XANVALA、最新EP「我慾之幕」の収録曲について語る。宗馬・Yuhma・知哉編!!!

XANVALA

XANVALA

ヴィジュアル系シーンで今、「最も勢いのあるバンド」として高い注目と動員を集めているXANVALA。会場限定で発売した 1st EP「我慾之幕」が瞬く間に完売。6月2日に全国流通盤を発売することを発表した。本来4月に行うはずだった初の東名阪ワンマンツアーが、コロナ禍により名古屋・大阪公演が中止に。そのリベンジも兼ね、XANVALAは8月に規模を拡大し、新潟・仙台・名古屋・大阪・東京を巡るワンマンツアー「XANVALA ONEMAN TOUR 2021 Curtain Call」の開催も゛同じく発表。さらに、同ツアーの前哨戦として、6月よりPARAGUAS INC. TOUR 2021「MAKE an ERA」と題し、同じ5ヶ所の地域をサーキットすることも伝えてきた。

今回、XANVALAのメンバーの中から、宗馬・Yuhma・知哉の3人が1stEP「我慾之幕」の楽曲解説コメントを寄せてくれた。その言葉を、ここに紹介したい。

宗馬

宗馬

Yuhma

Yuhma

知哉

知哉

「ヒトリ舞台」

作詞:巽/作曲:宗馬

宗馬 「ヒトリ舞台」は、XANVALAが始動したときからあった楽曲。始動ということもあり、「XANVALAはどういうバンドなのか?」という疑問に回答しなければならなかった。その回答として用意したのが「ヒトリ舞台」でした。XANVALAとして一番最初に出した「鮮やかな猛毒」ともテイストが似ているんですが、これも一つのXANVALAの原点となる楽曲。それをこのベストタイミングで音源化しました。

Yuhma XANVALAのライブの場合、激しめの楽曲を軸に演奏することが多いですが、演奏時間25分というイベントでも「ライブでの勢いを生かしながらも歌を聴かせ、華やかに見せてゆくXANVALAの魅力」を『ヒトリ舞台』で伝えることができます。

ヴィジュアル系のライブの醍醐味は一緒に振りをやったり暴れたりすることですが、「ヒトリ舞台」はそのノリを生かした上でしっかり聴かせていける楽曲。つまり、盛り上げてゆくのにも適していれば、聴かせてられるし、魅せられるという、ある意味万能な楽曲です。初見の人でもスーッと受け入れてくれやすい楽曲だなと思っています。

知哉 宗馬も言ってたように、「ヒトリ舞台」は始動ライブからずっと演奏し続けてきた曲。思い入れの強い楽曲だからこそ、リリースに関してのタイミングを見計らっていて、割と音源化を引っ張り続けてきたんですけど。1st EPを出す話が出たときに、「このタイミングだろう」という話になり、満を持してリリースした楽曲になりました。

「DROID」

作詞:巽/作曲:宗馬

宗馬 キャッチーですね。ジェットコースターのようにめまぐるしい展開ですが、完璧なタイミングで急降下が入ってくる曲です。

Yuhma イントロから勢いがあるように、ライブで盛り上がりを作る上でものすごく力を発揮する楽曲です。音源として聴いても勢いを感じますけど、「DROID」をライブで聴くとさらに勢いを増して体感できるのでファンの人たちもライブでは本当に楽しんでくれています。

「DROID」は既にライブで演奏し続けてきた楽曲ですけど、今回のレコーディングによって曲をブラッシュアップしたことにより、巽の歌や楽曲の輪郭がさらに明瞭になっております。ライブで「DROID」に慣れ親しんできた方は、音源でどう進化したのか、その変化も楽しんでもらえたらなと思います。

知哉 ドラム的には、展開もめまぐるしくて、かなり忙しい楽曲です。「DROID」は、とてもライブ映えする曲。しかも、1曲目に演奏をしても、中盤に置いても、最後の曲として披露してもしっくりくるので、セットリストのどこに置いても力を発揮する万能曲。汎用性の高い楽曲なので、今やライブの定番として外せない楽曲にもなっています。

「ratchet」

作詞:巽/作曲:知哉

知哉 「ratchet」は、XANVALAとして始動する前のデモンストレーション活動していた時期に作った楽曲で、かなり古い歌になります。当時、速いテンポに頼らないシャッフルビートにメインに据えた曲を演奏したくて作りました。

実は同じ時期に、激しさを全面に押し出した「CREEPER」を作っていたんですが、「ratchet」では激しさを意識しつつ、でも「CREEPER」とは違うテイストでというのも考慮したうえで、「ライブで盛り上がることを前提に」作りました。

Yuhma 知哉も言ってたように、「ratchet」はシャッフルビートを活かした楽曲。通常のシャッフルビートは、1拍3連符で進むんですけど。この楽曲の間奏では2拍3連符も使ったように、「XANVALAはどんなリズムにも対応してゆく実力を備えている」面を見せれた楽曲にもなりました。

サビ歌に「聞いてねぇ」や「興味ねぇ」という言葉が出ています。その「ねぇ」の部分でメンバーが掛け声を入れれば、今は声出しが難しいことから、お客さんには「ねぇ」のタイミングでジャンプして楽しんでいただいています。ぜひライブで「ratchet」が流れたときには、「サビがきたらジャンプをしよう」という気持ちで楽しんでもらえたらなと思っています。そうしてもらえると、僕らも演奏のしがいが出てくるので。

宗馬 「ratchet」は対バンイベントでとても重宝する曲。ノリがわかりやすいので前から後ろまでXANVALAの空気に持っていけます。

「トラジェディは擬態する」

作詞:巽/作曲:70.

