2月11日、地下最強アイドルグループ 仮面女子の3代目リーダー木下友里 卒業公演『記憶』が秋葉原の常設劇場P.A.R.M.Sにて行われた。
劇場内にはクラシックの音楽が流れる中、多くのファンが記憶に残そうと駆け付けた。
木下友里さん本人による開演前アナウンスが有り、いよいよ卒業公演がスタート!
ユニットのアリス十番として登場し、「アリスのロッキン・ホラー・ショー」「全開☆ヒーロー」など5曲をパフォーマンス。
青いペンライトで埋め付くされた劇場内のファンたちを熱くさせる。
続いて青仮面を付けて仮面女子として登場した木下友里さん。
この日限りのセンターとして「TILL WE MEET AGAIN」「ファンファーレ☆」をパフォーマンス。
椅子を使って妖艶さを見せる「天地-AMATSUCHI-」でファンを魅了。
「妄想日記」「LOCK☆UP」で仮面女子としての渾身のパフォーマンスを見せていた。
卒業公演ということで、ファンやメンバーから卒業記念ケーキや花束、色紙、アルバムなど記憶に残るプレゼントが贈呈された。
・-・・ ・・・- -・-・- ・-・-・そして、森下舞桜さんから送辞。
友里ちゃんへ、卒業おめでとう。
ついにこの日が来たね。実感は湧いてますか?
私も友里ちゃん以上に実感が湧かなくて、今でもなんだかちょっと・・・という気持ちです。
友里ちゃんは、本当に一番長い付き合いで、子どもの時も反抗期の時も、大人になっても、ずっと一緒に過ごして来たよね。
人見知りだったから、昔も私が、こうやって友里ちゃんと会話してた頃は、あまり覚えていないなという感じなんですけど、一緒に居る時間が自然と増えて、なんとなく一緒に居たら、いつの間にかライバルになって、そして今では熟年夫婦になりました。
特に候補生の時は2人とも、日々全力で、お互い若干ちょっと尖ってた時期も有りましたが、今では本当に真ん丸のじいさんとばあさんですね。
お互い良いところ、悪いところも認め合ってこれたからこそ一緒に居て、一番居心地が良いし、言葉が無くても通じることがたくさん有りますね。
洋服が同じ日。帽子が同じ日。スタバで買ったドリンクがたまたま同じ日。下着の色が同じ日。
もう全部偶然すぎて、同じすぎて、その時はさすがに笑ってしまいました。
何年も一緒に居るけど、尊敬するところが本当にたくさん有ります。
歌が上手かったり、パフォーマンスの表現力がすごかったり、周りをまとめる力があったりと、私には持っていない物をたくさん持っていて、いつも近くで良い刺激を受けていました。
でも、これは最高なセンスというのももちろん有るんですけど、見えないところでも友里ちゃんの頑張り、努力が必ず有ると思います。
そこも尊敬しています。
これからは別々の道になるけど、ずっと応援しています。
私も友里ちゃんと共にしてきた仮面女子をこれからもずっと守り続けます。
今まで本当にありがとう。
そしてお疲れ様でした。
森下舞桜
・-・・ ・・・- -・-・- ・-・-・再びライブパートに戻り、今度はなんと、妖精界に帰ったポイサン委員会から「サクライツカ」を木下友里さんと森下舞桜さんの2人で一夜限りのパフォーマンス。
ドキュメンタリー映画「今は、進め。」のテーマソングにもなった、kiraboshiの『星の降る夜』をパフォーマンス。
そして、イースターガールズの「無限☆無尽 -Belive-」、アーマーガールズの「アナタトナLOVER」、スチームガールズの「HIGH and LOW」をパフォーマンス。
ぴゅあふるの「TRAIN-TRAIN」をパフォーマンスすると、客席後方ではファンも走り周り、ステージでは大繩飛びも・・・。
仮面女子のパートでは伝説のバンドJINDOUのカバー「快晴・上昇・ハレルーヤ」「全開ブラザー」を披露し弾けまくり。
「キズナノチカラ」、そして「大冒険☆」で木下友里さんは歴代最高の長い時間ゴムボートに乗りライブは最高潮に!
