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【卒業】清川麗奈、READY TO KISSから笑顔で旅立つ。そして清川麗奈は、READY TO KISSの歴史に名を刻む伝説の一人になった。

PHOTO:本間裕介

それは、突然のことだった。6月30日、READY TO KISSのリーダー清川麗奈が「9月6日の単独公演を持ってREADY TO KISSの卒業と事務所の退所」を発表した。 2015年よりI-GETへ所属。2016年からREADY TO KISSのメンバーとして活動。今のREADY TO KISSにとって大切な屋台骨のように、彼女の卒業は大きな衝撃だった。

9月6日(月)、TSUTAYA O-EASTを舞台に行なわれた『清川麗奈卒業公演 -革命記念日 破壊からの創造-』公演。満員の観客たちが清川麗奈の卒業を見届けた当日の模様を、ここへ記したい。

清川麗奈のアイドル人生最後となるライブは、READY TO KISSの始まりの歌「ChuChu」から幕を開けた。これまで何百回と歌ってきた「ChuChu」のように、清川麗奈の身体にも、READY TO KISSを長く応援し続けてきたファンたちの身体にも染み込んだ楽曲だ。この日はバンド演奏を従えてのライブ。いつも以上に、気持ちを騒がせる音が身体を刺激する。メンバーたちも、一つ一つの瞬間を心へ焼き付けるように。でも笑顔を忘れることなく歌っていた。サビ歌の「「ChuChu好きだよ」の彼女たちの声に、フロア中の人たちが「俺もー!!」と心で叫んでいた。その声は、間違いなくメンバーたちの胸に届いていたはずだ!!

大切な人を失くしたくはないからこそ、大事に思える人の気持ちも理解したうえで、自分の想いを素直に伝えようと歌う「STAR LIGHT~星色のこの気持ち、空に映れ~」も、同じく活動初期からREADY TO KISSを支え続けてきた歌。何年も仲間たちと一緒にライブの場を熱狂に染め上げてきたこの想いを、メンバーもファンたちも、この日はいつも以上の笑顔で分かち合っていた。

次に届けたのが、最新シングルの「NONSTOP〜Restart Dash〜」。新生READY TO KISSとして、決意を新たにここから未来を描こうと誓いを立てたこの曲を、一つの物語の終りであり、次の扉を開く大切な日に、しかも初期ナンバーと並べてきたことで、彼女たちの変わらぬ姿勢が改めて見えてきた。どんな困難が立ちふさがろうと、その壁を超え、何度だって立ち上がり、夢を現実に変えてゆく強い意志と決意を、彼女たちは「NONSTOP〜Restart Dash〜」を通して伝えてきた。メンバーたちはみんな眩しいほどに輝く笑顔だ。力強いバンド演奏に背に、この日を全力で楽しもうという気持ちを彼女たちは力強い姿を通して届けてゆく。まさに舞台上には、最高の笑顔が咲き誇っていた。

この日のREADY TO KISSは、「KISSではなく、笑顔で会場を埋めつくす姿」を見せてきた。清川麗奈も、「目の奥まで焼き付けてください」と笑顔で語っていた。

切ない歌詞とは裏腹に、愛らしい乙女な姿で、観客たちに甘えた素振りで歌う姿チャーミングな「ブルーベリー・ヨーグルト・スムージー」。グループ名を冠した「READY TO KISS」でも彼女たちは、初な乙女に見せてじつは小悪魔な心模様を甘い声を魅力に観客たちへ歌いかける。愛らしさ全開で「君にキスしてもいいですか」とせまられるたび、いつも以上に胸がドキドキ鳴っていた。忘れたくない人への想いを、自分たちの心へしっかり焼き付けるように熱唱した「伊達だって」。この日のREADY TO KISSは、冒頭からズッとテンション高い姿で、一つ一つの曲ごとに観ている人たちの心へ消せない想い出を焼き付けるように歌っていた。少しでも現実に目を向けたら、涙が零れそう。だからこそ自分たちの気持ちへ勇気を注ぎ続けるよう、元気に、力強く歌い続けていた。

