9月23日、西九州新幹線の開業を記念したイベントの一環として、今年3月に現役を引退された、諫早市出身・元プロ体操選手・内村航平さんをお呼びした、西九州新幹線開業記念『内村航平スペシャル体操 イベント in 諫早』を長崎県諫早市の諫早市中央体育館にて開催した。
公式に本市を訪問されるのは 2016年以来 6年ぶり、現役引退後は初となる内村航平さんを迎えるため、会場には約 1800 名の観客が詰めかけ、イベント開始前から会場は熱気に包まれました。
MC から内村さんが呼び込まれると、割れんばかりの拍手で一気に盛り上がった観客席に向け、笑顔で手を振ったりプレゼントを投げ入れたりしながら登場した内村さんは、オープニングの挨拶では、多くの観客が集まったことに対し「こんなに集まっていただいてありがとうございます。感無量です。」と感謝の想いを伝えました。
また、子どもたちから花束と感謝状を受け取り、これから体操演技をするジュニア選手に対し、「僕が育った体操クラブの子どもたちがたくさんいるので、期待しています」とコメントし、これから始まる体操イベントに期待を寄せました。
■地元の子どもたちと現役引退後初となる体操演技を披露。平均台では母・内村周子さんと親子共演も実現。
計 3種目を披露した内村さんは「肩の調子が良くなったら、万全の演技が見せるために、また諌早に帰ってきます」とコメント。
第一部の「体操デモンストレーション」では、地元・諫早のジュニア選手 23 名とともに、現役引退後初となる体操演技を披露しました。
自身もジャンピングマットを使用した床の演目に始まり、平均台、跳馬の 3 種目で演技を披露。
子どもたちの演技を見て、それぞれの演技の見所や技の解説を行った内村さんは、時折自身の幼少期と重ね合わせながら「実は小さいとき、鉄棒が苦手だったんですよ。大人になるにつれて高い点数が取れるようになり、得意の種目となりました。」とコメントし、過去の思い出話で盛り上がりました。
男子の種目ではない平均台では、子どもたちのサポート役としてきていた母・内村周子さんへサプライズで演技をリクエストし、周子さんは演技を披露した。内村さん自身も、平均台に上がり、バランスの難しさを説明しながら、ひねりを加えた演技を披露し、親子共演が実現した。
跳馬では、内村さんがルーティーンで見せるポーズも披露してから演技し、会場の観客もポーズを真似するなど、観客も貴重なシーンの連続に盛り上がりを見せていました。
体操演技を終えた内村さんは、「また近いうちに、今日体操演技を見せてもらった子よりもすごい演技をもっと見せたいと思っています。次も絶対に来てくださいね。」と話し、また諫早に帰ってくることを約束しました。
■トークショーでは、「小さい頃から、寝ても覚めても体操のことを考えていた」と幼少期のエピソードを告白。観客からの質問コーナーでは、メダルの保管方法について判明!
第 2 部のトークショーでは、内村さんの幼少期からのヒストリーを振り返り、諫早での思い出や世界へと飛び出していく若き日の想いに迫りました。
内村さんは、当時に想いを馳せながら「小さい頃は、体操をしているというよりは、家が体操クラブだったので、家で遊んでいる感覚でした」など赤裸々に告白し、会場を驚かせました。
そして、観客からの質問コーナーでは、「何種類位の技ができますか?」という質問に対し、「男子の体操の技が約800 個あるんですが、500 は出来ます!」と返し、世界チャンピオンの回答には会場からは驚きの声が漏れました。
■この日、長崎駅で 1 日駅長を務めた長濱ねるさんがサプライズで駆け付け登場!内村さんが現役引退後の活動について「体操の魅力を普及していきたい」と語る場面も。
トークショー後半では、「西九州新幹線長崎県広報大使」を務め、この日長崎駅の一日駅長として同駅始発の出発合図を担当した長濱ねるさんがサプライズで駆け付けました。
長濱ねるさんから内村さんへ花束を贈呈し、「このようにお会いできることが光栄です。小さい頃からたくさんの勇気や希望をいただいてきて、同じ県民として憧れていました。内村さんの過ごし方や考え方は多くの方へ影響を与えてきたと思います。これからも応援しています!」と応援のコメントをしました。
また、内村さんに対する印象を聞かれた長濱さんは、「内村さんは世界的大スター。中学の頃ホームステイをしていたアメリカのホストファミリーが内村さんのことが大好きで応援していたことが印象的でした。本当に世界中で愛されているんだなと実感しました」と言うコメントに対し、内村さんは「それは作り話ではないですよね?」と、会場は笑いに包まれました。
内村さんは、現役引退後の活動のビジョンについて「諫早に新幹線が開通したことをきっかけに、諫早の良さを伝えていきたいと思っています。また、もっと体操の魅力を日本の皆さんに伝えて普及をしていきたいので、今後も体操を通じたイベントや、ジュニアへ体操を教えるなど、積極的に行っていきたいと思っています。」と語り、会場は大きな拍手に包まれました。
フィナーレでは、内村さんが会場内を一周しながら、自撮り棒で観客と記念撮影したり観客席へサイン入りの T シャツを投げ込みむなど、会場は盛り上がり、本ベントは大盛況に終わりました。
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