そして卒業セレモニーへ・・・。
森下舞桜さんから木下友里さんへ卒業証書が授与。
そして木下友里さんから答辞。
本日は木下友里 卒業公演『記憶』にご来場いただき本当にありがとうございます。
卒業式なのに頑なに卒業公演と言っているのは、楽しい思い出として皆さんの中に残って欲しいなという思いがあって、こういう公演名を付けさせていただきました。
これで皆さんの前で1人で立つ機会は減るかなと思うので、私の話をさせていただきたいと思います。
2014年春。当時12歳中学一年生。まだ生まれたてほやほやだった私は父の勧めでこの事務所に入りました。
中学・高校と仮面女子に捧げ、ここには私の青春が詰まっています。
ここが学校みたいなもんです。
夢が6個も叶いました。
元々は声優さんになりたくて、この世界に飛び込みました。
ドラマ CD、ゲームのキャラクターボイス、アニメ、ナレーションとたくさんのことをやらせていただいて、ちょっとこれ嬉しかったんですけど、私がゲームの声担当させていただいたやつを、小学校の時から好きだったゲーム実況者さんが実況してらっしゃって、こうやって夢って繋がっていくんだなってすごく嬉しかったのを覚えてます。
憧れの人が立ったステージと同じステージでライブができたりとか、本当にたくさんのこと、素敵なこと経験させていただきました。
経験といえば、仮面女子のリーダーに任命していただいたのも、私にとっては想像もつかなかったことでした。
先輩がたくさん卒業して世代が変わってついていく。
“先輩!これどうしましょうか?”と言う側から、“友里ちゃんこれどうしますか?”“友里ちゃんはこれどうしたらいいですか?”“友里ちゃんこれって何でしたっけ?”と言われる側になって、しっかりしなきゃなって思いました。
頼られるなんて今まで無かったもんですから、全部把握していなくちゃいけない状況に慣れてなくて、最初の方は苦戦して、“仮面女子カフェに起こしの皆さんこんにちは! 私達・・・”っていう、この分だけでもすごく家で練習したんですよ。風呂場で響きながら・・・。
“皆さんこんにちは! 私達・・・”、違うかなって何回もやったもんですけど、今日は噛まずに言えたので良かったです。
どれだけ先輩に頼って行ったかを実感しました。
でも周りの人に頼りながら、なんとかこうやって今日やってこれました。
決してリーダーらしいリーダーじゃなかったと思うんですけど、支えてくれたメンバーやスタッフさんやたくさんの方に心から感謝しています。
卒業発表してさっきも、“ラストの曲です。えー!”みたいな流れがあったと思うんですけど、そう言っていただく度にすごく恵まれたなと思います。
惜しんでくれる人がいて、応援してくれる人がいて、すごく幸せです。
今までのことを忘れずに、これからも私の夢を必死に追いかけていこうと思います。
1個だけ解いておきたい誤解があります。
“新生になるから友里ちゃん辞めるの?”
ひどくない? そんなこと言うの。
絶対違うんです。
本当に私は新生のプロジェクトが動く前から、私は二十歳までで次の夢に行こうというのを決めていて、それに向かってどんどん進めて行ってたんですけど、新生のことをすごく応援してますし、なんなら新生仮面女子の曲を1曲作詞させていただけることになって、もう結構進んでいるんですよ。
もちろん仮面女子とスチームガールズで別れて曲も分けたりするのかな? 私はちょっと部外者気分な感じなので、あんまり詳しく知らないようにして観るのを楽しみにしてるんですけど、これからも仮面女子とスチームガールズを応援していただけたらなと思います。
大阪も始動しますし、撮影会があるみたいですし、頑張れ!。そんな気持ちです。
イスガ(イースターガールズ)とも全然ライブした本数で言えば少なかったんですけど、ワンマンだとか合宿とか、ある度にすごくキャラが濃くて面白くって仮面女子・東京も負けてらんないなっていう気持ちにさせてくれたのがすごく嬉しかったです。
そして何より東京には大阪にもそうなんですけど、すごく本当に支えてもらって、私、元々すごく集団行動苦手女なんです。
基本1人で行動したい。
なんならずっと家にいたい。
本当にそんなような人間だったんですけど、今居る仮面女子のメンバーのためになんかやんなきゃって思って、必死になれたのって人生で初めてでした。
本当に嬉しかったです。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
そして、これから候補生もスチームガールズになったり、仮面女子候補生になったりとかすると思うんですけど、思っているより果てしない道のりです。
本当にやるべきことってたくさんあって、やらなくていいことなんて1つもないぐらい、全部が本当に実になるので、これからも頑張ってください。応援してます!
最後みんなで大冒険できてよかったです。
大冒険は私の事務所に入るきっかけの曲といいますか。
この事務所に入るよ!ってなった時にすっごい反対されたんですよ。
主に母から。
で、母が大冒険聞いて、“こんないい曲がある事務所だったら大丈夫”と言ってくれたのが私が入ったきっかけでした。
最後にここまで支えてくれたメンバー、スタッフさん、そして数少ない私の友達や関係者さん。
そして送り迎えしてくれたりたくさん応援してくれた家族。
そして最後まで私の満天の星空でいてくれた皆さんに心から感謝します。
本当にありがとうございました。
木下友里
・-・・ ・・・- -・-・- ・-・-・そして、ここで木下友里さんが作詞を担当した「記憶色」をパフォーマンス。
確実に記憶に残して行く木下友里さんの卒業公演。
最後は卒業していくメンバーの恒例の仮面の儀が行われる。
アリス十番のメンバーで集まる。
木下友里さんとの最後の瞬間・・・。
そして、木下友里さんはゆっくりと仮面を置いた。
仮面女子 木下友里 2023年2月11日無事卒業。
仮面女子のリーダーの卒業となった今回の卒業公演。
ファンもきっと記憶に残る卒業式となったに違いない。
終演後、アリス十番のメンバーと木下友里さんに直撃!
