10月24日、『第35回東京国際映画祭』が華々しく開催され、3年ぶりに屋外でのレッドカーペットイベントが行われた。
レッドカーペットは東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場から日比谷仲通りを通り、東京宝塚劇場まで。
最初に登場したのが、『月の満ち欠け』から大泉洋さんと柴咲コウさんが登場。大泉洋さんは「今日は東京国際映画祭、なんとトップバッターで『月の満ち欠け』が歩かせていただくということで、大変光栄に思っております。コロナもだいぶん落ち着いてきて、今回の東京国際映画祭にはたくさんの外国のお客様も来ているようでとても盛り上がるのではないでしょうか。期間中存分に映画を楽しんでいただければと思います。そして『月の満ち欠け』をよろしくお願いします。」と挨拶した。
『山女』からは、山田杏奈さんが「今回、こういう場所で上映する機会をいただけてすごく嬉しいです。皆さんに楽しんでいただけたらいいなと思います。」と国内の報道関係者や外国人記者も多数集まる中、堂々と挨拶。
『ガンニバル』からは、柳楽優弥さんが「ディズニープラス スターから最高のドラマができました。是非観てください。」とDisney+で、『ガンニバル』が観られることをアピール。
『あちらにいる鬼』からは、寺島しのぶさんと広末涼子さんが着物姿で登場。寺島しのぶさんは「『あちらにいる鬼』11月11日初日でございます。是非多くの方に観ていただきたい映画です。皆様どうぞ宣伝よろしくお願いします。」と話し、素敵な笑顔を見せていた。
『エゴイスト』からは、鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんが登場。鈴木亮平さんは「今日、この場に立てて非常に光栄です。思い返せば、3年前の東京国際映画祭で、監督から亮平と一緒にやりたい企画が有ると言う風に言われてできあがったのが、この『エゴイスト』という作品です。それに宮沢氷魚君という非常に強力な見方を得て、ここに立てて今感無量です。今日は皆さん楽しんで行ってください。」と話しました。
『i ai』からは森山未來さんが挨拶。「今回の東京国際映画祭で上映していただけるということで本当に嬉しいです。監督のマヒトゥ・ザ・ピーポーの初監督作品であり、とても真っ赤でそしてとても青いすごいエネルギーに満ち溢れた映画になっていると思うので楽しんでいただければ幸いです。」と語りました。
『彼方の閃光』からは眞栄田郷敦さんが挨拶。「僕は個人的にこの作品が初主演作品で、このメンバー(池内博之、尚玄、加藤雅也、Awich)の間に立たせてもらえてることがすごくありがたく思っております。この作品は半野喜弘監督を筆頭にやりたいメンバーで、とことんこだわって実現した映画で、実は配給会社すら決まってない状況では有るんですけど、今日スタートに本当に世界中のたくさんの人に観てもらいたい作品なので、今日スタートに何かが動き始めればいいなと思っております。」と丁寧に挨拶。
『夏へのトンネル、さよならの出口』からは、飯豊まりえさんが「アニメーション映画『夏へのトンネル、さよならの出口』で声優を務めさせていただきました飯豊まりえです。この作品は世界各国に随時公開が決定しています。この作品が日本を代表するアニメーション映画として羽ばたいていって欲しいなと思っております。そしてこの東京国際映画祭に呼んでいただけたのもすごく光栄に思っております。これを機に再上映とかしたいですよね。映画会社の皆様よろしくお願いします。」とコメント。
『母性』からは戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが煌びやかなドレス姿で登場。戸田恵梨香さんは「本日はこのような映画祭に参加させていただき本当に光栄です。ありがとうございます。」とミステリアスに挨拶。2人の美女に一段とストロボの回数が多くなっていた。
『窓辺にて』からは稲垣吾郎さんが中村ゆりさんと玉城ティナさんと共に登場。稲垣吾郎さんは「今日は国際色豊かな東京国際映画祭お招きいただきまして、とても感激しております。どうぞ最後までよろしくお願いします。」と挨拶。
