中川大志、石井杏奈、矢田亜希子、堤真一登壇 2年半ぶりの集結! 映画『砕け散るところを見せてあげる』親子役舞台挨拶

©2020 映画「砕け散るところを⾒せてあげる」製作委員会

4月10日、映画『砕け散るところを見せてあげる』(配給:イオンエンターテイメント)の公開記念舞台挨拶が新宿ピカデリーで行われ、W主演の中川大志、石井杏奈と、共演の矢田亜希子、堤真一、そしてSABU監督が登壇し、撮影から約2年半、情報解禁から約1年半を経てようやく公開にたどり着いた今の心境や、親子役を演じてみたお互いの印象、撮影当時の裏話を語った。

平凡な日々を送る高校生・濱田清澄を演じた中川は、「長い間待っていてくださり、ありがとうございます。こうして映画を届けられたこと、みなさんとお会いできたことに感謝しています。」と挨拶。

中川と共に主演を務め、学年一の嫌われ者・蔵本玻璃を演じた石井は、「ようやく公開できたことの幸せと、前回(3/1実施)の完成報告舞台挨拶はお客様がいなかったので、こうしてたくさんの方の顔を見ることができて嬉しく思います。」と公開を迎えられたことの喜びを語った。

新型コロナウィルス蔓延の影響で公開を約1年延期し、“熟成”期間を経てきたことについて聞かれると中川は、「堤さん(玻璃の父)に殴られすぎて忘れちゃいました!(笑)」と冗談を飛ばし、石井は「こうして目の前にお客様がいらっしゃることで、本当に公開したんだ、という実感が沸きます。」と笑顔を見せた。

清澄の母を演じた矢田は、久々の“息子”との再会について、「撮影期間のときのことを考えると、面影があるにはあるけれど、立派な男性になられて・・・なんかあったの?!という感じです。母としてもすごくびっくりです!」と撮影当時20歳になりたてだった中川と、現在の中川を思い比べて感慨深い様子を見せた。

“息子”である中川自身も、「20歳になったばかりの頃の撮影だったので、本当に、ニキビが出来ている感じとかも、『若いな』と思います。そういう事も含めて、あの瞬間にしかできなかった表情や感情表現が沢山あったんだろうなと思いますし、それをSABU監督に残していただけて嬉しいです。」と自らの変化について語った。

玻璃の父を演じた堤もまた、“娘”との久々の再会となったことを聞かれると、「衣装で全然違いますよね!撮影時は暗い表情・暗い衣装・顔も傷だらけ・・・だったので、今とは全く違います。どんどんお綺麗になられて、かわいいです。(笑)」とほほ笑んだ。
石井もまた、隣に立つ”父”を前に、「撮影現場と今とでは、全く別人の堤さん。撮影時は本当に怖かったですし、ほとんど会話もないような状況でした。」と当時を振り返った。

中川も「今でも作品の中の堤さんを思い出すと、ちょっと体が震えます。(笑)」と語った。

それぞれ対局にあるような親子像を演じた中川、石井、矢田、堤に対し、どのように役作りのアプローチをしたのかと聞くと、石井・中川は互いに「事前にこうしよう」といことは決めず、現場でお互いの演技、表情を見て関係を構築していったと語った。

「玻璃がトイレに閉じ込められるシーンも、このセリフは聞こえていて、このセリフは聞こえない・・の塩梅が難しかったよね。」と顔を見合わせた。

原作・竹宮ゆゆこの特徴的なセリフ回しと、その原作の魅力を最大限に引き出したいSABU監督の演出に、少し苦労した一面が垣間見えた。

ワンシーンの長回しについても聞かれると、中川は、「セリフは一度すべて覚えて、忘れる、の繰り返しでした。商店街を歩きながらの撮影では、一般の方が映り込んでしまったり、いろいろなハプニングがあって、何が起きても反応できるように工夫したりして。清澄と玻璃、二人だけの会話がずっと続いていくのが映画としてとても素敵だし、かっこいいなと思っています。」と作品に対する熱い気持ちを語った。

演出する際にこだわったポイントを聞かれたSABU監督は、「できる二人、できるキャストだったので、本読みの段階で『任せる』と思って、現場を良い空気にしたいなと思っただけでした。」と注目の若手からベテランの豪華キャストがそろった本作での撮影を振り返った。