木下友里さんは「最後の最後まで実感が無い卒業公演だったなと思います。仮面を置いてマイク無しでみんなに喋ってる時にやっと実感して来たぐらいで、でもすごく楽しく終われて良かったです。」
陽向こはるさんは「友里ちゃんとはスラガ(スライムガールズ)の頃からずっとやってきて、6年間ぐらいずっと一緒にライブしてきたのに、明日から友里ちゃんがいないと思うとすごく不安で、ライブ中 悲しくなってきました。でもすごく楽しかったです。」
森下舞桜さんは「友里ちゃんとは8年半ぐらい、ずっと一緒に居て、メンバーを超えて、もうご夫婦ぐらいの仲だなと思っているので、本当に今日は最初からたくさん泣くんだろうなと思ったんですけど、逆に一緒に居すぎて、卒業の実感が全く湧かず、最後の最後まで湧かず、私たちがはけたあと、仮面の儀をしてる姿を見て、本当に卒業したんだなと言う風に実感しました。生誕祭と勘違いしてしまうぐらい本当に楽しかったです。セットリストが友里ちゃんらしくて凄かったなと思います。」
涼邑芹さんは「私も友里ちゃんとは小学校ぐらい一緒に居て、ずっと一緒に昇格してきたというか、ずっとこのメンバーは一緒に居たので、友里ちゃんが明日から欠けてしまうのは一緒にラップすることも無くなっちゃうんだみたいに思って、友里ちゃんは遊びが多い人なので、ライブ中もそうですし、ラップしてる時も結構ふざけたりして、そういう楽しいのが無くなっちゃうかなと思って、あと仮面の儀直前に、みんなで円陣を組んでいる時に卒業を実感しました。“嗚呼行っちゃうんだ”と思って・・・。」とコメント。
木下友里さんとの一番の思い出の記憶を聞いてみると、森下舞桜さんは「トッピングガールズFTTB(ふたたび)というのを私たち4人とも経験してきて、当時候補生だった私たちにとっても、すごい試練の一ヶ月間。一ヶ月だったけどめっちゃ濃くて、もっと(期間が)有ったんじゃないかと思うぐらいすごく印象に残っていて、自分自身メンタルも体力もいろいろ鍛えられた場所で、私はトッピングガールズFTTB(ふたたび)の活動を(木下友里さんと)したことが印象に残ってます。」
涼邑芹さんは「候補生で行った遠征が印象に残っていて、普通は仮面女子が遠征に行くんですけど、私たちが候補生の時に仙台に遠征に行かせていただいて、リアルボート航海を浮かべて・・・。」と語ると、木下友里さんは「浅い水が張ってあったプールにファンの人がバシャバシャ入って行って、その中にボートを浮かべて、ほぼ沈んでる状態でボート航海をする面白いことが有りました。」と振り返る。
陽向こはるさんは「アリス十番になってから、(木下友里さんと)一緒に居る時間が増えたなと思って、ライブする日も多くなったというのも有るんですけど、楽屋とかでワイワイすることがめっちゃ多くて、2年ぐらいだったんですけど、一ヶ月ぐらいみたいな、すごく短く感じました。それぐらい楽しかったです。」と記憶を蘇えさせる。
そして、木下友里さんは「ワンライブ系はすごく記憶に残っていて、本番中はアドレナリンが出て、あとから映像を見て楽しかったなとなるんですけど、リハがマジで大変で、合宿に行って夜中部屋に戻って復習してたら周りのメンバーがめっちゃ騒いでいたり、めっちゃ面白かったんですよ。同じ部屋の子とワイワイしたり、大変な中に楽しいことがあったワンマンとかは結構記憶に残ってます。特に舞浜のワンマンの会場とか、六本木もめっちゃ楽しかったですし、ワンマンライブとひとくくりにしちゃうとそれが記憶に残っています。」と話した。
また、仮面女子のリーダーが交代となるわけで、次のリーダーは誰になるのか予想してもらうと、木下友里さんは「私は2代目のまゆちゃん(楠木まゆ)から指名していただいたんですけど、聞いたんですよ。“指名した方がいいんですか?”と言ったら、“次、新体制だから大丈夫”と言われて、まだどうなるかよくわかってないんですけど、私がもし選ぶんだったら、乃々愛ちゃん(蒼井乃々愛)かなと思ってます。すごくしっかりしてるし、ダンス上手いし、あとめっちゃ気を使われる子なんです。めっちゃ周り見ていて、パッと手を差し伸べられるような子なので、私は乃々愛ちゃんを指名しただろうなと思います。」とコメント。
・-・・ ・・・- -・-・- ・-・-・木下友里さんはアイドルを卒業するとどんなことをするのか聞いてみると、「最初は舞台に立つことを目標に役者をやりたいと思ってます。今まで映画にも出させていただいたんですけど、悪役が無くてめっちゃ悪役がやりたいです。」と、次の夢を語っていた。
仮面女子を卒業した木下友里さん。
これからどんな夢の続きが待ち受けているのか・・・。
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