交互にダンサーが登場! スポットライトに照らされながら、クールかつアグレッシブな動きでフロアを沸かせます。すると立て続けに『anyone』へ。なっちゃんのライブの鉄板とも言える流れで、会場は再び大きな盛り上がりを見せます。

天野なつ×LinQコラボも大盛り上がり! 表現者としての進化から目が離せない。天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~レポート
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すると、三度LinQメンバーが登場! 織多莉鈴と森山結友を迎えて、ネコの振り付けが可愛すぎる『Cat Mint』で会場ボルテージは最高潮に。織多莉鈴と森山結友がステージを降り、可愛さの余韻が残るなかでなっちゃんは『Take on the world』を力強く、そして伸びやかに歌い上げ、堂々たる存在感を示しました。

そして本編ラストを飾るのは、新曲『ナナシゴエ』。「いつも笑顔のイメージがあるかもしれないけど……」と、この曲に込めた想いを明かすなっちゃん。「曝け出したい 嫌われたくない」。ステージに立つ人間としてあまり見せることのなかったなっちゃんの心の奥にこびりつく想いが存分に綴られた楽曲を、魂込めて披露。表現者としての確かな片鱗を感じさせ、本編は幕を下ろすのでした。

しかし、進化し続ける天野なつを目の当たりにした観客のみなさんも黙ってはいません。

なっちゃんがステージを降りるやいなや「アンコール!」の大合唱。なっちゃんをステージに呼び戻します。ダンサーたちを引き連れて再びステージに立つなっちゃんがアンコールに選んだのは、新曲『Reunion』。リズミカルかつ前向きなサウンド、そしてキレのあるダンスで客席を明るく照らしました。

そして、LinQから有村南海、橘杏來が登場し、ライブアンセム『Sky Flyer』を大熱唱! なっちゃん、有村南海、橘杏來、そしてダンサーたちのカッコよすぎるダンスに会場は大盛り上がり。ラストにはLinQメンバー全員がステージに立ち、大団円を迎えるのでした。

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ライブを終えたなっちゃんは「終わっちゃった〜!」と口にしながらも、確かな手応えを感じている様子。「ライブはやるのもいいけど、つくるのも好きです! これからも期待していてください!」と頼もしすぎる言葉で、2時間のステージを締めた。

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7周年を迎え、まだまだ成長し続けるなっちゃん。彼女の進化からぜひ目を離さないでください。

天野なつ×LinQコラボも大盛り上がり! 表現者としての進化から目が離せない。天野なつ 7周年ライブ ~ 7th mile ~レポート

<セットリスト>
Don’t be shy
Sunrise
True Love
恋してBaby!!
イタイケなSummer Magic
Yorimichi

憂い
オリビアを聴きながら(cover:杏里)
l am…(cover:LinQ)
願い

ダンスナンバー
anyone
Cat Mint
Take on the world
ナナシゴエ

en.
Reunion
Sky Flyer

レポート:田中嘉人
写真:ozepon◎

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