藤井麻輝の凄みを見せつけた、minus(-)ラストへのカウントダウン

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2021年6月3日(木)

minus(-) 「Null /nʊl/ -minus(-) the last act-」EX THEATER ROPPONGI

minus(-)としての活動を4月と9月のライヴで終了する。

そのことが発表されたのは2月の末。当時、短いインタビューで答えていた内容を要約すれば、minus(-)という名義に求められることと、藤井麻輝としてやるべき音の乖離、ということになるが、コロナ禍の非常事態宣言による影響でこの日に延期された〈the last act〉に、その答えがあった。

凄かった。BGMも流れず、誰も声を上げない開演前の空気が、ライヴが始まると一変。ノイズ、アンビエント、ポストパンク、エレクトロニカといったサウンドに、旧き良き和やゴシックな様式美が絡み合い。藤井麻輝でしかない世界観を構築していく。それは決してポップでわかりやすいものではないが、彼を深く知れば知るほど、その沼に足を取られ、抜け出せなくなっていく。独特な照明が印象的だったそのステージ構成も含め、観る部分すべてに彼の息吹がある。芸術とかそういうことではなく、目や耳、身体に触れるものすべてが藤井麻輝そのものだった。

ゆえに空気も読まないし、忖度もない。minus(-)の〈the last act〉なのだから、これまでの歩みを振り返り、森岡賢在籍時のアッパーでダンサブルな楽曲をやって大団円、を想像した人もいるだろうが、そんなサービスとは一切無縁。「The Victim」と「B612」が初期の楽曲からはピックアップされたが、他はminus(-)が藤井のソロユニット化して以降の楽曲が並んだ。しかしそれが、どの曲も大胆にヴァージョンアップされている。特に終盤に披露された「ヨハネインザダーク」と、BUCK-TICKのトリビュートアルバムでカヴァーしていた「形而上 流星」は圧巻だった。シューゲイズな解釈に、凄まじいサウンドの圧。ライヴハウスとは違い、音の粒を全身で浴びるような感覚。こういうライヴは、他に経験したことがない。

この日はminus(-)の〈the last act〉最初の夜だったが、徹頭徹尾、今の藤井麻輝の音楽を鳴らすことで、minus(-)という存在にケリをつけようとしているような、そして終わることを納得させるような、そんなライヴだった。9月に行われる本当のラストに、さらなる期待が高まる。

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エイベックスによるminus(-)のオフィシャルウェブサイト

[minus(-)最終公演]

Null /nʌl/ -minus(-) the last act-

9月19日(日) EX THEATER ROPPONGI

一般発売 6月27日(日)

開場17:30 開演 18:30

全席指定 ¥12.000(税込)

<オフィシャルサイト先行>

◎URL:https://w.pia.jp/s/null-minus21of/

◎受付期間:2021/06/05(土) 10:00~2021/06/20(日) 23:59

◎枚数制限:お1人様2枚まで

◎決済方法:クレジットカード,セブン-イレブン,ファミリーマート

◎引取方法:電子チケット(QuickTicket)のみ

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