“小説を音楽にするユニット”YOASOBI。2019年11月に公開したデビュー曲「夜に駆ける」は、公開直後から瞬く間に注目を集め、国内の各種配信チャートでも1位を席巻、複数カ国のバイラルチャートにもランクインし、2020年の年間Billboard JAPAN総合ソング・チャートとストリーミング・ソング・チャートでは1位を獲得。現在ストリーミング累計再生回数は史上初となる10億回を突破。第71回、第72回と二年連続でNHK紅白歌合戦にも出場している。2022年2月より、島本理生・辻村深月・宮部みゆき・森絵都という4人の直木賞作家とのコラボプロジェクト『はじめての』を始動。原作小説4作が収録された書籍と、「ミスター」「好きだ」「海のまにまに」「セブンティーン」の4曲、またそれらをまとめた『はじめての - EP』をリリースし、原作小説から広がる世界、楽曲の幅広さを見せつけた。
2022年8月には、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」のステージで初めての夏フェス出演を果たし、LEDパネルを用いた特殊なステージや演出が話題に。夏フェス出演にあわせてスタートした“移動式書店「旅する本屋さん YOASOBI号」”では、YOASOBIの関連書籍の販売に加え、Ayase・ikuraが監修したカレーをキッチンカーで販売するなど、幅広い展開でも注目を集めた。2022年10月期のTVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のオープニングテーマ「祝福」は、その原作小説『ゆりかごの星』(大河内一楼 著)とともに大きな反響を呼び、2023年2月にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン『ユニ春』テーマソング「アドベンチャー」を配信リリース。4月12日(水)にはTVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌「アイドル」をリリースし、Billboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で21週連続の総合首位を獲得、Billboard JAPANの歴代連続首位記録を更新、加えて史上最速でストリーミング累計再生回数は6億回を突破した。さらに、米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”、Apple Music「トップ100:グローバル」、YouTube music charts TOP 100 songs Globalでも首位を獲得し、J-POP史上初となる記録を次々と打ち立て続けている。4月24日に全世界配信されたTikTok LIVEでは累計視聴者数約63万人、同時視聴者12万人超えと、TikTok LIVEにおける国内アーティストのパフォーマンスライブで最高の視聴者数を記録。初アリーナツアー『YOASOBI ARENA TOUR 2023 “電光石火”』では追加公演含めて7都市14公演で計13万人を動員。8月には” 88rising's Head in the Clouds LA Music & Arts Festival”で自身初となる米国でのライブを敢行。さらに、9月には韓国の人気音楽番組「M COUNTDOWN」へ出演。9月29日には、TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマとなる新曲「勇者」をリリースし、MVは公開からわずか11日で1,000万回再生を突破するなど早くも話題を生んだ。そして、10月には満を持して約1年半の活動を記した3rd EP『THE BOOK 3』をリリース。11月には、自身初のゲームとのコラボ楽曲となる『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』インスパイアソング「Biri-Biri」を配信リリースし話題を呼んだ。12月には1000人の18歳世代と作り上げた『YOASOBI18祭(フェス)』テーマソング「HEART BEAT」をリリース。さらに自身初のアジアツアーYOASOBI ASIA TOUR 2023-2024を敢行し、各所でチケット即完を記録。4月には世界最大級のフェスCoachella Valley Music and Arts Festivalへ出演。加えて、ロサンゼルス、サンフランシスコでの単独公演は受付から30分でチケットが完売。国内では5周年を迎える2024年秋に自身初のドーム公演の実施が決定するなど、J-POPを代表し世界に打って出ていくアーティストとして、国内外のあらゆる場面で際立った活躍を見せている。