次のブロックは、清川麗奈のソロコーナーからスタート。スパンコールが眩しい白いキラキラのウェディング風のドレス姿で歌ったのが、ソロ曲の「気まぐれクレッシェンド」。熱を抱いて心地好く駆け出した楽曲に乗せ、清川麗奈はドキドキした気持ちを胸に、優しい笑みを浮かべながら歌っていた。途中には、演奏しているメンバーたちと絡む場面も登場。いつもの清川麗奈らしい、気持ち動くまま、心が示すままに笑顔ではしゃぐ姿がそこにはあった。それこそが、涙よりも笑顔が似合う清川麗奈らしい姿だ。

「永遠にあなたの側で笑っていたかった あの日々がずっと続くと思ってた」。別れを嘆くように歌う「永遠に」を、清川麗奈は想いを込め、少し涙ぐむような声で歌っていた。美しい旋律が流れるのに合わせメンバーたちも舞台へ。バンド演奏を通し楽曲が躍動するのに合わせ、メンバー全員で「永遠に」を歌いだす。少し切なさも歌声に込めながら、彼女たちはこの瞬間を永遠の記憶へと変えるように。見ている人たちの胸へ涙を誘うように歌を届けてくれた。駆ける楽曲の上で、込み上がる想いを、届かない相手へ必死に届ける姿がいじらくも愛らしかった。

次のブロックで披露したのが、タイで活動中の姉妹グループSiam☆Dreamの日本語カバー曲「Long Distance-長距離エアプレイン-」。この日のライブは、清川麗奈自身のREADY TO KISSを通した想い出を振り返るようにブロックを構成。今も、海外の仲間やファンたちには逢いたくても逢えない日々が続いている。その悲しさを埋めるように。清川麗奈自身がREADY TO KISSを通して何度も足を運んだ海外での活動の日々を振り返るよう「逢いたくて逢いたくてたまらないよ」と歌いながら、楽曲を通してあの頃の日々を振り返っていた。

続く「タイに行きタイ」は、何度もタイに足を運びライブを続けてきたREADY TO KISSだからこそ生まれた歌。国境や人種を超え、想いと想いで人は繋がれる喜びを、彼女たちは大好きな人と一緒に「タイに行きたい」と歌いながら伝えてきた。READY TO KISSの楽曲は、どれも曲の裏に強いメッセージが込められている。それを照れ笑いのように愛らしい表現で伝えてゆく。口当たり甘いのに、その奥にはさらに甘かったり、酸っぱかったりと、いろんな想いが隠されている。ぜひ、それを感じてもらいたい。

旅立つ人にエールを送る「その先の未来へ」では、メンバーが舞台中央で円陣を組み、「その先の未来へ」と心一つに叫び歌いだす。清川麗奈は、メンバー一人一人と顔を見合わせながら、自分がREADY TO KISSの中に築き上げてきた強い意志を後輩たちへ伝えるように歌っていた。別れたくない気持ちをいじらしい姿で示すメンバーたち。清川麗奈は「その先の未来」へ進む強い意志を、感謝の想いを込めながら歌っていた。終盤、メンバーみんなでその先の未来へと続く想いを、気持ちを一つに歌う姿が眩しく瞳に焼きついた。

ライブも終盤のブロックへ。新たな衣装に着替えたメンバーたちが舞台に集結。「恋してる 君にしてる」と彼女たちが歌いだしたのが、切なさも抱いたミディアムメロウの「君恋」。いつもは笑顔を振りまく彼女たちも、「君恋」では込み上げる恋心を零すように歌っていた。募る想いを大胆な動きに変えて歌い躍る彼女たち。想いが募るたびに、彼女たちの歌声やパフォーマンスにもあふれそうなほどの熱い感情が描き出されてゆく。

胸をキュンと鳴らすチャーミングさを持ちながら、ソーダの上に乗っけたソフトクリームが溶けそうな熱と勢いを持って「エメラルド・クリームソーダ」が飛びだした。シュワシュワと弾ける炭酸の泡のように元気いっぱい歌い躍る姿に触発され、一緒に気持ちが熱く沸き立った。フロア中で大きく揺れる色とりどりのサイリウムの光は、グラスの中でキラキラ泡立つたくさんの気泡のよう。甘く切ない想いを力強く、元気いっぱいに歌う姿が、とても眩しい。続く「自由な女神」でも、メンバーたちはキラキラとした表情で、元気に、力いっぱい舞台の上で歌い躍っていた。この瞬間、このひとときを思いきり謳歌するように。フロア中の人たちと一緒に戯れるよう、華麗に舞い躍っていた。

