ONEPIXCELが5年9か月の活動に終止符! 未来に向けて爽やかに飛び立つ!

 

「ONEPIXCEL LAST LIVE “サヨナラの前に”」より 撮影:田中真光

「ONEPIXCEL LAST LIVE “サヨナラの前に”」より 撮影:田中真光

田辺奈菜美、傳彩夏、鹿沼亜美の3人による東宝芸能発のガールズグループ、ONEPIXCELが6月25日(金)に東京・代官山UNITにて、ラストライブ「ONEPIXCEL LAST LIVE “サヨナラの前に”」を開催した。

ONEPIXCELは2015年9月に結成され、2018年3月にTVアニメ「ドラゴンボール超」のEDテーマ「LAGRIMA」でメジャーデビュー。国内だけでなく、上海や台湾、カナダやメキシコでライブを行い、世界的にファンを拡大。2020年2月には1stアルバム『LIBRE』をリリースし、昨年12月13日(日)には渋谷ストリームホールにて結成5周年を記念したワンマンライブも開催。更なる飛躍が期待されていたが、「メンバー全員が成人となり、今後の活動について考える機会が増えてきたことに伴い、それぞれの目標に向かって進んでいきたいという気持ちが強くなった」ために解散を決断。2021年3月29日にオフィシャルホームページにて、6月のワンマンライブで解散することを発表し、有観客に加えて生配信も行われた本公演をもって、グループとしての活動を終了させた。

3人での最後となるライブは「Final Call」や「Summer Genic」といったアグレッシヴで刺激的なダンスナンバーで幕を開けた。観客によるクラップが鳴り響く中で、鹿沼は「ラストライヴ、最後まで楽しみましょう」とクールに呼びかけ、低音が効いたトランス寄りのEDMロック「Howling」やR&Bのメロディとトロピカルハウスのサウンド感を組み合わせた「Girls Don’t Cry」でも強気でポジティヴな女性像を歌とダンスで体現。最初のMCでは、田辺がONEPIXCELの最後の瞬間まで目に焼き付けてください」と語り、メドレーへと突入。観客が拳をあげ、タオルや腕を回して大きく盛り上がると、「昨日から緊張していた」という鹿沼は「ライブの前日がオフだったから、二人に一緒にいてくれないか?」と頼んだものの、見事に断られたことを明かして、観客の笑いを誘った。メンバーに対する重すぎる愛をアピールした彼女は、「こんなに緊張しているのは、みんなにいいパフォーマンスを見せたいという気持ちと、今まで応援してくれたことへの感謝を伝え切りたいという思いがあったからです」とコメント。続く、ブロックでは、田辺が歌声だけで目の前の景色をガラリと変化させる「monochrome」、鹿沼がメンバー二人を跳ねのけて歌い、傳がリズム感抜群のラップで魅せる「Slow Motion」とエッジの効いた、切なくもソリッドなステージングを展開した。

メジャーデビュー曲で、鹿沼が「直前のリハまで練習してました。私たちの曲の中で最大難度の曲です」と解説した海外でも人気の高い「LAGRIMA」や、ヴォーカリストとダンサーを完全にセパレートしたラブバラード「Go My Way」では、それぞれが個性を爆発させたかと思いきや、続く「TURN ME ON」では、肩を組み、ハイタッチをしながら歌唱。この3人でしかなし得ない、メンバー同士の絆を感じさせるハーモニーを響かせた。そして、3人で向き合って歌い始めたメロウなEDMナンバー「Blue Ocean」を歌った後のMCでは、3人でこれまでの5年9ヶ月を振り返る場面があった。初期の全体リハで「いつも不機嫌だった」ことを明かされた田辺は、「自分に怒ってて、それが制御できなかった。ごめんなさい」と笑顔で謝罪。また、「歌が嫌いで、彩、もう歌わない」と拗ねていた時期があったという傳が「でも、今は好き。3人で歌うことは楽しいね」と語ると、鹿沼は嬉しそうな表情を見せた。