そんなYOASOBIが、シカゴ発、今ではヨーロッパ、南米等でも展開している国際的なフェス“Lollapalooza”に出演が決定している8月に、アメリカ ニューヨーク、ボストンでの単独公演を実施することが決定した。8月6日(火)にRADIO CITY MUSIC HALL(ニューヨーク)、8月8日(木)にMGM MUSIC HALL AT FENWAY(ボストン)にて、ワンマン公演を開催。チケット販売は、Crunchyrollによるプレセールが4月25日(木)正午12:00[現地時間 EDT]= 4月26日(金)AM2:00[日本時間 JST]、一般販売が4月26日(金)正午12:00[現地時間 EDT]=4月27日(土)AM2:00[日本時間 JST]からスタートとなる。
さらに、アメリカの大手エージェンシーCreative Artists Agency とのエージェント契約を結んだことも発表となった。CAAは数多くの俳優、女優、脚本家、監督、プロデューサー等を抱えるアメリカの大手エージェント会社となり、プロ野球選手の大谷翔平や、俳優 西島秀俊などのグローバルに活躍する日本人タレントも所属。
世界最大級のフェス コーチェラ・フェスティバルへの出演、さらにアメリカ東海岸ロサンゼルス・サンフランシスコでの単独公演を敢行したYOASOBIの今後の世界での活躍に期待していて欲しい。
YOASOBI LIVE IN THE USA サンフランシスコ公演ライブレポート
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコにある”The Warfield”。先週から今週にかけて、世界最大級の音楽フェスティバル・コーチェラへの出演を果たし、その間に自身初となるアメリカでのワンマンライブを、キャパシティ5,000人を誇るロサンゼルスのShrine Expo HallにておこなったYOASOBIが、今回のアメリカツアーの最後の地として選んだのは、歴史と伝統を感じさせるこのコンサートホールだ。
これまで工事現場やオフィス、日本武道館、全国のアリーナ、そしてZeppなど、日本国内だけでもさまざまなタイプの会場からパフォーマンスを届けてきたYOASOBIにとっても、こうした海外のホールでのライブはまた新鮮だろう。エントランスの看板には「SOLD OUT」の文字が掲出され、会場前でおこなわれたグッズ販売にも長蛇の列。期待が高まる中、YOASOBI2回目のアメリカワンマンライブが幕を開けた。
ポップでリズミカルなSEから一転、ガラスが割れるような音と共にアグレッシブなビートがフロアを揺らす。ステージにコンポーザーのAyase、ボーカルのikuraとバンドメンバーが姿を現すと、The Warfieldに詰めかけたオーディエンスから熱い歓声が上がった。その様子を満足げに見渡しながら、ikuraがステージ中央後方のリフトに陣取り、フロアを見渡しながら徐々に上昇していく。
“Welcome to YOASOBI’s Show!!”という第一声とともに1曲目「セブンティーン」のイントロフレーズが鳴り響くと、会場のボルテージはさらに高まった。続く「祝福」でそのギアがさらにもう一段上がる。今年の1~3月に国内のZepp6箇所でおこなわれたツアー”POP OUT”の流れを汲むこのオープニングは、今のYOASOBIライブのアグレッシブさを感じるにはもってこいだ。アメリカでの初ライブとなった昨年のフェス”HEAD IN THE CLOUDS LOS ANGELES”出演を経て、今年ワンマンライブで戻ってこられた喜びを語るikuraのMCを挟み、スタンドマイクでスタイリッシュに「ハルジオン」を披露。「好きだ」ではコーラスとクラップで会場が一つに。アカペラから始まる「あの夢をなぞって」は海外でもストリーミング再生数が多い楽曲だけあり、自然とシンガロングが巻き起こる。続く「たぶん」も海外認知の高い楽曲。メロウな歌い出しながら大きな歓声が上がるのは、もはや海外ライブで恒例の風景になった。