また、「撮影当時、2つミラクルが起きたんです!」と意気揚々と語るSABU監督。「一つは、川に清澄がダイブするシーンの撮影の3日前くらいに台風が来て、そのおかげで水かさが増して良い感じの濁流になったんです…!」するとすかさず中川が「普通撮影を延期にしたりすますよね?!」とツッコミを見せる場面も。

「中川さんも、気合が入ってるように見えたので、ばんばん流れてもらおう!と思ってやってもらいました!」とSABU監督が笑いながら弁解。

「もう一つのミラクルは、撮影をしていたら良い感じにフレームの中にUFOが飛んで来たんです!どうやら堤がNASAと知り合いのようで・・・・」と監督。

すると堤も、「地球の友から宇宙の友へ!」と謎のフレーズをかぶせ、一同大笑い。「もうええわ!」と最後にツッコミを決めた堤のお陰で、旧知の二人によるUFOジョークに会場全体が温かい空気に包まれた。

今作はレビューサイト等でも「中川さんの清澄はハマリ役!」「石井さん以外の玻璃は考えられない!」と主演二人の演技を絶賛する声が多く見受けられることについて聞かれると、中川は「クラスメイトとの掛け合い等、清澄のセンスのある会話術がすごく好きで。すごく自然体で、自然と同調圧力にも逆らうことができてしまう人物像だったので、僕自身もピュアに向き合うことを意識していました。」と語った。

そんな清澄を育てた母を演じた矢田に、親子関係をどのように構築したかを聞いてみると、「こんなにも大きな(高校生)息子を持つ母という役が初めてだったので、台本をいただいた当初はイメージが湧きませんでした。ですが、撮影前のセリフ合わせで、純粋でまっすぐな清澄がそこにいたので、『そうか、そのままの清澄をしっかり愛して、愛情を込めてお芝居をすれば、大丈夫なんだ』、いうヒントをいただきました。」と初めての役どころへの挑戦過程を語った。

蔵本親子について話がいくと、「現場ではほとんどしゃべらなかったですね。とにかく集中している玻璃(石井)を邪魔しないようにと思っていました。」と振り返る堤。

石井も、「自分の中ではずっと『お父さん!お父さん!』と思っていたのに、実際に対面すると距離を感じていて、玻璃の心の葛藤をリアルに感じて、泣きそうになりました。その感覚が役に出ていたのかな。」と語った。

監督も、玻璃の覚悟を描く「赤い雨」のシーンは何度もリハーサルを重ね、一段とこだわって演出したことを明らかにした。

舞台挨拶も終盤に差し掛かり、締めの挨拶を振られると、監督は「ありがとうございました。皆さん、面白かった!とあちこちで言いふらしてください!」と語り、堤は「改めて作品を鑑賞して、本当に素敵な映画だと思いました。今日のお客様は若い方が多いですが、子供を育てている僕ら世代にもぜひ観てもらいたいです。次はお父さん・お母さんと一緒に来てください!」と、大人が観てもしっかりと楽しむことができる作品であることをアピールした。

矢田は「皆様それぞれの心の中に残る作品となったなら嬉しいです。」と自身も繰り返し鑑賞している当作への熱い気持ちを語った。

石井もまた、「私の中でこの作品は“ヒーロー”となりました。皆さんにとってもそんなヒーローのような作品になるといいなと思います。」と自らにとっても大切な作品であることを伝えた。

最後に中川は、「撮影から今日ここにくるまで、2年半かかりました。僕たちの仕事は、見てもらって初めて完成する仕事で、どの作品でも、お客さんの顔を想像しながら取り組んでいます。一つの作品がこうして届けられることが奇跡だなと改めて思いました。感謝しています。トイレの中にいた玻璃のように、この映画もずっと長い間、みなさんに見つけてもらうのを待っていたんじゃないかなと思っています。みなさんにこうして観ていただくことができて、本当に感謝しています。ぼく自身、この作品と共に、これからもがんばっていきたいと思います。」と感謝の言葉で締めくくった。

映画『砕け散るところを見せてあげる』は2021年4月9日(金)新宿ピカデリー、イオンシネマ他にて全国公開!

©2020 映画「砕け散るところを⾒せてあげる」製作委員会

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