RE:DESIGN WEAR PARK 実行委員会(企画: ホープインターナショナルワークス株式会社)は、着なくなった衣服を処分せずに再利用して、衣服をより長く、楽しく愛用できる文化を日本に!という理念をもとに、若い世代が気軽に参加できるサステナブルファッションイベント『RE:DESIGN WEAR PARK2022』を2022年12月10日(土)に表参道ヒルズ スペース オーにて開催した。
本イベントでは、トークショー、クリスマスマーケット、ファッションショー、ファッションコンテストの表彰式、ライブを実施し、「捨てる服を減らそう!」がテーマのトークステージに登場した池田美優さんは「全部をやろうとせず、”出来ること”から気を付けていくのが大切だと思いました。」、桜田通さんは「新しい服だけがイケているという価値観だけでなく、今持っている服をリメイクして着るということがイケてるというマインドを持って、選択をしていければいいですね。」とコメントしました。
「捨てる服を減らすにはどうする?」をテーマに、環境省 「ファッションと環境」タスクフォースリーダー岡野隆宏氏を迎え、ファッションに絡む社会課題やその解決法などをSDGsの文脈でトークをしました。
トークステージ① 「みんなで学ぼうSDGs」
<トークセッション>
Q1: 岡野さんのお話を聞いて、いかがでしたでしょうか?
池田: 堅く考えなくていいというか、勿論気を付けていくべきことはたくさんあると思うんですけど、全部をやろうとせず、出来る範囲で、服を使った後どうするかとか、リサイクルに出すとか、買ってしまったからこそ、その後どうするかとか、色々な方法があるなと思いました。色々考えると、面倒だなとか大変だなとか思うかもしれないんですけど、意外と「出来ること」からでいいなと思いました。
Q2: 実践できそうなことはありましたか?
桜田: 意識したくてもどうしたらいいか分からないところをわかりやすく紐解いてくださいました。難しく考えてしまっていたところを、いい意味でラフに考えて、軽い気持ちで行動を起こすことが実は大切なんだと思いました。
Q3: 今日の学びを誰かにシェアするとしたら思い浮かぶ人はいますか?
池田: 私と同世代や若い方は、今は安いブランドが多いので大量に買っちゃうんですよね。色違いも欲しいとか安いから買っちゃおうとか、安いからこそ失敗してもいいやとか。これからの未来を作っていく10~20代の方達には(今日学んだことを)知っておいて欲しいなというのはありますね。
Q4: 今日の感想と、学びから得た心の変化、挑戦したいことなどを教えてください。
池田: こういうお話はTVをはじめとする色々なメディアで取り上げられていて、地球環境もそうですし人権問題とか色々なことを考えると、数年先ではない話かもしれないけれど、自分の未来、自分の子供や繋がっていく方達が生きやすくなる環境がいいなとやっぱり思いますので、ファッションを楽しむ上でも、ファッションを楽しみたいからこそ、服の使い方や捨て方など色々考えて欲しいなと改めて思いました。
桜田: 例えば着る期間が短い⾚ちゃんの服をリメイクするなどといった取り組みを実践しているブランドもありますが、そういう活動って素晴らしいのになかなか表に出ていかないし、どうしても新しい服がイケてるという価値観がまだ(世間の)ベースにあると思っています。勿論新しい服もそこにアートがあって素晴らしいと思うのですが、新しい服に変えていくのではなく、着なくなった服をリメイクして着る方がイケているんじゃないかとか、その選択をするマインドがかっこいいからこうしていこうねという価値観にそろそろ変えていかないといけないなと思ういいきっかけになりました。
トークステージ② 「リメイクウェア作りに挑戦!」
池田美優さんがリメイクウェア作りに挑戦!洋服や洋裁、リメイクについて桜田通さんとトークをしました
<トークセッション>
Q1: 着なくなった服は捨てますか?それともリサイクルに回しますか?
池田: また流行るかもと思うものは勿体なくて捨てられなくて、あとはちょっとお高めのものは捨てられないというかそのまま取ってある感じですね。
桜田: 友達とか知り合いの方にいただいたものとか、この服を着てこの仕事やったよなという思い出が詰まっているものは捨てられないです。
Q2: 服を整理する時に決めていることはありますか?
池田: えー…気分です!
桜田: 引っ越すタイミングとかですかね。あとは友達や後輩が家に来た時に持って帰ってもらったりと…基本捨てた記憶があまりないですね。
池田: 私もそうです。知り合いに全部あげてます。みんな持って帰ってくれます(笑)
Q3: 今回のイベントでは、池田さんに着なくなった服をご提供していただき、リメイクを事前にさせていただきました。生まれ変わった服をご覧いただいていかがですか?
池田: すごい!すごいことになってる!可愛くなってる!このジップの部分だけが元々のデザインで、今もっと色々なものがついていてなんか高そう!(笑)
Q4: 池田さんは洋裁はされますか?また、幼少期の家庭科の成績はいかがでしたか?
池田: 不器用なので全然しないです!学校の成績は聞かないでください!(笑)こうやって服を裁ちばさみで切るのは本当に幼少期以来です。
Q5: 桜田さんは洋裁はされますか?また周りには洋裁される方はいらっしゃいますか?
桜田: 近くにはいないですが、僕は自分の服のボタンが取れちゃった時とかはスタイリストさんにお願いしています。
Q6: <リメイク完成後>池田さん、リメイクをやってみていかがでしたか?
池田: そうですね、切っただけなんで…(笑)でもグッズが揃っていればやりたいです!一通り、一式セットみたいなのが売ってますよね、きっと調べれば。そういうものがあれば良いなと思いますけど。本当に家にある自分の好きな服同⼠が合わさったら、絶対良いものがうまれるには間違いないので。
Q7: <リメイク完成後>桜田さん、池田さんの作品を見ていかがですか?
桜田: やっぱり自分一人でやるとなるとハードルが高いですが、着なくなった服を持ち込んだらリメイクしてくれるようなショップがあったらいいですよね。大切な服には思い入れがあるので、最初のハサミひと裁ちだけやらせていただいて、後はよろしくお願いします!とできたら、より新しい服にも気持ちが入りそうですね。
Q8: 最後に本日の感想をお願いします。
桜田: リメイクのことやSDGsのことを教えていただきましたが、このイベント全体を通してたくさんある好きな洋服の中から古くなったものをどのように新しくデザインしていくのかというところが大切だと思いました。洋服を好きだという気持ちは大事にしたいので、色んな可能性を今日は勉強させていただき、とても良い時間になりました。
池田: 職業柄、用意されたものをいかに可愛くかっこよく着るかという仕事なんですけど、でもやっぱりプライベートではファッションが好きでいっぱい洋服を買ったりもらったりとか色々しますけど、用意されたものを着るだけのマネキンじゃなくて、洋服の意味を探したりその後どうしたりとか色々考えるきっかけになりました。このイベントを観た方々のきっかけになって調べたりとか、その先に続いていければいいなと思います。私も気軽にググってみようと思いましたし、いい時間でした!
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