ステージ上のメンバーが一旦姿を消すと、前方の湾曲した巨大LEDに映し出されたのは、入場時に配布された”POP OUT GLASSES”着用の合図。こちらもツアー”POP OUT”で話題を呼んだ3D演出だが、それをそのままアメリカまで持ってきて実現してしまうところにYOASOBIのライブチームのこだわりが感じられる。この地でも老若男女問わず絶大な人気を誇る巨大IP・ポケモンとのコラボ曲「Biri-Biri」に始まり、ラララのコーラスに合わせて着座の観客も大いに体を揺らして楽しんだ「ミスター」、「小説を音楽に」というYOASOBIのコンセプトを言葉と映像で十二分に表現した「もしも命が描けたら」、すり鉢状で天井の高い会場のすみずみにまで澄んだ歌声と泣きのギターソロが響き渡った「優しい彗星」を披露し、「ツバメ」で会場全体をピースフルな空気で満たす。オーディエンスはグラス越しに飛び出してくる映像に時折大きなリアクションをしながら、音楽と映像、そして歌と演奏の、文字通り次元を超えた演出を思い思いに楽しんだ。
続いてのMCでは、Ayaseが"こんばんは" "はじめまして" "腹減ったンゴ" と日本語のコールアンドレスポンスで盛り上げる場面も。用意してきた手紙で今回のアメリカ遠征での手応えを語り、”Let's make perfect night together!!”という煽りから「アイドル」へ。Billboard GlobalチャートでTOP10入りを果たし、YOASOBIの名をグローバルに知らしめるきっかけになったこの1曲のパフォーマンスは、今日のオーディエンスが最も待ち望んだ瞬間のうちのひとつだろう。怒号のような歓声と熱で会場のテンションをグッと上昇させると、立て続けに「勇者」「怪物」という人気アニメの主題歌を披露。バンドの演奏もひときわ激しくなり、会場が揺れに揺れる凄まじい盛り上がりとなった。
続いてはikuraが手紙を読む番。日本で生まれたYOASOBIの音楽をアメリカでもたくさんの人が聴いて、広げてくれて、こうしてライブで一緒の時間を過ごせることへの喜び、感謝を語り、「群青」を披露。”積み上げてきたものが武器になる””あとは楽しむだけ”という歌詞が、故郷から離れた地でも自分たちらしく堂々とパフォーマンスをする姿と重なり強烈な説得力を持つ。続く「HEART BEAT」では、ステージに映された日本語の歌詞を、さまざまなルーツを持つであろうオーディエンスがめいめいに口ずさむ。エモーショナル極まるままに、本編は幕を閉じた。
間髪入れずに起こるアンコール、One more song!!という呼びかけもまた海外ライブの一つの特徴。応えて登場したメンバーの表情にも、達成感のようなものが見てとれる。”I'm sure everyone knows next song”と自信たっぷりに紹介したデビュー曲「夜に駆ける」で再び日本語の大合唱を巻き起こし、およそ90分のライブは駆け抜けるように終演を迎えた。
2週間のうちにCoachellaで3ステージ、ワンマンライブを2本という怒涛のスケジュールを軽やかに走り切ったYOASOBI。現地のメディアやSNSでもその様子が多数取り上げられたことで、楽曲のみならずアーティストとしての認知度、存在感もひときわ高く濃くなったことだろう。8月には、すでに出演が発表されていたシカゴ開催のフェス・Lollapaloozaに加え、ニューヨークとボストンでのワンマンライブを開催することも発表された。デビュー5周年を迎える今年、国内では東京・大阪でのドーム公演を控える中、夏のアメリカで彼らがまたどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から待ちきれない。
2024.4.21(Sun) YOASOBI LIVE IN THE USA
Venue : San Francisco The Warfield
<Set List>
1. セブンティーン
2. 祝福
3. ハルジオン
4. 好きだ
5. あの夢をなぞって
6. たぶん
7. Biri-Biri
8. ミスター
9. もしも命が描けたら
10. 優しい彗星
11. ツバメ
12. アイドル
13. 勇者
14. 怪物
15. 群青
16. HEART BEAT
En. 夜に駆ける
【公演情報】
■Coachella Valley Music and Arts Festival
会場:アメリカ・カリフォルニア州 コーチェラ・バレー
2024年4月12日(金)&19日(金):YOASOBI単独ステージ
2024年4月14日(日):「88rising Futures」ステージ
■YOASOBI LIVE IN THE USA
2024年4月18日(木)アメリカ ロサンゼルス
