5月9日、ヤマハ音楽振興会は音楽教育事業「ヤマハ音楽教室」が今年で開設70周年を迎えることを記念して、東京・銀座のヤマハホールで『YAMAHA MUSIC SCHOOL×スキマスイッチ SYNC-BEAT CONCERT』が行われ、男性2人組ユニット・スキマスイッチ(大橋卓弥・常田真太郎)が登場しトークやライブが行われた。
今回のコンサートは、ヤマハ音楽教室の 70 年間の節目に感謝の気持ちを込めて開催するもので、音楽を奏でる喜びを、より多くの皆さまと共有したいと企画された参加型のコンサート。
スキマスイッチは、中島みゆきの名曲『時代』と代表曲『全力少年』を披露した。
昨年20周年を迎えたスキマスイッチさんに節目に感じた心境の変化について聞くと大橋さんは「デビューした時にメジャーデビューって、デビューした瞬間に一夜にして人生が変わると思っていたんですが、デビューシングルが聞いてもらう機会がなく売れなかったんです。そこからスタートして、これからどうなっていくのかなって思いながら始まって、なんとか必死で走ってきて、最初に10周年っていうのが来て、10周年来たんだと思って、まさかそれがあと10年、20年なんて続くとは思ってなかったので、なんか本当に夢のように感じます。でも思い返せば本当に色んなことやらせてもらったなと、色んな方にお世話になったり、色んな方に応援してもらったなというのが感じます」と話した。
ヤマハ音楽教室の活動について聞かれた大橋さんは「楽器なんか特にそうですけど、習いたくても始めたくてもやり方が分からないようなところがあるので、まずそのきっかけみたいなものを提供していただけると、気軽に入っていける。実際に楽器って触ってみて難しそうに見えたけど、意外とやり始めたら面白くて、個人練習頑張っちゃうなとか、そういう気づきもあると思うんで、そういう機会を70年ですから本当に素晴らしいことだと思います」と語った。
常田さんは「あと50年か。どう頑張っても追いつけない」とコメントした。
いつ頃から楽器を習い始めたのですかと聞かれた大橋さんは「最初に習い始めたのは、小学校の時にピアノを習いました。元々僕はクラシックピアノを習い始めてて、歌なんか歌うと思ってなかったので、小学校から始めて中学校の2年生くらいまで続けていたんですけど、中学校入った時にバレーボール部に入って、バレーボールって指を使うんじゃないですか。ピアノの先生に、バレーボールかピアノかどっちかにした方がいいって言われて、両方やりたかったんですけど、中学2年生の時に、そこで習い事としては終わっちゃったんです。クラシックピアノでショパンが好きで、ショパン弾きピアニストになりたいなって漠然と思ったんです。今思えば全然無理なんですけどそんなことを思ってましたね。出会った時は、多分僕の方が弾けていたと思う」と述べた。
楽器を習ったことがなかったという常田さんは「ピアノは最初、右手と左手のパートをそれぞれ別々に録音していました。もしかしたらスキマスイッチは歌とキーボードが逆だったかもしれないですね」と笑って答えた。
演奏を終えると大橋さんは「感動しました。自分たちの楽曲をみなさんに演奏してもらえたと思うと、いっもは届けるばっかりなので、実際に演奏している映像を見たりしたので、みなさんが弾いてくれたんだと思うと感動しました。新鮮な気持ちでした」と話した。
イベントの最後には、この日46歳の誕生日を迎えた大橋さんへのバースデーサプライズも行われた。
最後に大橋さんは「46歳でサプライズをしてもらえる場所にいられるとは思わなかった。本当に感謝しています。大先輩の小田和正さんが、僕の30年上なんです。でも歌ってらっしゃるので、目標はやっぱりそこまで歌えたらいいなと思ってます。小田さんの功績に追いつくことはできないですが、僕も歌い続けることができたらいいなとは思ってます。一緒に皆さんもずっと続けていけたらいいなと思ってますんで、ぜひぜひ音楽をこれからも楽しみましょう」と語った。
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