龍 真咲 ブロードウェイキャストと夢の共演『人生は、挑戦と夢と希望のパレード』

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元宝塚歌劇団・月組トップスター 龍 真咲が、10月9日、渋谷・東急シアターオーブにて行われた、ワールド・ミュージカル・コンサート『ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ』最終日に、日本人スペシャルゲストとして登場し、本場の錚々たるキャスト陣と共に、圧巻の歌唱力を披露した。

このコンサートは、今、まさにブロードウェイやウエストエンドで活躍中の旬なキャストを招き、本場ニューヨークやロンドンで行われているミュージカルの名曲を日本に居ながらにして鑑賞できるという非常に貴重なコンサートで、今回は、「東急シアターオーブ5周年記念公演」と銘打ち、新たな試みを加え、満を持して開催されたミュージカルファン熱望のオリジナル・コンサートだ。

今回の新しい試みは、演出・振付として、ブロードウェイで現在活躍中の「マーク・スチュアート」を招き、本場の振付を体現するダンサー達も共に来日。スピーディーでアクロバティックなコンビネーションダンスを得意とするマークの振付を、究極のボーカルと共に味わえるという贅沢なステージが実現、まさに、『ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ』というタイトルにふさわしいコンサートとなった。

今回、メインキャストとして来日したのは4名。『レ・ミゼラブル』ジャベール役でも名高く、日本にも多くのファンを持つ「アール・カーペンター」、2016年に、ハリウッドを代表する女優「グレン・クローズ」が出演し話題となった『サンセット大通り』でブロードウェイデビューを果たした「シボーン・ディロン」、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など日本でも有名な作品でブロードウェイの常連でもある「エリック・クーンジー」は、今回が初来日。『ウィキッド』のエルファバ役はこの人が世界1との呼び声も高い「ウィレマイン・フェルカイック」は、ディスニー映画『アナと雪の女王』のエルサ役(オランダ語版・ドイツ語版)でも世界中から注目を集めた。

この奇跡の4人で贈る今回のコンサートは、2部構成となっており、ACT1は、ニューヨークを体感して欲しいという想いがダイレクトに伝わる演出で、2017年トニー賞のミュージカル作品賞、また「ベン・プラット」がミュージカル主演男優賞など6冠を獲得した話題作『ディア・エヴァン・ハンセン』の「ウェイヴィング・スルー・ア・ウィンドウ」からスタート、一気に気持ちが高まる。その後『オン・ザ・タウン』『エニシング・ゴーズ』『フォッシー』『42ndストリート』などの名曲がずらり。メインキャストが代わる代わるコミカルに楽しませる構成が続く。

ACT2は、各ボーカリストの持ち歌を存分に聴かせる構成となっており、「ウィレマイン・フェルカイック」が、日本でもファンの多い『エリザベート』から「魂の自由」を情感豊かに、また深く力強く歌い上げたのが印象的だった。その後、通訳を交えて、メインキャストの自己紹介が行われ、本日のスペシャルゲスト、「ワンダフルでビューティフルな Masaki Ryu」と紹介があり、拍手の中シルバーのドレスに身を纏った龍がゆっくりとステージに登場する。少し緊張した様子で龍が、「今まで宝塚の男役として、ロミオとジュリエット、1789、ミー&マイガールなどの作品に主演として出演して参りましたが、今日は、女の子で歌います」とゆっくり噛みしめるように話すと、通訳が英語でその言葉を伝える。すると、4人のキャストからは驚きのリアクションが。「男役」で演じていたという事と、目の前にたたずんでいるどこからみても女性らしい龍の姿に、不思議そうに何度も通訳に尋ねながら確認をしている光景がファンを和ませた。

期待に満ちた1曲目は、『ウエストサイドストーリー』より「トゥナイト」。「エリック・クーンジー」がトニー役を務め、龍はマリアを唄う。二人が向き合いエリックのリードで手を取り合いながら歌う龍の姿は初々しく、まさにマリアのときめきを感じさせる。デュエットのハーモニーが繊細で美しく、龍の伸びの良い高音が劇場中に響き渡る。昨年末にエリザベートスペシャルガラコンサートで「私だけに」を熱唱し客席を驚かせたソプラノが更に進化しているようだった。歌い終わると何度も何度もエリックに笑顔でお礼を伝えている姿も印象に残る。そして、いよいよソロ曲に。龍が選んだ曲は、自身が6月にNYで感動し、2度も観劇に足を運んだというミュージカル『アナスタシア』より「ジャーニー・トゥ・ザ・パスト」。ステージのセンターに立ち、正面を見つめて力強く歌う姿に、龍の歌に対する並々ならぬ想いを感じる。8月には自身のファーストアルバム「L.O.T.C 2017」をリリースし、歌手として歩み始めた勇気と挑戦とも重なり、客席からは万来の拍手が起こる。「人生は挑戦と夢と希望のパレード」と彼女は言う。今回のこのコンサート出演は、まさに、挑戦であったと思う。そしてきっとその向こうには、夢と希望が待っているに違いないと、そう確信させる熱唱であった。彼女の歌は聴くものに勇気と希望を与えてくれる。来日したメインキャストと通じる大切なものを彼女は表現し、スペシャルゲストとしてふさわしく素晴らしいステージであった。

そして、いよいよコンサートはクライマックスへ。

「エリック・クーンジー」は『ミス・サイゴン』より「神よ何故」、「シボーン・ディロン」は『キャバレー』より「キャバレー」、「アール・カーペンター」は『レ・ミゼラブル』より「スターズ」、「ウィレマイン・フェルカイック」は『ウィキッド』より「ディファイング・グラヴィティ」という、それぞれのキャストが最高の持ち歌を、ブロードウェイの劇場さながら作品の1場面を見ているかのような臨場感たっぷりに惜しげもなく聴かせる。
どの曲もステージと客席が一体となり、張りつめた空気が満ちる。歌い終わるとブラボーの連続、そして、拍手が鳴りやまない。

まさに渋谷がブロードウェイとなったコンサート。
素晴らしい歌声を聴けた興奮と、心地よい余韻が贅沢な、夢のようなコンサートであった。

ライター:YUMA
撮影:下坂敦俊

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