SDGs×ミュージカル「ゆびさきと恋々」が初日! 豊原江理佳“本番を迎えられることが奇跡” 前山剛久“⾒に来ていただいた方の生きる希望に繋がったら嬉しい”

A New Musical 「ゆびさきと恋々」ゲネプロ公演より

6月4日、A New Musical 「ゆびさきと恋々」が下北沢本多劇場にて初日を迎えた。本記事ではゲネプロ公演の模様をレポートする。

本公演は、累計120万部突破、anan漫画⼤賞など数々の賞を受賞する注⽬の少⼥漫画『ゆびさきと恋々』を原作にSDGs×ミュージカル、「誰もが⼼で聴こえるミュージカル」を⽬指し、持続可能な舞台芸術の第1歩として制作された⽇本発のオリジナルミュージカル。

国籍・世代・聾者・聴者等の違いを越えて、全ての⼈間が今、常識を考え直すきっかけを得ている中原作『ゆびさきと恋々』で描かれる“誰も傷付けない、誰も取り残さない「ノハム(=no harm)」”の思いに感銘を受けて制作した⽇本製musical「ゆびさきと恋々」は、この度無事に初⽇を迎えることができた。

コンテンポラリーダンスによって表現される雪の内⾯の世界が、次第に美しいハーモニーで歌われ、その後エネルギッシュな全キャストによるオープニングからスタート。

ろう者の雪と聴者のコミュニケーションは、スマホのメッセージでのやりとり、⼿話のやりとりを舞台上の背景プロジェクターに意味が映し出す演出で、原作と同じシーンが再現されており、雪の⼼情を理解することができる⼯夫が凝らされている。

逸⾂(前⼭剛久)と雪(豊原江理佳)が互いに恋をしていることに気づくまで、雪の⼼の動きは⼀つ⼀つ丁寧に歌という形で表現されていきこれは恋なのか、憧れなのか、葛藤する⼼の声、逸⾂からのメッセージや、優しさに⾼鳴る⿎動も、⾳楽にのせて観客に届けられていく。

雪と、雪の友⼈・りん(林愛夏)がスマホ上の会話で、⾃分たちの胸のときめきが⼀体何なのか話し合ううちに雪は逸⾂に恋をしていることを確信するシーンは、⼆⼈の胸の⾼鳴りがポップなナンバーで表現され、逸⾂のいとこであり、カフェバー ロッキンロビンの店⻑ 京弥(上⼭⻯治)が登場するシーンではアクロバットの披露など、⻘春が繰り広げられる⾃⾝の店についてユーモアを交えながらダンスナンバーを披露するなど、ミュージカルとしての⾒所も豊富。

次第に雪と逸⾂が惹かれ合うシーンは原作そのままのセリフも。

ラオスから帰ってきた逸⾂は、雪にラオス⼟産を⼿渡すシーンでは「気に⼊った︖」と聞く逸⾂に、「気に⼊りました」と答える雪のかわいらしさに、逸⾂は雪に惹かれている⾃⾝の⼼情を歌い、ロッキンロビンでのアルバイト中、京弥から雪のことをどうするつもりか聞かれた逸⾂は、雪と初めて出会った時から⽬が離せないという⼼情を歌います。

初めて⾒た時から、透明な雪にずっと⾒惚れているという逸⾂の⼼は、⾃⾝の感情が恋であることに気づくシーンを前⼭剛久は繊細な歌声と芝居で表現。

海外へ旅⽴つ前に雪と会えた逸⾂が、「帰ってきてから伝えようと思っていた」と⾔って、⼿話で【つきあおっか】と伝えそれに対して雪は⼤きなジスチャーで、腕で丸を作り返事をする名シーンも、⾳楽にのって⼼にキュンと滲みるシーンです。

雪の幼馴染、桜志(池岡亮介)は雪にあまり調⼦に乗るなと厳しい⾔葉をかける役どころですが、桜志にとってみれば⼈付き合いに慣れていない雪を⼼配して、雪を⼤切に思う気持ち余ってのことであったりと、⻘春のもどかしさを具現化しています。

作品の後半には、キャスト全員で披露する本作品のハイライト「わたしの⼿・あなたの⼿」にて、それぞれの想いが交錯する中、⼿が⼈と⼈を繋ぐものだということを全員で歌い上げた。

オリジナルのラストシーン展開によって、登場⼈物それぞれが、世界は明⽇にも、たった今にも変わってしまうかもしれないのだから今伝えなきゃ、今想いを伝えようというメッセージを歌い、コロナ禍で変わってしまった⽇常を経験した現代の若者たちの⼼に響く作品となっている。

豊原江理佳 コメント

今このような状況のなかで本番を迎えられることが奇跡だと思います。

せっかく本番を迎えられるので、来ていただいた皆様にはなにか持って帰っていただきたいですし⽣きる活⼒、元気を与えられていたらいいなと思います。ありがとうございました

前山剛久 コメント

昨年からコロナで演劇はなかなか⾟い⽴場に置かれていますが、こうしてゲネプロを終えて初⽇を迎えられることを嬉しく思っています。

このお芝居で何を感じ取っていただくか、何を与えられたか、それぞれだと思いますが⾒に来ていただいた⽅の⽣きる希望に繋がったら嬉しいと思います。

A New Musical 「ゆびさきと恋々」ゲネプロ公演より

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