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BEGIN「うたの日コンサート」で石垣島から、島の高校三年生と世界に向けてうたのお祝い

BEGIN

撮影:岩倉千花

11月6日(土)沖縄県石垣市民会館大ホールにて「沖縄からうた開き!うたの日コンサート 2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021」が開催された。当日、会場には数ヶ月後に卒業を控えた石垣島の高校3年生が特別に無料招待され、ステージの様子はYouTubeにて生配信された。

かつて沖縄では、争いの中で歌い踊ることが自由に出来なかった時代があった。そんな時でも人々を支え続けてくれる「うた」に感謝をしようと、 6月24日に制定された“うたの日”。石垣島出身バンドBEGINは、このうたの日をみんなで集いお祝いしようと2001年から「うたの日コンサート」を開催し続けている。昨年はBEGINがオフィシャルアーティストを務めるJALホノルルマラソンとコラボ配信ライブという形式で、屋外ステージから配信を届けた。今年は会場を屋内に移し「石垣島まつり2021」とコラボという形で1年ぶりの、有観客開催となった。

撮影:岩倉千花

石垣島の自然や伝統行事の様子、人々の笑顔が詰まった石垣島まつりのオリジナルムービーと共に配信はスタート。動画が終わり、ステージにBEGINのボーカル比嘉栄昇が登場。島の後輩たちに向け、うたの日についての想いを話し「この八重山は特別な島です。」と、うたには“押す(プッシュビート)”と“引く(プルビート)”の二つのリズムの取り方があること、かつて日本各地のうたは“引き”のリズムの取り方をしており、そのリズム感が今でも八重山に根付いていることを話した。今回のうたの日コンサートはそんな「プルビート」の歌い方をもつ出演アーティストを揃えたとその意図を伝え、開会の挨拶とした。

撮影:岩倉千花

撮影:岩倉千花

沖縄では祝宴の冒頭のことを意味する「座開き」。 BEGINの同級生で八重山古典民謡唄者の金城弘美と島の教え子たちが今回の座開きを務め、歌と三線で八重山民謡を披露した。祝いの場が開幕すると、上地等、島袋優も加わりBEGINの3名が揃って登場。「うたの日おめでとう!」と声をあげ、早速のトップバッターへのバトンを渡した。

再び登場した金城弘美は、 “明日は内地に行くんでしょ“の歌詞など、島の高校生が自分と思わず影を重ねてしまう「パーマ屋ゆんた」、同級生であるBEGINの島袋優をステージに招き「くにぶん木の花」のコラボ演奏など全4曲を披露した。横笛の演奏には現役高校生も参加。温かい歌声と各々のこれからの旅立ちへの優しい声援に、客席では感極まり涙する学生の姿も。

撮影:岩倉千花

続いて登場したのは、メンバー全員が石垣島出身在住18歳の4ピースロックバンド「ATHE DANGANEEDS」。 1週間前には島内でワンマンライブも大成功におさめたばかりの石垣島のニュースターだ。ステージの上で熱い演奏を繰り広げる友人たちに、客席は大盛り上がりだ。メンバーが畑作業のアルバイトをした時に感じた農家へのリスペクトを歌った「畑ブルース」など、オリジナル曲5曲を披露。

撮影:岩倉千花

今回の配信は、海外からの視聴者も多い。その理由は、故郷であるペルーを離れ自身のルーツである沖縄に数年前に移った、日系4世のMeli Arakiの出演だ。「Volare」や「Stand by me」など誰もが一度は聞いたことがある馴染みの曲や、沖縄での日々を「まるで、チョコレートのよう。甘くて楽しくて切なくて、そして苦いこともありました。」と例えて歌ったオリジナル曲「Chocolate okinawa」など4曲を披露。