流れたのが、活動初期から、今も、ライブに一体化熱狂した風景を作り上げてゆく「秒シミュレーション」。「1秒先も君の側で愛を贈れますように」と歌う声を耳にするたびに沸き立つ気持ち。この曲を聞きながら、READY TO KISSと過ごしてきたいろんな想い出の風景が蘇る。でも、まだまだ彼女たちと一緒に想い出の風景を刻み続けていきたい。

「今日までREADY TO KISSを引っ張ってくれて本当にありがとう。麗奈ちゃんとはいろいろあったじゃん。お互い最初の頃は頑固だったというか、言いたいことも言えずにギスギスしたこともあったと思う。だから今、こうやってこのメンバーとステージに立ってライブできてるのが嘘みたい。今は本当に寂しくって、麗奈ちゃんがいなくなった後のREADY TO KISSが想像できない。このメンバーは麗奈ちゃんがいるREADY TO KISSしか知らないから、明日からいないと思うと寂しく思ってます。

当時は気分屋だったじゃん。一番お姫様で自由で、振りまわされることも多かった。でも麗奈ちゃんはREADY TO KISSにとってかけがえのない存在で、伝説のメンバーだなって思ってる。この人、パジャマを着てメガネをかけた姿でライブに来るんですよ、楽屋でも「ここは家ですか?みたい」に脱ぎ散らかしてるし。でも、衣装が着ると魔法がかかったみたいに最強で最高のアイドルになれるから、本当に麗奈ちゃんには誰も勝てないなって思ってます。麗奈ちゃんは本当に無敵だなって…」(牧野広実)

「つまり、次の曲は…」(清川麗奈)

「おいっ!!やめてよ。次の曲みんなわかりますよね。みんな涙拭いていけるよね!!」(牧野広実)

そんなやりとりもありながら、「最強の笑顔でしめくくりましょう!!盛り上がっていくぞー!!」の声を合図に、最後に「ムテキモード」が飛びだした。メンバーたちは涙零れそうな想いを隠すように、一生懸命に最高の笑顔を浮かべながら、一人一人がきらめく輝きとなり、力いっぱい「ムテキモード」を歌っていた。 清川麗奈の卒業へ向け、彼女に一番似合う 元気と笑顔、何より無敵なほどにわがままで無邪気な姿となって想いを届けていた。途中には、社長のNAOKIさんと元SAY-LAの森のんの、元READY TO KISSで現BABY TO KISSの野田ひとみも舞台へ卒業証書を持って乱入。メンバーが、満員の観客たちが、みんなが最高のきらめく姿となって、清川麗奈の卒業という道へ最高の輝きを照らしていった。

「ホントに幸せだよ、麗奈は。普通の大学生だったわたしが、I-GETに入ったことでアイドルになれました。本当に幸せな7年間を過ごしてきました。この先、お先真っ暗かも知れませんけど(笑)。これからも私らしく生きていこうと思っています。READY TO KISSのことはずっと大好きだし、人生を懸けて頑張ってきたREADY TO KISSをみんなに託すから、これからは応援する側になって最前管理になります。こんな素晴らしい卒業公演をありがとうございました。これからもREADY TO KISSとわしをよろしくお願いします」(清川麗奈)

最後まで清川麗奈らしい言葉だ。そして清川麗奈は、READY TO KISSの歴史に名を刻む伝説の一人になった。

READY TO KISS
清川麗奈、牧野広実、佐々木美帆、如月優衣、柚木美桜、美唯うみ、成瀬まいか、新川るり

READY TO KISSバンド
石谷光(Guitar)、OKA-chan(Guitar)、服部源(Bass)、嶋村ひかり(Drums)、タルタノリキ(Manipulator)

PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典

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