アップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))が、10月29日(日)に東京・表参道GROUNDでワンマンライブ『アップアップガールズ(仮)LIVE アプガを推して正解ですっ!』を開催した。
アプガ(仮)はリーダーの関根梓が体調不良で一定期間芸能活動を休止のため、現在、古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、青柳佑芽、住田悠華という2020年12月に加入した5人のメンバーで活動している。5人体制(仮)とでも言うべき状況ながら、彼女たちこの夏、数多くのアイドルフェスで活躍し実力をアップ。タフさを身につけたアプガ(仮)は、このたび約3ヶ月ぶりのワンマンライブを行うこととなった。
本公演では新曲「正解ですっ!」が初披露され、さらに新たなワンマンライブ『アップアップガールズ(仮)2023 LIVE La la la LAST DANCE』が12月30日に川崎CLUB CITTA’で開催されることをサプライズ発表した。
アプガ(仮)の久々のワンマンライブに、大勢のファンが集結。オープニングSEの「overture(仮)」が流れ、早くも沸き立つ会場に5人のメンバーが登場。迷いを断ち切り前に進もうという思いを歌う「立ち上がループ」からライブはスタートする。シンセウェイヴチューン「HERETIC」でかわいさとかっこよさを見せ、上を目指す思いを爆裂のギターサウンドで歌う「イチバンガールズ!」を披露。続けて「サバイバルガールズ」を激しさ全開でパフォーマンスする。ライブ冒頭から攻めの姿勢を見せるアプガ(仮)に、ファンも歓声と振りコピで応戦し瞬く間に会場は熱い盛り上がりとなった。
MCでメンバー5人は観客に自己紹介と挨拶をすると、住田が「本日のライブはノンストップで行きます! 早速次の曲行きます!」と声を上げる。その短い言葉から、この公演で自分たちの成長と渾身のライブ魂を見せる!という強い意思が伝わってきた。
ライブに戻った彼女たちは、アプガ(仮)が新体制となって2021年7月にリリースしたシングル曲「一歩目のYES!」を披露。5人のメンバーにとっての始まりの曲を、彼女たちは笑顔たっぷりで歌っていく。続けて、キュートさ溢れる「バレバレI LOVE YOU」、8ビットサウンドとドライブするロック感が交差する「ワイドルセブン」を歌唱した。
大森靖子が作詞したハードなナンバー「(仮)は返すぜ☆be your soul」をパワフルに歌ったあとは、失敗しながらも自分なりの道を進んでいこうというメッセージが込められた「君という仮説」を気持ちを込めて熱唱する。曲のラストでは、「ラララー」のコーラスをメンバーと観客が大合唱する場面も見られた。
ここで、メンバーからファンにサプライズとして新曲「正解ですっ!」が初披露される。「正解ですっ!」は、セリフと演技とキャッチーなメロディがギュッと詰まった弾けまくりのポップナンバー。「正解!正解!」のワードが繰り返される中毒性たっぷりのサビ、コレオグラファー・いどみんによる目まぐるしく動く振り付けなど楽しさ満載の1曲である。
「正解ですっ!」で斬新なインパクトを与えた彼女たちは、ここから怒涛の猛ラッシュをかける。盛り上がり必死のスカチューン「アッパーレー」、初期アプガ(仮)の代表曲「アッパーカット!」、疾走感みなぎるディスコナンバー「アッパーディスコ」、情熱感たっぷりの「愛愛ファイヤー!!」という必殺フルコースに会場のテンションは強烈なまでに高まった。
MCタイムで、小山が「ほんとにみなさん、たくさん腕を上げてくれて声援をくださってありがとうございます。こうやって5人を支えてくれるみなさんがいて、私はとてもうれしくて泣きそうになりました」とファンへの感謝を語る。そして「支えてくださるファンの方がいるから私たちはこうしてライブができています。その気持ちをみなさんに次の曲で届けたいです」と口にする。
ライブ本編の最後はRAM RIDERが手がけた「End of The Season」。季節が変わる前に、言えない思いを伝えたいという歌詞を、メンバー5人は爽やかさと切なさがあるメロディに乗せて歌っていく。リーダー・関根を欠きながらも懸命にライブをしてきた今年の夏は、彼女たちにとって大きな経験だった。それを乗り越えられたのは、まさしくファンの人たちの応援があったからこそ。メンバー5人は観客に歌で感謝を伝え、笑顔でライブ本編を締めくくった。
まだまだ熱気あふれる会場にアンコールの声が響く。アプガ(仮)がステージに戻ると、今年3月に関根を含めた現在の6人体制で最初にステージで披露した楽曲「Persist to Live」が披露される。現実と向き合いながらも未来のハッピーエンドを目指していこうという歌詞を、メンバー5人は爽やかなメロディで歌う。そして、がんばり続ける思いを届ける「FOREVER YOUNG」がドロップ。スカのビートと明るいメロディで歌唱するメンバーに、観客は声援とジャンプで応え会場は最高の一体感に包まれた。
MCタイムで、鈴木は「私たち、今は5人で活動していますが、これからもあーちゃん(関根)の思いを胸に一緒に走っていきます。これからもがんばっていきますので、引き続き熱い応援をよろしくお願いします!」と声を上げた。メンバーが今後の告知を終えたタイミングで、アプガ(仮)が所属するYU-Mエンターテインメントの山田社長の「ハッピーハロウィーン」声が聞こえてくる。いきなりの展開に動揺するメンバーたち。怯えながらも、山田の口から出たのは次のライブの予定だった。山田が「アプガ(仮)、2023年のラストライブを発表します。2023年12月30日、タイトルは『アップアップガールズ(仮)2023 LIVE La la la LAST DANCE』、場所は川崎CLUB CITTA’」と告げると、メンバー全員が「やったー!!」とシャウト。小山は「私たちが1年目の12月に立ったステージ(2021年12月19日『アップアップガールズ(仮)2021 End of the Year』)だ」と語り、川崎CLUB CITTA’が、彼女たちにとってアプガ(仮)初年度総決算の場であったことを振り返る。住田は「最近私たちリハーサルでCLUB CITTA’の映像見て、また立ちたいねって言ってたんです。まさか立てるとは思わなかったです」とうれしさを口にした。鈴木が「ということでみなさん、12月30日川崎CLUB CITTA’で会いましょー!」と声を上げると観客は「オー!!」の大歓声。続けて「12月30日もですし、その他のたくさんのライブでみなさんに会えることを祈ってます。これからもアプガ(仮)をよろしくお願いします!」と声を上げ、会場は拍手に包まれた。
ライブも終了の空気になり、メンバーが「バイバイだね」と口にすると観客は「え〜〜〜」と声を漏らす。彼女たちはそのままステージを去るのかと思いきや、なぜか真ん中で縦位置に整列。古谷が「そんなみんなへ、最後にこの曲届けます。「正解です!」」と声を上げ、笑いと歓声が上がる中、新曲「正解ですっ!」が披露される。クレイジーな勢いで盛り上がったあと、なんと再び「正解ですっ!」が披露される。「正解!正解!」と歌い踊った彼女たちは、曲が終わると同時に速攻でステージを去り、楽しい余韻のままライブは終了となった。
ピンチをチャンスに変えながら奮闘してきたメンバー5人の成長ぶりは目覚ましいものがあった。新曲「正解ですっ!」という新たな武器を手にしたアプガ(仮)は、12月30日、川崎CLUB CITTA’でのワンマンライブ『アップアップガールズ(仮)2023 LIVE La la la LAST DANCE』で2023年の集大成を見せる。これからもまだまだ前進していくアプガ(仮)の活躍にぜひ注目して欲しい。