昨年8月29日に「乳がん」を公表したブラザー・コーン(バブルガムブラザーズ)。直後から治療に専念、今年1月の摘出手術が成功し、復帰ライヴ『Bro.KORN復帰LIVE!! -ザギン・アンプラグドライヴ-』(3月24日、銀座・ベースグランベル)で"リニューアル"した元気な姿を見せた。
本来のソウルミュージックをベースにしたダンサブルな内容ではなく、現在も抗がん剤治療を継続中であることを考慮した動きの少ない"アンプラグド(アコースティック)"ライヴとなった。自身のカラオケ愛唱歌を織り交ぜた"アナザー・コーン"というコンセプトで、過去にも好評だったライヴ形式だ。
開演前の取材では、抗がん剤治療前にスキンヘッドにしたところ事情を知らない友人や孫からイジられたこと、同じ病の女性からのアドバイスや励ましに強く支えられたこと、復帰ライヴを考えたのは昨年末だったことなど、変わらずのブラザー・コーン節を交えて明るく報道陣の質問に応じた。
19時過ぎにライヴがスタート。オープニングで小柳ルミ子のヒット曲「お久しぶりね」を熱唱、最初の一言「ただいまー!」に観客から「おかえりー!」のレスポンス。ソロナンバーに加え「恋の予感」(安全地帯)、「あの頃のまま」(ブレッド&バター)などの名曲カバーも。復帰というワードを忘れてしまうほど、ヴォーカルが力強く、さらに深みを増している。
後半は、「ソウルマン」(サム&デイヴ)でソウルシンガーとしての真骨頂を発揮、バブルガムブラザーズの「心残りのアヴェニュー」「Beautiful People」「Harlem125」ではアーティストとしての歴史を刻んだ曲に魂を込める。さらに「望郷じょんから」(細川たかし)をソウルフレーバーで歌い上げた。
アンコールでミリオンセラー「WON'T BE LONG」を飛び入りゲスト(RIKACO、つちやかおり、四方義朗、めるも)と共に華やかにパフォーマンス。ラストは「幸福の黄色いリボン」(トニー・オーランド&ドーン)、さしずめ彼の帰りを満員の観客が待っていたというという光景だろうか。
ライヴ中に鈴木雅之、木梨憲武、ブラザー・トムからのサプライズ・メッセージが公開された。休憩を挟んで全16曲、幅広い選曲と絶妙なMCによる約2時間のステージを見事に完走。まさに"完全復帰ライヴ"に会場は笑顔と感涙に包まれた。
8月には4年ぶりのバブルガムブラザーズのライヴ『バブルガムブラザーズ LAST LIVE VOL.1 ~じじいが街にやってくる!~』が決定。来年のバブルガムブラザーズデビュー40周年に向けてブラザー・コーンがしっかりと第一歩を踏み出した。
バブルガムブラザーズ ライヴ情報
『バブルガムブラザーズ LAST LIVE VOL.1 ~じじいが街にやってくる!~』
■ビルボードライヴ横浜(1日2回公演)
2024年8月20日(火)
1st STAGE 開場16:00/開演17:00
2nd STAGE 開場19:00/開演20:00
■ビルボードライヴ大阪(1日2回公演)
2024年8月22日(木)
1st STAGE 開場16:00/開演17:00
2nd STAGE 開場19:00/開演20:00
■チケット情報
サービスエリア:8,500円
カジュアルエリア:8,000円
*ご飲食代は別途ご生産となります
*別途指定料が必要な席種がございます
[チケット発売日]
2024年4月12日(金) 正午12:00=CLUB BBL会員・法人会員先行(ビルボードライヴ)
2024年4月19日(金) 正午12:00=一般予約受付開始(ビルボードライヴ/E+/ぴあ)