宗馬 「トラジェディは擬態する」は渋いけど盛り上げソングとしても使えるとても万能な楽曲です。

Yuhma 僕の中でのヴィジュアル系の定義は、「激しい中に切なさが出ている音楽性」なんですね。それが、まさに「トラジェディは擬態する」。根っからのヴィジュアル系好きな人、切ないけど激しい楽曲が好きな方は、ぜひ「トラジェディは擬態する」を聴いてほしいです。絶対にハマりますから。

「トラジェディは擬態する」は音源でも格好いいんですけど。ライブでも本当に格好いい曲。最初にデジタルサウンドとパーカッションから始まり、そこからバンド演奏がインするのに合わせドーンと展開してゆくように、出だしから格好いいので、ライブで聴いたら「きたきたきたー!!」という感じになれるはずです。

知哉 個人的に、XANVALAの中で一番好きな曲。ドラムを叩いててもすごく楽しいし、ヘヴィな曲調でライブでもガーンと盛り上がれるのですごく好きなんです。

「トラジェディは擬態する」の歌詞は、「ヒトリ舞台」とも連動していて、ライブでも繋げて演奏することもあるんですが、歌詞の世界観にも注目して聞いてもらえたらなと思います。歌詞の内容はネガティブなのに、曲調面でキャッチーなように、その絶妙なバランス面にもXANVALAらしさを感じています。けっして明るい楽曲ではないけど、ライブだとネガティブさよりも、キャッチーな面や激しさが全面に出てくるので、ライブと音源でまた違う表情や楽しみ方ができるのも面白さだと思います。

「眠る秒針」
作詞:巽/作曲:宗馬

宗馬 この曲があるからこのEPが生まれたというくらい、「我慾之幕」を構成する鍵となる曲です。
おばあちゃんが聞いても「いい歌だね」と言ってもらえるような、そんな優しい曲になっています。

Yuhma XANVALAで唯一、メンバーの演奏のみで構築した楽曲です。ナインスやマイナーセブンスなど、とてもお洒落なコードを多用しているように、少しアダルトなXANVALAさを出しながら、それでいて聴きやすい楽曲に仕上がりました。XANVALAの場合、基本的に激しい曲がバーッと並んでいるわけですけど。ここにきてXANVALAの新たな可能性という一面を出せたのが、「眠る秒針」という楽曲になります。ある意味、一番音の綺麗な曲じゃないかと。激しい楽曲らに比べたら、ちょっとあっさりな。「XANVALAはとんこつ醤油だけじゃないんだぞ、塩ラーメンも出せるんだぞ」どころか、「XANVALAの出す塩味も上手いだろ、深みがあるだろ」というのを楽しんでもらいたい曲です。

「眠る秒針」はあっさりした楽曲だけに、それぞれの楽器の音が際立っているんですよ。つまり、素材の味がしっかりわかるんですね。だからこそ調味料でごまかしてない、思うままの楽曲の素材がはっきりわかる曲になっている。ぜひ、めっちゃお洒落な無添加の塩ラーメン曲を楽しんでいただきたいなと思います。

知哉 「眠る秒針」はほんとにチャレンジだったというか、かなり試行錯誤した曲なんですよね。最初に宗馬からデモ音源をもらったときに、ギターの音が歪んでないことに戸惑いを覚えつつも(笑)、いろんな奏法を試した結果、今の音源の形に落ち着きました。ライブで「眠る秒針」を演奏すると、それまでの流れを変えていけるのでとても存在感があり、すごく意味を持った楽曲になったなと思います。

「終幕」

作詞:巽/作曲:宗馬

宗馬 ラスボスです。出だしから最後まで、構成も音の組み合わせ方も全箇所で120点を出せました。この曲が今、世界で一番格好いいです。「終幕」まで聞いたらもう抜けだせなくなるというか、もう1回「ヒトリ舞台」に戻ろうという気持ちになれるはずです。

Yuhma この曲は唯一XANVALAで変拍子の入っている曲。天才・宗馬先生だからこそ、聞いてて何の違和感を覚えることもなく変拍子を組み込んでゆく。それくらい、本当に完成度の高い楽曲です。意外と押したり引いたりと緩急もすごいんですけど、そのバランスも絶妙と言いますか、歌詞に綴った感情の動きと曲がシンクロしているように、巽の感情的な歌声をより深く味わえる楽曲にもなっています。しかも、最後を飾るに相応しい曲調。まさに、作品の世界観が持つ終幕を、この「終幕」で感じてもらえたらなと思います。

知哉 この曲は、演奏しながらスッと世界観に入り込める楽曲。今回、「ヒトリ舞台」をタイトルトラックにしていますけど、「終幕」もタイトル曲にしても相応しいくらいに世界観を持った楽曲であり、この作品を深く知るうえでも、とても意味深い曲だなと思っています。いわゆる、ただの歌ものではないというか。緩急だったり、拍子が頻繁に変わったりと表情豊かであり、とても深みのある楽曲。これがタイトルになっていても違和感のないくらい、XANVALAの武器になる楽曲です。

3人が語ってくれた言葉を手がかりに、ぜひ1stEP「我慾之幕」の発売を楽しみに待っていて欲しい。でも、XANVALAのライブに足を運ぶと、いち早く曲たちが聞けるのも事実。待ちきれない人たちは、まずライブで曲たちを深く味わおうか。

TEXT:長澤智典


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