青春や恋愛をテーマにしたさわやかでキュートな楽曲をコンパイルしたメドレーを経て、「Sparkle」ではこの日一番のクラップとジャンプが沸き起こり、インディーズ時代からの鉄板曲「TONDEKE」では観客全員で踊って楽しんだ。チャーミングなステップを踏むディスコファンク「DO IT, DO IT」でさらなる気合いを注入し、結成当時から歌ってきた「YEAAAHHH!!!」で会場の熱気を一段と引き上げたあと、アニメ「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」のエンディングテーマで、最新シングルにして最後のシングルとなったエールソング「シャラララ」で明るく楽しく盛り上がり、笑顔が広がる中で本編は締めくくられた。

アンコールでは田辺が「皆さんに一番伝えたい曲を歌います」と語り、ラストシングルのカップリングに収録されていた「サヨナラの前に」を披露。田辺が歌う<立ち止まらない/振り返らない/もう決めたから>というフレーズは、この日ならではのニュアンスで胸に響いてきた。そして、メンバーは、一人ずつ会場に集まった観客と画面越しのファンに向かって感謝の気持ちを伝え、別れの挨拶をした。

まず、田辺が「一人だったらここまでできなかったなと思います。正直、まだまだやりたかったなってこともあるけど」と一瞬だけ涙を見せた後、「自分たちの新しい夢に向かって頑張るって3人で決めたし、皆さんにもその姿を応援してほしいなと思います。これからはそれぞれ一人ずつ、頑張っていくことになるけど、この空間があったことは絶対に忘れないし、私たちにはみなさんがいてくれたことは絶対に忘れません。最高に楽しい時間でした。みんなのこと大好きです!」最後は笑顔で伝えた。

傳も珍しく涙を堪えながらライブの楽しさを繰り返し語り、「もっともっと亜美とななみんとライブを作っていきたかったけど、自分たちで決めた決断なので、後悔したくないし、覚悟を持って頑張らないといけない。新しい場所に行って、二人がいなくて寂しい思いを絶対にすると思うけど」と正直な気持ちを吐露し、「でも、たくさん努力して、みんなの前に自信を持って立てるようにがんばります」と意気込みを語った。

最後に、鹿沼は泣きすぎて話せなくなり、メンバー二人に背中をさすられる場面もあったが、「私たちが決断した事は無駄にしたくないので、一人ずつ前を向いて頑張りたいと思います。3人とも絶対に有名になるし、私はどんな形であれ、音楽を続けて行きたいです。胸を張って新しい道に向かって行きたいと思います」と前向きな姿勢を見せた。そして、この3人での最後の曲に選ばれたのは、3人で初めて練習した曲で、ワンピクとして一番最初のステージの1曲目に披露した「SAKURA SAKU」と、ライブの最後にいつも歌ってきた思い入れの強い「Take Off」であった。メンバーやスタッフ、ファンに笑顔で<ありがとう>というメッセージを伝えるとともに、これまで歩んできた道のりを噛み締めるかのように、未来に向けて爽やかに飛び立つ姿勢を見せ、約3時間弱で全28曲を披露したファイナルライブは幕を下ろした。鹿沼は「傳ちゃんななみんも大好きだから、これからもよろしくね」と語った後、3人で「以上、ワンピクセルでした!」と一礼して手を振ってステージを後にすると、会場を彼女たちの旅立ちを祝うかのような温かい拍手が包んでいた。

なお、本公演の配信チケットは6月28日(月)20:00まで販売しており、6月28日(月)23:59まではアーカイブ配信が視聴可能。推しだけを見れるそれぞれのソロカメラを含む8台のカメラによるライブ映像は見どころ満載。結成から5年半の活動の全てを注ぎ込んだ熱いステージを見逃した方はぜひご覧いただきたい。

取材:永堀アツオ

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