撮影:岩倉千花

そして再びBEGINの3名がステージに登場。かつて自身らが高校を卒業し石垣島から旅立ったのがもう30年前なのかと、思い出トークに花を咲かせた。防波堤でよく集まって夢を語ったと、島の高校生にも大人気の「防波堤で見た景色」で3人のステージをスタート。「この島は小さな島じゃない。世界に誇れる歌がある。海がある。」と、改めてふるさと石垣島に思いを語り、「海の声」「三線の花」「涙そうそう」そして「島人ぬ宝」を一気に披露した。

BEGIN最後の曲を終え、コンサートも終了かと思えた時「盛り上がりどころはこれからです」と比嘉が呼びかけ、楽しい時間の続きを知らせる。ブルースや島唄など、土地に根付く音楽を追求するBEGINがブラジルで出会った、サンバの起源とされる「マルシャ」は、ポルトガル語で「マーチ(行進曲)」を意味する。この「マルシャ」と、八重山方言の「~しましょう」という誘いの言葉を意味する「ショーラ」を掛け合わせた「マルシャショーラ」へ。二拍子のリズムに思わず体が揺れるマルシャショーラコーナーはうたの日コンサートの定番コーナーになっている。

金城弘美、 ATHE DANGANEEDS、 Meli Arakiそしてバンドチームのオールキャストがステージに集まり歌い踊る、祭りのフィナーレだ。「バルーン」「上を向いて歩こう」とノンストップで続くビートに、マスクを着用し声は出せずとも、各々が自由に体を音に乗せる。スペシャルバージョンとして、八重山商工高等学校、八重山農林高等学校、八重山高等学校の3校の校歌をマルシャのメドレーに合わせて披露。各高校名が呼ばれるたびに、客席では大きな拍手が湧き上がった。「オジー自慢のオリオンビール」「国道508号線」「笑顔のまんま」と代表曲が続き、会場の熱が最高潮になったまま「鳩間の港」「さよなら港」と連続で旅立ちの曲へ。 “みんな達者でいておくれ 船は行く船は行く さよなら港“の歌詞は、まるで高校3年生へ別れとエールを先取りするかのようだ。 50分に及ぶ宴のフィナーレを飾ったのはオリオンビールのCMソングでもある「ソウセイ」。現役高校生がラップに参加し、総勢13名による圧巻の盛り上がりを見せた。

撮影:岩倉千花

この数年のたくさんの我慢を乗り越え、春には高校を卒業しそれぞれの道を歩む高校3年生たちにとって、 3時間にわたる祝宴は、いつか必ず振り返るふるさとでの思い出の1日になっただろう。「うた」はいつでも人々を支え続けてくれる。そんな「うた」に感謝する日があってもいいじゃないか。そんな思いから生まれた「うたの日」そして「うたの日コンサート」。コロナ禍だからこそより強く感じられるその存在意義が、南の島から全国へ発信された1日となった。

尚、この「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021」の模様は急遽、アーカイブ公開がされる事が決定し、 YouTube「BEGIN ch」でしばらくの間、視聴する事ができる。

またBEGINは2022年1月16日から約2年振りとなる「第25回 BEGINコンサートツアー2022」が決定している。

撮影:岩倉千花

■セットリスト
<金城弘美&金城弘美研究所>
デンサー節
めでたい節

<金城弘美>
美童の海
月ぬ美しゃ
パーマ屋ゆんた
くにぶん木の花

<ATHE DANGANEEDS>
ラブソングじゃ退屈
憎めないあのこ
蚊族
畑ブルース
ドキドキランデブー

<Meli Araki>
ONE
Volare
Stand by me
Chocolate okinawa

<BEGIN>
防波堤で見た景色
海の声
三線の花
涙そうそう
島人ぬ宝
~マルシャショーラ メドレー~
バルーン
上を向いて歩こう
憧れのハワイ航路
また逢う日まで
恋のバカンス
ランバダ
ラバンバ
八重高(ふるさと)
八重山商工高等学校 校歌
八重山農林高等学校 校歌
八重山高等学校 校歌
魚ごっこ
雨上がりの夜空に
オジー自慢のオリオンビール
国道508号線
笑顔のまんま
鳩間の港
さよなら港
ソウセイ


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