『ラーゲリより愛を込めて』から二宮和也さんが「我々の『ラーゲリより愛を込めて』を(東京国際映画祭の)オープニング作品に選んでくれて光栄に思っております。僕らも映画人の一人として東京国際映画祭が始まるのを楽しみにしておりましたし、またいろんな作品が有ると思いますので、いろんな出会いを楽しんでいただければと思います。どうぞよろしくお願いします。」と話しました。
キャスト陣はレッドカーペットを歩き、駆け付けた映画ファンへのサインの求めに気さくに応じ、久しぶりのファンとの交流を楽しみました。
その後、東京宝塚劇場では東京国際映画祭オープニングセレモニーが行われ、オープニングアクトには宝塚OGの柚希礼音、紅ゆずる、美弥るりか、七海ひろきが登場し、映画原作の舞台『オーシャンズ 11』から「FATE CITY」をスペシャルパフォーマンス。
そして、2年連続のフェスティバル・アンバサダーを務める橋本愛さんが登場。
橋本愛さんは「(レッドカーペットは)1年ぶりなんですけど、確か去年は屋内だったと記憶してまして、野外での華やかなレッドカーペットの場はきっとコロナ以来なのかなと思うと、私はなんだか感慨深いですし、特別な1年になるのかなという気がして、とても嬉しかったです。」とコメント。
日本の映画のアピールポイントとして、「日本の映画と一口に言ってもいろんな映画がありますから、一概には言えないとは思うんですけど、それでも日本というとても小さい島国の中で閉鎖的な印象がとても強い国だなと常日頃、自分自身も含めてそう思うんですけど、その中で比較的閉ざされた国の中でこれだけ豊かな繊細な感性っていうものが育っているんだなという風にしみじみ感じますし、私は日本映画がとても好きなところが、湿度の高い所でなんだか映像で平面的なのに、その場所の空気の匂いだったり、湿度だったりとか、自然の豊かさみたいなものがダイレクトに肌の感触に伝わってくるような、生活感を感じる映画がとても好きだなと思います。」とコメント。
今回の東京国際映画祭のテーマが飛躍ということで、日本映画がもっと飛躍するために必要なこととして、「きっと、それぞれの立場で、そのためにどうしたらいいのかということを日々考えていらっしゃるのかなとは思うんですけれども、私自身はどんどん飛躍していくために、まずは世界を見渡すこと、世界を知ることっていうのが一番初めに大事なことなのかなと思いますね。世界を見渡して、自分に視点を翻った時に今の日本の映画の自分の現在地というものをちゃんと見つめて、これからどうしたら埋め合わせていけるのか、将又、世界を超えていけるのかっていうものを日々地道に見つめていくことが大事なのかなと思います。」と語りました。
最後に橋本愛さんは「東京国際映画祭、本当にたくさんの方々が携わって、これだけ大きな規模の映画祭を開催することになって、無事に開催できてホッとしております。今年は 111作品という去年から3割増しの上映作品で、とても数多くの作品を観られることができるので、この機会に今は自分で時間を作って自分で好きな作品を選んで、例えば家の中で観るとか、とてもこう主体性がすごく個人に有ると思っているんですけど、こうやって映画祭で映画を観る体験は決まった時間に決まった作品が決まった場所で上映されているという、そういうある種の制約に自分が向かっていく、迎えに行くことで出会えるっていう、とても特別なご縁になると思いますので、皆さん是非気軽に遊びにいらしていただけたら嬉しいです。」と映画愛溢れるコメントでフェスティバル・アンバサダーの重責を務めました。
『第35回東京国際映画祭』は10月24日(月)~11月2日(水)までシネスイッチ銀座、丸ノ内TOEI(中央区)、角川シネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 日比谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、丸の内ピカデリー、有楽町よみうりホール、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場、マルキューブ、有楽町micro、東京宝塚劇場、東京国際フォーラム(千代田区)ほか、都内の各劇場及び施設・ホールにて開催される。
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