11月26日、東京・パルテノン多摩で第14回TAMA映画賞授賞式が行われた。
TAMA映画賞授賞式は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢を見せてくれる活力あふれる<いきのいい>作品・監督・俳優」を映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するものです。
最優秀女優賞には、広瀬すずさんが受賞し登壇した。
広瀬すずさんは「このような素敵な賞をいただけて、まっすぐ更紗と向き合いながら一生懸命生きてよかったなとすごく思っています。自分の中ではすごく苦しい撮影だったと思いましたが、今こうして『流浪の月』という作品が多くの方に届いていたんだなと思うと、本当に踏ん張ってよかったなと思います。監督や松坂桃李さん支えていただいた方がたくさんいらっしゃったので、こういった形で少しでも恩返しができたらいいなと思っています」とコメントした。
同じ最優秀女優賞を受賞した倍賞千恵子さんは「このような立派な賞をいただいて、袖でドキドキしながら待っておりました。素晴らしいスタッフのみなさんと一緒に『PLAN 75』という山を登れたこと本当に光栄に思っています。私よりもスタッフのみなさんが一番この賞を喜んでくれているんじゃないかなと思います」と話した。
最優秀新進男優賞は、横浜流星さんが受賞した。
横浜流星さんは「自分が好きな原作『流浪の月』の映画化に携わることができたこと、その中で大きな挑戦ができた。とても自分の中で大事な作品なので、素敵な賞をいただけて非常にうれしく思います。僕がやるべきことは、ひとつひとつ目の前にあることをやる。みなさまの心に残る作品を届けられるようにひとつひとつ目の前にあることをがんばっていきたいなと思います」と語った。
同じく最優秀新進男優賞は磯村勇斗さんが受賞した。
そして、最優秀男優賞は、松坂桃李さんが受賞した。
松坂桃李さんは「昔ですねチャップリンが『あなたのベストアクトは何ですか』という質問に対して『僕のベストは常に次だ』というふうに答えていて、それがすごく良いコメントだなと思っていました。僕もいつかそういうことが言えるようになれたらいいなと思って、がんばってやってきました。まだチャップリンほど遠く及ばないですけど『流浪の月』に関しては、間違いなく僕の中でのベスト。今の僕の中でのベストだと思っています。自分の中ですべてを出し切ろうと僕自身の中で、ものすごく挑戦でもありましたし勝負の作品だなと思っていたので、今回受賞することができて本当にうれしいです」と話した。
同じく最優秀男優賞には、佐藤二朗さんが受賞した。
佐藤二朗さんは「僕は31歳のときに映像の世界に入りました。今年で22年目。22年の間に僕が俳優として唯一もらった賞はNG大賞です。ほめられるのは大好きなんですけど、NG大賞はどちらかというと叱られているような賞なので、今回初めてほめられた感じがします」と喜びを語った。
最優秀新進女優賞には、河合優実さんと伊東蒼さんが受賞した。
河合優実さんは「このような栄誉ある賞をいただけたこと、壇上から皆さんの顔を見ていろんな方に見ていただけてるんだなとすごく幸せを噛み締めています。たくさんの出会いに恵まれました。巡り会えている縁に感謝しています」と話した。
伊東蒼さんは「これからもひとつひとつの作品や役を大切にして、まわりの人への感謝を忘れずに楽しんでがんばっていきます。今は学生で、学業をしながらお芝居をしています。まずはしっかり高校を卒業して、引き続きお芝居もがんばりたいと思います」とコメントした。
「第14回TAMA映画賞」受賞作品・受賞者一覧
最優秀作品賞
『LOVE LIFE』(深田晃司監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『ハケンアニメ!』(吉野耕平監督、及びスタッフ・キャスト一同)
特別賞
芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同(『メタモルフォーゼの縁側』)
小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同(『恋は光』)
最優秀男優賞
佐藤二朗(『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)
松坂桃李(『流浪の月』)
最優秀女優賞
倍賞千恵子(『PLAN 75』)
広瀬すず(『流浪の月』)
最優秀新進監督賞
片山慎三監督(『さがす』)
森井勇佑監督(『こちらあみ子』)
最優秀新進男優賞
磯村勇斗(『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか)
横浜流星(『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)
最優秀新進女優賞
河合優実(『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか)
伊東蒼(『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Seaon4』)
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