会場:SHRINE EXPE HALL
2024年4月21日(日)アメリカ サンフランシスコ
会場:THE WARFIELD
■Lollapalooza 2024
2024年8月3日(土)アメリカ シカゴ
会場:GRANT PARK
2024年8月6日(火) アメリカ ニューヨーク
会場:RADIO CITY MUSIC HALL
2024年8月8日(木) アメリカ ボストン
会場:MGM MUSIC HALL AT FENWAY
◆アーティスト情報◆
★YOASOBI
Official Site:https://www.yoasobi-music.jp/
X(旧Twitter):https://twitter.com/YOASOBI_staff
YouTube Channel:https://www.youtube.com/c/Ayase0404
TikTok:https://www.tiktok.com/@yoasobi_ayase_ikura
【プロフィール】
コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、「小説を音楽にするユニット」。2019年11月に公開された第一弾楽曲「夜に駆ける」はBillboard Japan 総合ソングチャート"HOT100"にて2020年年間1位を獲得し、2023年9月に史上初のストリーミング累計10億回再生を突破。2021年1月6日に満を持して初のCD『THE BOOK』をリリース。豪華な仕様が大いに話題を呼び、オリコンデイリーランキング初登場2位を記録しながら、配信では全ての楽曲がApple Musicストリーミングチャートで15位以内に同時ランクインするという快挙を達成。2月には、初のワンマンライブ『KEEP OUT THEATER』を新宿・ミラノ座跡地の工事現場にて開催。7月にはユニクロ「UT」とのコラボライブ『SING YOUR WORLD』をユニクロ有明本部内・UNIQLO CITY TOKYOにて開催し、YouTube LIVE配信で、同時接続者数28万人を記録する盛り上がりを見せた。12月にはその年リリースした楽曲全てを含む2nd EP『THE BOOK 2』を発売し、日本武道館にて初の有観客ライブも大成功におさめた。同月発表された、Spotifyの“2021年海外で最も再生された日本のアーティスト”ランキングにて1位獲得。米国のニュース情報誌『TIME』に掲載された“The 10 Best Songs of 2021”に「怪物」が選出されるなど、海外からの注目も集めている。現時点で、リリース楽曲の内、12曲がストリーミング再生1億回を超えている。2022年2月より、島本理生・辻村深月・宮部みゆき・森絵都という4人の直木賞作家が原作小説を書き下ろし順次楽曲を発表していくというプロジェクト『はじめての』を始動。8月には、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」のステージで、初めての夏フェス出演を果たし、各地のフェスでも初ライブを繰り広げ、LEDパネルを用いた特殊なステージや演出が話題に。2023年2月には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとのコラボで「アドベンチャー」をリリース、4月にはTVアニメ『【推しの子】』オープニングテーマ「アイドル」をリリース。「アイドル」は日本を飛び出し海外でも大きな反響をよび、Billboard JAPAN 総合ソングチャート”HOT100”にて21週連続の1位を記録、グローバルチャートでもBillboard GLOBAL TOP200(Excl.U.S.)にて1位という記録を打ち立てた。8月にはHEAD IN THE CLOUDS LAで初のアメリカ公演を実現、9月には韓国の人気音楽番組『M COUNTDOWN』への出演を果たしている。
9月29日には、TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマとなる新曲「勇者」をリリースし、10月18日に3rd EP『THE BOOK 3』を発売したばかり。12月には香港のフェスClockenflap、台北のフェス2023 Simple Life 簡單生活節にてヘッドライナーを務め、今後予定する海外ワンマン公演もチケットが即完するなど、J-POPを代表し世界に打って出ていくアーティストとして、国内外のあらゆる場面で際立った活躍を見せている。